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【試着の旅】シンデレラシューズは存在するのか⑦

足の状態に合わせてパンプス通勤からスニーカー通勤に変えようとマインドを作って試着を繰り返しつつ、実際に手持ちのスニーカーでの通勤を始めました。
その一方で暫定1位を超える相棒シューズ探しを続けていましたが、そろそろ答えを出そうと決心しました。

スニーカー通勤を始めたことで足に密着する靴の快適さを痛感し、少なくとも踵がパカパカする手持ちのパンプスで通勤はしないと決めたのです。

前回までのお話はこちら

スニーカー通勤を始めて分かったこと

快適」のひとことです。
まさに「百聞は一見に如かず」を実体験しました。靴が足に付いてくるというのは何と歩きやすいことか!と毎日思っています。
足に合わなくて歩きづらいにも関わらず何故パンプスにこだわっていたのかと自分のことながら疑問に思ってしまうほど劇的に気持ちが変わりました。

パンプス通勤が限界だったことと試着の旅を通してスニーカーでも通勤服に合うものがあるということが分かったことで舵を切ることができましたが、一番大きい変化は「通勤にはパンプスでなけれなばらない」という固定観念を払拭できたことです。

コーデをキリッと引き締めてくれるパンプスの美しさは、私のイメージする
「なりたい」の具現化アイテムとして欠かせないと思っていたけれど、歩く姿があってこその靴だと気づきました。
そして私にとって靴と足がピッタリと密着することが必須なので、パンプスよりスニーカーもしくはレースアップシューズが合うのではないかという結論に至ったのです。

密着性を求めるなら紐で縛るレースアップシューズも候補になるのではないかと思い、スニーカーの試着と合わせてレースアップシューズも探していました。ただ、試着の数としては圧倒的にスニーカーの方が多いです。

改めて「通勤に求める靴」とは

私のキーワードの一つ「颯爽と」に合う靴です。
レースアップシューズの着用機会があまりないのでスニーカーを念頭に置いて試着・検討しています。

具体的には
白もしくは淡い色
きれいめな印象(抽象的かつ個人的見解)
歩きやすいこと(踵がパカパカしたり、指などが痛くならないこと)
扱いやすいこと(気兼ねなく履けること)を求めています。

試着の旅では黒やグレーなどの色のものも履いてみましたが、スニーカー単体では素敵だと思ってもコーデと合わせて全身を見るとどうしても靴にだけ目が行ってしまいます。それは私の求めるところではないのです。

きれいめな印象、というのは漠然としているのでもう少し絞り込むと
・トゥの丸みが控えめ
・薄めのソール
・すっきりとしたデザイン(カジュアル感が少ない)といった感じでしょうか。

扱いやすいというのはそのものズバリお手入れのしやすさです。
高価すぎたり繊細で履くのに気を使うものではなく、玄関を出るときに迷わず選んでしまうような気軽さがあるといいなと思っています。

「靴は自己評価」という面から考えると、私は自分で思っているより気軽さが欲しいのかもしれません。

不器用なこともありますが、メンテナンスが苦にならないぐらいのスニーカーまたはレースアップシューズが欲しいという希望は、この後の相棒選びに大きな影響を与えました。

相棒シューズ決定!

このたび、ようやく相棒が見つかりました。

相棒バッグと違って靴は毎日履く訳にいかないので、最低でも2足必要だと思っています。
私の場合は手持ちの1足(スニーカー)と合わせて3足をローテーションしながら履く想定です。

選んだ相棒を公開するか迷ったのですが自分の記録として載せておきます。

1足目はオニツカタイガーのセラーノ

この靴ほど私の足に合ったスニーカーには今のところ出会えていません。
ただ、思い描いていた通勤靴のイメージとは少し違う面があるので通勤靴としてではなく長時間のお出かけや試着の際の比較用として購入しました。私にとっての「基準靴」という感じです。

実際に試着の旅で履いてみたところ密着性が高いので着脱するのは手間ですが疲れにくく、気になっていたソールの薄さについては長時間履いても足にダメージを感じず個人的に高評価となりました。
当初はオフの日メインの相棒シューズと考えていましたが、これだけ足に合っているのだから「通勤にも履こう」と思うようになりました。

私はオンとオフの制服を全く別のイメージで分けているので必然的に靴も通勤用とオフの日用に分かれると思っていました。
しかしミックスコーデが流行っていることもあり通勤時に試したところ、見慣れれば意外と悪くないのかもしれないと思い始めています。


このスニーカーに出会ったことが足に合う靴探しの旅のスタート(象徴)でもあるので記念の意味も込めました。

このスニーカーに出会ったお話はこちら ↓↓
(シューフィッティングサービスを受けたお話です)


2足目はショセのトラベルシューズ

こちらはレースアップシューズです。
試着できるのが路面店だったのでハードルが高く感じられて試着の機会が後回しになっていたものの、ずっと気になっていました。
(そして案の定、お店の扉を開けるのに緊張しました)

ワイズはEとなっていたのでパカパカしないか気になっていましたが、足を入れてみたら想像以上にピタッときたのです。
しかも、思っていたサイズよりも下のサイズでちょうどよいとの店員さんのアドバイスにさらに驚きました。

木型の特徴として少し長めなことと、足に馴染んでくると革が伸びることを計算して選んだ方が良いそうです。
とはいっても、縦に伸びるわけではありません。(店員さん談)

