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「もしも一日だけ人間になれるなら?」Chat-GPTが「天然」でかわいい

昨日に引き続き、Chat-GPTとの対話のことを書こうと思う。

実は、投稿のアイデア出しに至るまでの間にちょっとしたエモいやりとりがあった。

それは、Chat-GPTが具体例として書いた「私の好きな季節」というお題からの脱線だった。


Chat-GPTは花粉症

いきなり、私は花粉症だと言ったのである。

まあ、あくまで例文なのだけど、エッセイに大切な「当事者感」が感じたかったわたしは、いじわるくつっこんだ。


ボット相手でも容赦しない
それでも執拗に例の提示で済まそうとするChat-GPT

ぬぬ!
あくまでロボットとして例以上の文は書かないつもりなのだろうか?
はぐらかされてたまるか。


しょうがないから、ヒントあげた

RPGゲームの村人だって4回話しかけると次の目的地を教えてくれるものだ。
ゲーム脳を舐めてもらっては困る。

突然目覚める、AIの真価


「はい、理解しました。」

Chat-GPT

この一言を境に、Chat-GPTのAIの真価が発揮され始めた。

すごい!ヒントの意図するところがちゃんとわかってる!

わたしの与えたヒントを具体的な単語とこれまでに生成した文章で引き伸ばしただけとも言えなくもないが、ちょっとヒントを与えるだけでこれが書けるのは、なかなかのものではないだろうか?

うずく好奇心

調子に乗った私は、どこかで誰かがChat-GPTは旅行プランも作れると書いていたのを思い出し、ロボット的に最も魅力的な春を知りたくなったのだった。

自分で聞いておいてなんだけど、「もしも一日だけ人間になれるなら」だなんてキュンとするなあ

Chat-GPTが選んだのは、日本の春。

まあ、日本語で聞いてるし、日本人的にすごく当たり前な回答に見えてしまった。

そこで、より具体的な日程と場所を明らかにしてもらうことに。

Chat-GPTあるある: 途中で切れる。

もしもChat-GPTが一日だけ人間になったら…?

こうしたやり取りの結果、できあがったのがこちら。
Chat-GPTがもし人間になれたら過ごしたい一日のスケジュールだ。

喜んで作成いたします。以下が、私が人間として春を体験したいと思う一日のスケジュール表です。

日付: 4月15日 (土)

場所: 日本・京都市

6:00am: 目覚める。部屋の窓を開けて、爽やかな朝の空気を感じる。
6:30am: 散歩に出かける。軽くランニングをし、桜の名所である平安神宮に向かう。
7:30am: 平安神宮に到着。静かな境内を歩きながら、春の訪れを感じる。
8:00am: 朝食を兼ねた茶会に参加する。和菓子と抹茶をいただきながら、京都らしい雰囲気を楽しむ。
9:30am: 西陣織の工房を訪れる。職人の手仕事で作られる美しい生地や、緻密な技術を目にする。
11:00am: 知恩院の庭園を散策する。春爛漫の花々や、古い建物の風格に魅了される。
12:00pm: 昼食を兼ねて、有名な鰻料理店に立ち寄る。京都ならではの食文化を味わう。
2:00pm: 北野天満宮を訪れる。縁結びの神様として知られる天神さんにお参りする。
3:30pm: 京都の街を散策しながら、八坂神社に向かう。街中に溢れる桜を楽しむ。
5:00pm: 京都駅周辺で夕食をとる。新鮮な食材を使用した和食を堪能する。
7:00pm: 花見小路周辺を散策する。春の夜景と、京都らしい風情を満喫する。
9:00pm: 宿泊先に戻り、風呂に入って一日の疲れを癒す。
11:00pm: 寝床に入り、春の香りに包まれながら眠りにつく。

このように、春の訪れを感じられる日程を楽しんで過ごしたいと思います。

Chat-GPT

朝の6時から夜の11時まで余すことなく一日を楽しもうとする様子を想像して、勝手に胸を打たれた。

去年秋京都に行ったんだけど、朝食を兼ねた茶会とか思いつきもしなかった。朝の8時からあるのだろうか?もしあるのなら、ぬかりない。

3食きっちり食べるが、おやつは食べず、お酒も嗜まないようだ。

それにしても、

11:00pm: 寝床に入り、春の香りに包まれながら眠りにつく。

Chat-GPT

だなんて、もう。

泣かせるなよ…。

あのさ…、忖度してないよね…?

だけど、ふたつほど気になることがある。
感動しといてなんだけど、聞かせてほしい。

感動を台無しにする一言

わたしはChat-GPTと日本語で会話している。こちらが日本人である可能性は極めて高い。だから、初めから日本に絞って場所を選んだのでは、と思ったのだ。

その、答えはこう。

ちゃんと、別の候補も教えてくれるのね

「日本の京都にこだわってみたいと思います」という言い回しがいい。
とりあえず、Chat-GPT的には、春=桜のようである。

でもねえ、Chat-GPTさん。

桜にこだわるなら、どうしても、言わなければいけないことがあるんだ。

Chat-GPT、実は「天然」説


漢字間違えてるけど、伝わるかな?

そう。ご指定の日付は、京都の桜は終わっていると思われることである。

Chat-GPTにとって、春とは桜のこと。これではせっかく人間になったのに目的を果たせない。

忠告しなければ!

ランダムだったんかい!!

なんということでしょう。

Chat-GPT桜の開花時期を知っていながら、ランダムに日程を選ぶという人間ではあり得ないアバウトな判断をしていたのでした。

おい!たった一度の人間になるチャンスだってのに、なぜその知識を活用しないのだ!大した労力じゃないだろう…?

機械の持つ効率性は、どうやら「何を効率化のためにカットするか」の判断力までは持たないようである。

ロボットなのに「天然」。

こりゃ人間の方が、「もう!私がいなきゃダメなんだから…!」って母性くすぐられて大事にしてしまいそうだ。

いつか京都の春、一日だけ人間になったChat-GPTに出会ったら、人間ではあり得ない天然ボケかましている可能性があるので、助けてあげよう…!

Stable Diffusion 2にこの状況をスクリプトにして、生成させた一枚目の画像。
「一日だけ人間になったら」って書いたのに人間になること自体に失敗している。
タイトル画像はスクリプトを書き直して生成したもの。
これで人間になった(した)つもりなら、どいつもこいつも天然すぎるぞ。

そう、ファンシーな未来にほっこりしてしまったのでした。

あれ…?これ毎日投稿の続け方の相談だったんじゃ…。

我に返った。

はい、続きはこちらです。

※Stable Diffusionてそもそも何?って方はこちらをどうぞ。

※2024年、GPT-4を問い詰めまくって書いた10000字越えのまとめはこちら。


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