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【大手デベロッパーから東大発 生成AIスタートアップに正社員第1号で転職した話】AIエンジニア 藤本泰成

はじめまして、藤本泰成(ふじもと たいせい)です。 neoAIメンバー紹介第9弾は、三井不動産から転職し、第一期の正社員として2024年2月からneoAIに入社した藤本からお届けします。neoAIでは、AIソリューションのデリバリー側でエンジニアを担当しています。

neoAIでの働き方や、雰囲気はこれまでのメンバーの記事も読んでいただけたら嬉しいです!今回は新卒で入った不動産業界からneoAIへの転職にいたった、(極めて個人的な)想いをお話したいと思います。


neoAIに入るまで

  • 大学:東大工学部 原子力施設マネジメント(ウィーンに行きたかった)

  • 大学院:東大情報理工 自動運転の物体検出AI(自動運転バンザイ!)

  • 新卒:三井不動産 都内の再開発プロジェクト

学部、大学院、新卒の分野を振り返ると、てんでバラバラ、チグハグに見えますね笑。きっと好奇心のアンテナに従う性格のせいです。

大学時代

学部は原子力分野でIAEAに海外インターンできるチャンスに飛びついて研究室を選びました。 ただ、いちばん興味があるトピックは自動運転だったので、学部はウィーン・大学院は自動運転、と切り分けて、学部の研究室が決まった頃には、もう並行して海外生活と院試の準備をしていました。

「自動運転って素晴らしいテクノロジーじゃない?地方のドライバー不足の解決も大事だけど、そんなことより、ビール飲んで麻雀の卓囲んでるうちに、草津に着いてたら最高じゃん!」そんなノリだったのを覚えてます笑。

大学院に入ってからは、自動運転車についているLiDARというレーザーセンサーから、人や車を検出するAIを開発しました。数か月前までトップの性能だった手法が、新参者に取って代わられる様子を目の当たりにして、AI分野のスピードの速さを実感しました。

私の研究成果もとっくに過去のものになっているハズですが、研究時代に身につけた習慣は今でも生きています。浴びるように情報を体に通しながら、普遍的なところは思考は紙とペンで落ち着いて咀嚼するスタイルはこの時できました。
(あと、ステイホームだったので、スマブラ強くなりました。)


ヨーロッパの蚤の市でデスクランプを購入。お気に入りです。

新卒

研究室の同期がみんな自動運転の業界に進むなか、私だけ文系就職して2022年4月から三井不動産の社員になりました。昔から建築やまち歩きに興味があったこと、テクノロジーの社会実装・海外事業・エンタメなど、場を持っているデベロッパーなら興味がある色んな分野に接点を持てること、何より社員の人柄が良かったこと。総合的に判断して決めました。
(色んな関係者とコミュニケーションをとる仕事に惹かれたのは、6畳ワンルームの研究生活の反動もありそうです笑)

そして実際、入社して本当に良かったです。
再開発の事業推進のチームに入り、設計会社やゼネコン、権利者や行政など関係者と協議しながら、再開発計画の合意形成に携わりました。業務は多岐に渡るので詳細は割愛しますが、世間的にかなり注目されているプロジェクトだったので、あらゆる意思決定に対する反応を敏感に察知する必要がありました。そのため事前にアンテナを立てて情報を集めておくことや、自分から提案して話を動かすコミュニケーションの姿勢(あとメンタル)は特に鍛えられました。

プロジェクトの途中で会社を離れることになりましたが、最後まで愛をもって育てて、応援してくれた前職のチームメンバーと会社には心から感謝しています。

前職の同期とは今でもよく旅行に行きます。

なぜneoAIに入ったのか?

2024年2月にはそんなナイスな会社から転職して、第1期の正社員としてneoAIに入社しました。周りから、「大手のデベロッパーから、スタートアップに移るなんて大きな決断をしたね!」と言われることがしばしばあります。ただ、崖から飛びだしだ感覚はなくて、初めてCEOの千葉さん・COOの寺澤さんに話を聞きに行った時にはもう「自分が進むべき場所はここだ」とスッと腹落ちしたのを覚えています。ここでは転職にいたる経緯を、少しお話しさせてください。

生成AIは私をアーティストにする一つの武器

芸術鑑賞が好きな私は、アーティストに憧れがありました。同時に、アーティストはそういう星に生まれた人のラベルだとも思っていました。そして手先が器用なわけでも、豊かな音感を持ってるわけでもないので、私は違います。ただギャラリーに立ち寄ったり、現代建築やインテリアをみたり、デザイナーブランドのルックをみたりするのが好きです。ところが厄介なことに、自分なりの感性が磨かれてきて、好みも言語化できるようになると、「私にはセンスがある。ただ生み出す側ではない。」と恥ずかしくて傲慢なコンプレックスが顔を出してきました。