デザインも思っていたよりスッキリとしているところも気に入りました。
色は白、シルバー、黒といった定番のほか、新色の白×シルバーに白×ネイビーとあり、どれも素敵で迷いました。

そして革靴だけどお手入れが楽なこと、防水ではないものの多少の雨なら大丈夫というところに魅かれました。
ソールがゴムなので持つと重いのですが、履いてみるとその重さを感じないぐらい足にピッタリと添うのです。

メンテナンスについて質問したら「最初のうちは防水スプレーとか気にしなくても大丈夫ですよ」とのこと。履き始めのプレメンテも要らないというお世話要らずな子! これはもうガンガン履けると思い、相棒に選びました。

実は購入したばかりで、このnote公開時点ではまだ履いて通勤していません。


最後まで候補に残った靴も記録しておきます。
いずれも次回の(通勤用)相棒シューズ候補です。

➀アディダスのスタンスミス

これまでの試着の旅のお話にもTODOリスト(下記参照)にも出ていませんが「スニーカー通勤をするなら?」と考えたとき、最初に思い浮かんだのがスタンスミスでした。
なかなか試着の機会がなかったのですが、ようやく試着できたときに「いいな」と思ったのです。

ビビッときたというより、すっきりした見た目と履き心地が思い描いていた通りで、私の足にもスッと馴染む気がしました。

②オニツカタイガーのローンシップ

ガールズからいただいた素敵な情報で出会うことができました。
スニーカーは白または淡い色ばかりイメージしていたのですがシルバーが気に入りました。パンプスもシルバーを重宝していたので、たくさん出番があることでしょう。
レザースニーカーのお手入れについても、そこまで神経質にならなくてもいいという店員さんの声に後押しされました。

店頭でローンシップと並んでいたこちら(コレソン ローと読むようです)が気になり試着してみました。
ローンシップをすっきりとさせた感じで良かったです。
調べてみるとスタンスミスと比較されていることが多かったので、私の好みにも合っているようです。

③Luca Grossi(ルカ グロッシ)のレースアップシューズ

https://www.mistore.jp/shopping/product/900000000000000002343704.html

こちらもデザインがすっきりとしていて、足にも合って良かったので記録しておきます。



試着の旅では新しい扉を開くように、たくさんのスニーカーとレースアップシューズに出会えました。紹介してもらったスニーカーたちを履き比べる中でだんだんと自分の思い描く靴の解像度を上げることができて本当に良かったです。

改めましてご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。


ハイブランドのスニーカーも試してみました

TODOリストを作るときにガールズからハイブランドのスニーカーもお勧めいただきました。
当初はハイブランドを後回しにしていましたが、試着に慣れてきてからはデパートに入っているブランドのものをいくつか試してみました。

履いてみると意外と足に合うスニーカーに出会えました。
中でもいいなと思ったのはマルジェラの「レプリカ」とガールズにお勧めいただいたフェラガモ(ソールが薄めの春夏モデル)です。

マルジェラではタビシューズも履かせてもらったり、フェラガモでは店員さんとデザインの違いについてお話したりと楽しく試着できました。


試着の際には店員さんに断って自分で靴ひもをしっかりと結び、鏡に映して全身を確認したりその場を歩き回ったりと店員さんそっちのけで感覚を確かめました。
試着に同行してくれた相方には「いいと思うけど(迷っている)理由は何?」と言われるほどじっくりと試着し、ハイブランドでは断られることもありましたが可能な限り着用写真も撮り、冷静な目で見比べるようにしました。

迷い、悩み、履き比べを繰り返して選んだ相棒シューズ。
実際に履き始めると試着の際には気づかなかったこともでてくるでしょうが、それも含めてエモがたくさん詰まった相棒になりそうです。

シンデレラシューズは存在するか

こうして私のシンデレラシューズ探しの長い旅は幕を閉じることとなりました。

改めて記録を確認してみたらYourFit365で計測をしたのが2021年11月。そこから重い腰を上げて本格的に試着を開始したのが2022年の春なので約1年と半年といったところでしょうか。

試行錯誤・自問自答を繰り返しながら紆余曲折の試着の旅をしてきた私に、童話シンデレラに出てくるような靴が存在するかと問われたなら「足を入れるだけでピッタリとフィットするような靴には出会えていない」と答えます。

もしかしたら、もっと探せばそんな魔法のようなシンデレラシューズがあるのかもしれません。
でも今の私の足に合う私にとってのシンデレラシューズとは、足に合うように自分で調整する靴でした。

正直なところ毎回紐を結んで履き、紐をほどかないと脱げないスニーカーやレースアップシューズは面倒に思うことがあります。
でもそうしないと足に合わないのです。


相棒となった靴で通勤していくうちに、また新たな気づきがあることと思います。
そしてこの子たちとお別れを考える頃には、また自問自答を重ねつつ試着の旅を再開するのでしょう。

そのときまで、この子たちを通してたくさんの経験を積んでおきたいと思います。


(番外)パンプスのその後について

転んでから履くのをためらうようになったパンプスを含め、手持ちのパンプスたちのその後について少し記録を残しておきます。

これまでお話してきた通り、通勤では履かなくなりました。
それでもこのまま手放すのは惜しいので踵がパカパカしないようにバンドをして、短時間のお出かけで履いています。
そうして納得出来たら、処分するか戒めとして飾っておくか、何らかの結論を出そうと思っています。


ガールズからお勧めいただいたこちらのバンドが素敵です。↓↓
(ぽんぷさん、ご紹介ありがとうございます!)


これで私の靴探しのお話は終了です。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。

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