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病理診断プラットフォーム

病理に関する画像をインターネット上にアップロードすることは、
基本的には倫理的によくないとされているため、
(本当はウェブ上でアトラスを作成したいが)
既存のプラットフォームを利用するしかない。

【参考】
人体および人体標本を用いた医学・歯学の教育と研究における倫理的問題に関する提言

そこで、利用可能な良質なプラットフォームをここで紹介する。
他に良質なウェブサイトの情報があればお知らせいただけると有り難い。

(A)診断基準やアトラス:全身・臓器横断的

【1.病理コア画像】
どちらかと言えば日常診断よりも(医学生の)試験対策向き。

【2.PathologyOutlines.com】
全身臓器に病理学的事項に関して、
かなり網羅的に診断基準などが示されている(オススメ)。

【3.スタンフォード大学の病理診断基準】
やや記載が乏しい項目も散見されるが、参考にはなる

【4.米国病理学会の Cancer Protocol Templates】
”癌取扱い規約” 的なものだが、日本の規約と異なり、
臓器間で記載法に統一性があり、かつ臓器毎に適した記載となっている。
参考文献や説明も充実しており、かなり勉強になる。

【5.どどたん先生の note & WAKWAK 病理診断】
note と Twitter で見つけた謎の人。正体は明かしてくれなかったが、非常に優れた病理医であることは推察できる。



(B)診断基準やアトラス:臓器別

【1.Dr. クッシーのブログ:胃生検の小部屋】
消化管生検全般に関して、考察も含め幅広く書かれている。
研修医の頃から、このブログのファンである。

【2.大腸癌研究会による顕微鏡アトラス】
少し古くなりつつある内容もあるが、充実の内容である。

【3.婦人科病理学会の資料】
過去の学会で発表されたスライドが閲覧できる、かなりお得感あり。

【4.唾液腺腫瘍の病理診断】
かなりハイレベルだが、
余裕があれば専門医試験前に一通りやってみてもいいかも?

【5.軟部腫瘍病理の部屋】
最近見つけた軟部腫瘍に関するブログ。筆者はわからないのだが、軟部腫瘍病理の専門家であることは間違いないだろう。写真が豊富で、解説もわかりやすい。

他にもいくつかあるのだが、
大体は学会や研究会のパスワードが必要である。


(C)免疫組織化学・分子生物学的事項など

【1.いむ~の】
言わずとしれた神戸大学病理部の免疫染色データベースで、
診断基準なども載っている(自分は正直あまり使ってない)。

【2.The Human Protein Atlas】
全身の正常細胞、がん細胞などの蛋白質について、
メッセンジャーレベルから実際の蛋白発現まで網羅されている。
ただ、どの細胞が、とか、どの組織型が、
というところまでは行き届いていない。
(ここまでのデータベースで、それを求めるのは無理だが・・・)

【3.UniPlot】
蛋白質について、かなり詳しいデータベースだが、詳しすぎて大変。
どうしても必要なときにどうぞ・・・


(D)細胞診

【ブログ:今日の細胞】
フリーで見られるコンテンツはこれしか知らない。
学生の頃から、これを眺めて楽しんでいた(怖)。


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#病理医さのーと #病理診断 #病理学 #医学 #医療


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