がんばって美術館のキュレーターや、セレクトショップのバイヤーになることはできても、画家や名だたるメゾンのデザイナーは住む世界が違う。そう考えて悔しくなる自分に気づいてから、アーティストになりたい自分がいることを自覚し始めました。(だって大谷翔平の活躍には、嫉妬することなんてないですから笑)

そんなアーティストに憧れる私にとって、生成AIはカメラと並ぶ一筋の光になりました。感性+技術+労力で作品ができるとしたら、生成AIもカメラも、感性の部分さえあれば自分だけの作品を生み出せます。カメラであれば、(もちろんプロの写真家の技術は特別ですが)鍛錬がなくても、面白いと思った光景にレンズを向けて、シャッターを押せば作品が成立する。必ずしも複雑な身体的コントロールや、時間は必要ありません。(実際、私が一眼カメラを買ってから沼るまでも、時間は必要ありませんでした笑)
そして初めて画像生成AIのMidjourneyを触ったときに、カメラを買ったときと同じ衝撃がありました。絵心がない私でも、想いがあれば審美眼をものさしにプロンプトと格闘して、とっておきの1枚を作れる!私が生成AIという技術に感動した瞬間でした。

旅行に行く時は、現地の本屋に行くことが多いです

ギフト作りで直感した生成AIのポテンシャル

画像生成AI「Midjourney」を初めて触って感動した私は、「これを使って何か遊べないか」友人と考えた結果、来たる母の日のギフトを生成AIでデザインすることを思いつき、クラファンを立ち上げることにしました。支援者の方(主に友人)から、そのお母さんの情報をもらい、その情報からコンセプトを組み立てて私たちが画像生成AIでイラストを作り、Tシャツやマグカップにして届けるサービスでした。
もらった情報は、例えば、お母さんのハネムーンの思い出や、趣味、好きな花や愛犬、応援しているスポーツチームなど様々でした。些細なことでも「自分だから知っているお母さんのこと」からイメージを膨らませて、ステキなイラストになるまでプロンプトと格闘しました。

同時に生成しにくい要素があったり、オブジェクトと画風の相性が悪いこともあったり、もらった要件をプロンプト一発でイラストに仕上げるのは難しいことも多く、プロンプトエンジニアリングの工夫とあわせて合成や後処理も駆使しながらイラストを作りました。(京都の街並みを背景にすると、画風まで日本画に寄りすぎたり、狙った画像を作るためのプロンプトエンジニアリングの一端に触れました)

生成したデザインの例

件数も多く大変でしたが、「自分がもらったら嬉しいなあ」と誰かのお母さんのためのイラストに愛着を感じながら、ニヤニヤ作業していたと思います。そしてGWをフルで使って、なんとか母の日に間に合うよう製作と発送を終えました。ギフトが各お母さんのもとに届くと、「泣いて喜んでくれた!」「良かったから自分用にも作りたい!」など、嬉しい反響をたくさんいただきました。これまでアーティストじゃないから絵は描けないと諦めていた人でも、生成AIを使えば「自分だから知っているお母さんのこと」その思いを乗せて、自分にしか作れない作品を作ることができる。そして人の気持ちまで動かすことができる。

軽い気持ちで始めたプロジェクトですが、この時、自分の実感をもって業務効率化に限らない、とてつもなく大きな生成AIのポテンシャルを確かに感じました。そして日々うごめいている、生成AIの大きな波に、いま私も乗るしかないと思ったんです。

お届けしたギフトの一例。元になった情報:お花と猫が好き。スイスのユングフラウ鉄道から氷河を見たい。

ランダム性は生成AIならではの創作の楽しさ

プレゼント用に画像を作っていたとき、お子さんの名前にちなんで、梧(アオギリ:Firmiana simplex)の葉っぱの中で、絵本の読み聞かせを受けるこどものイラストを作ろうとして、プロンプトには入れてないのに、なぜか劇場の幕が出力されることがありました。調べてみたらSimplexという古い映写機のブランドがあったので、恐らくそれに引っ張られた結果です。
ただ、この偶然の出力から、「こどもの時って読み聞かせを受けるときに、物語の世界に入っていく感覚強かったよな」とふと思い出し、「読み聞かせを受けながら舞台に入り込んでいく子ども」にコンセプトを方向転換してデザインすることにしました。

床にペンキをが滑ったところから、偶然の産物としてキャンバスにペンキを滴らせる抽象アートの分野ができたように、画像生成のランダム性も創作のインスピレーションにつながる立派な過程だと考えています。
頭にあるイメージを具現化する過程で、予想外を楽しみながら作品を作れるのは、間違いなく生成AIならではの魅力です。
生成AIに強く惹かれた私が、最初に千葉さんや寺澤さんと会って、私の生成AIへの考えを伝えた時に強く共感してもらえたことや、neoAIの中で検討を進めているエンタメ領域の事業にも、まさに私が思う生成AIの面白さが詰まっていると感じました。

