【試着の旅】シンデレラシューズは存在するのか⑥
通勤に履きたいのはパンプスで、スニーカーではない。
パンプスで颯爽と歩く姿が私の「なりたい」であり、自分を奮い立たせるスタイルだと思っていたからです。
こうやって書いてみると、まるで呪いのようです。
パンプスを履かないと仕事ができないわけではないし、ましてや職務規定に引っかかるわけでもない。
それなのにずっと拒否感があったのは気持ちの問題だけで、それも試着の旅を続けることで時間をかけて少しずつスニーカー通勤することに抵抗感がなくなっていきました。
前回のお話は2022年12月の1ヶ月間の出来事でした。
D（試着）が苦手な私ですが、かなり積極的に試着をして求める靴の解像度と経験値を上げることができました。
年始早々、試着の旅へ
年が明けてすぐ、試着の旅も再開しました。
まずは「#教えて自問自答ガールズ」で教えていただいた靴屋さん。
足の計測からどんな靴を探しているのかといったお話の後、シューフィッターさんお勧めの靴をたくさん試着させていただきました。
パンプスを諦めて紐靴（スニーカー）通勤をしようと思っているとお伝えしたのですが、最初にパンプスを試着させてもらいました。
シューフィッターさん曰く、履けないわけではないとのこと。確かにお勧めいただいたパンプスはポインテッドトゥでかっこよさがありつつ、足の甲も覆われている部分が多かったり、ストラップ付のパンプス（メリージェーン）のため足全体が包まれた感じがして踵もパカパカしませんでした。
以前のnoteに書きましたが、ストラップは足首に近いところにあるほど足と靴とのホールド感を得られます。（豆知識）
余談ですが下記のリンク先にあるペリーコのメリージェーンはスタッズが効いていて、とても好みです。こういうのが履きたい！
ほかにも甲の部分が足首近くまで覆われたローファーなど、いくつか試着させてもらい「スニーカー通勤に完全シフトしなくてもいいかもしれない」と心が揺れました。
もちろんスニーカーも何種類か試着させてもらいました。
そこで分かったのが、そもそも私が「スニーカー」にカジュアルな感じを持っているものの、色やデザインによってその印象を変えられる、変える余地があると納得できたことです。
通勤に使いたいという話からお勧めいただいたスニーカーはソールが薄めですっきりとした印象でした。
履いてみてもそのとき着ていた服（仕事帰りでした）との違和感がなく「これなら通勤に履ける」と思えたぐらいです。
同じブランドでソールが厚めのスニーカーも履き比べさせてもらいました。
シューフィッターさんには良い（合う）と言われたものの、鏡で全身を見ると服よりも靴に視線が行ってしまうのです。履いたのは黒いスニーカーだったのですが、色の強さも相まって私の思うバランスとは違う気がしました。
靴を見てほしい（コーデの主役にする）ならこのバランスで良いのですが、私は靴を目立たせるスタイル（コーディネート）を望んでいないという意味です。
前回のnoteで欲しい靴の条件を挙げましたが、実際に履き比べてみて、やはり白くてソールが薄めの靴がいいという思いが強くなりました。ただ、黒かったりソールが厚い靴でもソール部分が白いとすっきり軽やかに見えることも知りました。
今回の計測で足裏や足首を触ったシューフィッターさんに「過去に足首を怪我していませんか」と聞かれました。足首を回してみた際に回り具合（硬さ）が左右で違ったそうです。
確かに学生時代、部活で足首を何度か捻挫したことがあるし昨夏には転んで軽く捻っていますが、そんなことも靴選びに影響があるそうです。
捻挫は何度か病院に通うことで回復したし、その後の部活で痛みや違和感を覚えたり不自由な思いをすることはなかったのであまり意識していませんでしたが、自分でも足首を回してみると左右で回し具合（硬さ）が違うことに気づきました。
そして現在、痛みを感じるようにもなってしまいました・・・
たぶんこのときの後遺症なんだろうけど昨日から足首が疼いて痛い。😭😭😭 https://t.co/0H0bCK9qnz
— 凛🐣 (@neo_navigater) January 21, 2023
私の場合は踵の小ささもあり「踵をしっかり支えてくれる靴」を選ぶと良いとのアドバイスをもらいました。
これまでお会いしたシューフィッターさん達にもインソールを入れた方が良いと言われたり、パンプスより足をしっかり包む紐靴（スニーカー）を勧められたりしてきましたが、こういう身体的な要因もあってのことだったのかもしれないと今になって気づきました。
とうとう運命の出会いを
先日、誕生日を迎えました。
イベントを忘れない（むしろ私より楽しんでいる）相方が張り切って「デパートへ買い出しに行こう」と誘ってくれたので銀座へ出かけました。
目的はデパ地下のデザート（ケーキ）だったのですが、せっかくの機会なので相方を連れて靴の試着をしました。
