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#創作
Cadre小噺:戦線の続行、経過観察
主観:リア
どう足掻こうが戦えば必ず穢れが蓄積する。
知識が無いものが無茶して何度も戦い続け、
体調を崩し、心を病んで、挙句の果てには汚染死が確認されることもある。
体調悪化も容態によっては数週間寝込む奴もいるんだよ。
どこまで続行が可能かってマニュアルが無いからだ。
そこで交代せずに担当を続行するとどうなるか実験してもらう。
…まあ、1番わかりやすいのは一応普通の人間であるルーベン君か、ラル
Cadre小噺:生命を削る銃撃
主観:リア
ハーネス君が半シャドウになったわけだが、
観察してみると攻防能力が強化され、中でも射撃能力が著しく高い。
だが代わりに敏捷性が大きく低下している。
まあ如何なる弾道も操る力を持つからな、バランス調整か。
なら射撃能力をさらに極めればいい。
今回主に研究するのは『苦悶能力』の性能だ。
「血に飢えた魔弾」と名付けたこの能力。
体力を犠牲に弾を強化、弾数無限にすると分析したが、どこまで強
Cadre小噺:思いだけの体
書記:ジェームズ
己がリュビの小隊長を務める最後の時のことだ。
20m程の大きさの水飲み鳥のような形をした
A級シャドウ「ジクロン」がエリアAの片隅に出没し、
手当たりしだいに人々にフラッシュを浴びせて、
肉体の全てを融かし、濁った淡黄色の蠢く液体にしているという通報が来た。
己は仲間を巻き込みたくないので単独で立ち向かった。
…まあ今思えばそれで良かったな。
あちこちに液体が溜まっており、
cadre小噺:再生と延命
主観:リア
実験を始めるきっかけは
我が師匠であったテルマさんとスピサさんだった。
20年前にA級捕食系シャドウ「アピアン」と戦っていたが、その際、二人が奴に取り込まれた。
迅速に彼等を救出したかった。
しかし、その頃の私はまだ未熟だったので時間がかかってしまった。
やっとの思いで救出したが、数時間後に体が液状化して黒い液体になってしまった。
気持ち悪い光景だった。
多分ジェームズ君もこん