私がneoAIに入って生成AIの最前線に身を置くことは、アーティストを目指して、趣味でフォトブックやエッセイを創作するのにも必ずいい影響がある。そんなぼんやりとした確信があったことも、転職の後押しになりました。

偶然出力された幕から着想を得て作ったイラスト

生成AIは自分の好奇心と専門性を両ドリできる領域

長い文章をここまでがんばって読んでくれた方には、汲み取ってもらえるかもしれませんが、私は好奇心旺盛です。習い事をコロコロ変えたり、大学ではアルバイトもエンジニアに飽きたら反動で訪問販売でWiFiを営業してみたり、友人の卒業公演に感動して翌週からダンスサークルに入ってみたり。
いろんな世界のことを知りたいと思う私は、読書も赤ちゃんの言語習得だったり、貝殻の螺旋の仕組みだったり、ヤギになるためにシャーマンから教えを受ける人の話だったり雑食です。本を通じてなるべく生活の延長線にない色んな世界を覗き見できるのが好きでした。

だから仕事でも、業務を通じていろんな世界の見聞を深められる環境がいい。ただ手を広げすぎたり、フィールドを頻繁に変えすぎると、専門性が身につきにくい。。そんなジレンマを忘れて二兎得られるのが、neoAIだろうと思いました。
生成AIの分野なら、技術的な知見をインプットして専門性を高めながら、アウトプットする業界次第でいろんな世界に関われます。特にneoAIは、金融・エンタメ・農業など、幅広い業界の企業と積極的に共同研究を行っているので、自社サービスと幅広い分野での共同研究、その両輪を回して技術力を磨いているneoAIだからできることがあるはずだと思いました。
こうして、生成AIの技術への関心から始まり、 neoAIが取りくむ領域と、熱量に惹かれて入社を決意しました。

neoAIに入社してみて

neoAIは刺激的なアットホーム

neoAIの環境を一言で表すなら、「刺激的なアットホーム」です。

みんな仲良くて、気軽に雑談や相談できる雰囲気があるし、研修や実務で困っていたらサポートする体制もあります。学生が多い中に社会人が紛れてなじめるか、少し不安ありましたが、全くの杞憂でした笑。そしてこんなに柔らかくて居心地がいいのに、刺激的です。
いわゆる「青い炎がイチバン熱い」じゃないですが、みんな静かなに熱意を燃やして日々能動的に働いているので、自然と自分の熱量もあがっていく感覚があります。

この刺激と手探り感については、ここはR&Dチームリーダーの大槻さんがnoteで話されている言葉もしっくりきたのでそのまま引用させてもらいます笑。

「自分の仕事を自分で定義する。2022年10月に入社してから約1年が経って、事業や組織は信じられないくらい急成長しましたが、とはいえ、スタートアップなので整備されていない場面もあり、自分から仕事を探しに行く姿勢や自分の仕事を自分で定義していくことが求められていると日々感じます。自分の仕事の持つ意味をしっかりと考える場面や一人で様々な種類の業務を担う場面が日常的にあります。そこがneoAIで働くことの楽しいところでもあり難しいところでもあります。」

負荷のかかる状況でもありますが、周りには面倒見が良くて温かいメンバーが集まっています。メンバー同士のコミュニケーションが活発で、手探り感があっても孤独感はない。そんな場所です。やる気があって、能動的に動ける場所を求めている人にはこれ以上ない環境だと思います。

今後のキャリア

まずは技術の理解を深めるために、AIエンジニアとして経験を積んでいます。コーディングだけでなく、プロジェクトマネジメントや、「技術を使ってどうやって、その業界の貢献できるか」紙とペンで考えながらセールスサイドでも活躍していきたいです。

前職では社外の関係各社との協議をリードする役割だったので、短い期間でも社外の方と日々コミュニケーションをとって交渉する経験を積めました。学生インターン生が多いneoAIでは、会議に向けた事前準備やスケジュールの引き方、コミュニケーションのお作法などをとっても、大企業で働いた自分だからこそ、貢献できる部分があると思っています。

neoAIがスケールして、いろんな企業との関わりも増えていく中で、社会人経験のある中途社員が活躍できる場も増えていきます。学生の方はもちろん、生成AIに関心がある、新しいことを学び続けたい社会人の方もneoAIに興味を持っていただけたら、アクションしていただけたら嬉しいです!neoAIだからこその、ワクワクしながら働ける環境があります。


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