相方には「通勤で履くスニーカーを探している」としか話していないのでTODOリストに載っているスニーカーを数点試着してみるつもりだったのですが「とりあえず（店内）一周見て回ろう」と腰を据えて付き合ってくれる様子だったので、本当に端から端までじっくりと見ていきました。
ハイブランドも含め、店内を回りながら数点を試着しました。
履いた感覚は良さそうに思って「どう（見える）？」と相方に尋ねると「（通勤には）ちょっと違うね」等と第三者（彼）の視点からの鋭い感想が返ってくるという、いつもとは違う試着の旅を楽しみながら店内を回っていくと、ひとつのスニーカーが目に飛び込んできました。
全体の印象は白っぽくて爽やかさが感じられ、踵の部分に少しだけ入っている動物柄に茶目っ気（遊び心）がありました。
通勤靴としては少しカジュアルかな、と思いつつもなんだか気になったので試着をお願いしたところ、希望するサイズがないとのこと。雰囲気だけでも知りたくて最後の一足だという希望より1サイズ下のものを履かせてもらったところ・・・
ん？
これ、良いのでは？
これまでの経験からサイズ表記は目安でしかないと知っていながらも小さい（きつい）だろうと思いつつ試着させてもらったのですが、履いてみた感覚が意外としっくりきたことに驚きました。
そして私より厳しい目を持つ相方からも初めて「いいんじゃない？」とGOサインが出たことで急に慌ててしまいました。
待って待って。
気になった理由が知りたいのと経験値を上げるために試着しただけで、買うことはあんまり考えてなかったんですけど？
今なの？
あきやさんやガールズが運命のアイテムに出会ったときには雷に打たれる思いがしたとか音楽が流れたとか、ポエムが浮かんだとか何かしらの合図があるという話をたくさん聞いてきたけれど、私にはそれがない。
正確には「何か気になる」という予感めいた気持ちにはなったものの、実感として「これだ！」というものなのか全く自信がない。
何が正解なのか混乱してきた私はガールズの心得に則り、店員さんの「最後の一足なので（売れてしまうかも）」という誘惑の言葉を背に、いったんその場を撤退することにしました。
ガールズの心得とは
あきやさんのお話などから実践したい行動を個人的にまとめているものです。
➀まずは挨拶から
②自分から話しかける
そして今回の③試着して良さそうでもその場で即決しない（少しでも迷ったら買わずに撤退する）です。（今後も追加予定）
そんな私の様子を黙って見ていた相方から「もう一度（店内を）見て回って、それでもあれが一番いいと思えるのなら買ってもいいと思うよ」と背中を押されるがまま、彼に従って歩き出しました。
歩きながらも頭の中は「買うに値するポイント」と「買わない方がいいポイント」について考えを巡らせていました。
もうお分かりですよね。
「買うか買わないか」を考えているということ。
それは買うのを迷っているのではなく「買う理由」を探しているのです。
そのことに気づき、このスニーカーを暫定１位として現時点での軸（基準）とすることに決めました！
私は言い訳タイプだったようです。
さて、ここまでたくさんお話してきましたが、どんなスニーカーを選んだのかは非公開にさせていただきます。期待されていた方がいらっしゃったら本当にごめんなさい。
個人的には、公言通り月内に暫定１位を決められてホッとしてます。
有言実行できて良かった～（笑）
今後のことを少し
正直に言うと、暫定１位に選んだスニーカー（長いので「レオ」と呼びます・笑）は、フィット感は良かったもののデザイン重視で決めたので幅狭靴という視点では条件に合っていません。
店員さん曰く「幅は狭い方」ではあるものの、私の足にピッタリと合うシンデレラシューズではないのです。
それなのに暫定１位に選んだことからもお分かりの通り、ここまで自問自答や試行錯誤してきた中で足に合わせる工夫や、大袈裟ですがスニーカー通勤をするためのマインドを作ってきているので、このままレオを相棒スニーカーとして履くことになっても不安も抵抗感もありません。
相棒となる靴を探し始めて１年と少し。
ようやくここまで来ましたが試着の旅はまだ続きます。
むしろ、レオという基準に出会えたここからがスタートです。
レオと比べながら、TODOリストのスニーカーを中心に春までじっくりと試着・検討して、その時点で最高の相棒をお迎えしようと思っています。
おまけの話➀
店員さんの話の通り本当に最後のひとつだったら購入しておくべきか気になって検索してみたところ、オンラインショップではまだ残っていることが確認できました。
しかもレオは定番品だったようで、色や柄違いが新作として出ていたので慌てなくて良かったです。
おまけの話②
改めてYourFit365でお勧めを検索してみたら、適合率が最高ランクのところ（つまりリストの一番上）にレオが出ていました。
恐るべし、YourFit365！
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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