米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿28
米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第28回を全文無料で皆さまにお届けします。
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弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
第27回から続く
感謝祭のちょこっと雑談
こんにちは、NEOさん。今回ここで、思い付きをしゃべらせて下さい。(笑)これまで本日も入れて28回の寄稿を通して、文章や口語表現で、自分の思考を表現してきました。近いうちに、もし機会があれは、NEOさんと一緒に、マーケットとか、その他諸々とか、なにか、直接、おしゃべりする機会があるといいなあ、いいかもしれませんねぇ~、と今朝、ふと、思いました。思い付きです。(笑)NEOさん、よろしければ、どうでしょう?(笑顔)
この季節、Thanksgiving Dinner(感謝祭のディナー)の代わりに、Thanksgiving Chat・感謝祭のちょこっと雑談・おしゃべり会みたいな。(笑)
ワハハハ。(笑)
よくアメリカで、fear-mongeringとかfear-monger(フィアー・モンガリング、フィアー・モンガー)という言葉が聞かれます。恐怖を利用。恐怖の巧妙な利用者ですね。自分に注目集めるためとか、人気取りとか、そう言う事が理由の場合が往々にしてありますが。何の世界でも、ありがちです。根拠を明示したり、例示したりすることさえなく、極端な事を言って見たり、事実から大きく乖離した大げさな事を言ってみたり。すごく必要以上に悲観的だったり、むやみに極端に恐怖を煽ったりして。
会話や発言の端々に、ただ、話を盛って、作り話(prevarication・confabulation )の世界へ。
例えばアメリカの政治で言えば、トランプ氏や彼の側近なんてその典型例に映ります。~他国の脅威とか恐怖を大げさに取り上げて、自分の考えとか政策を有利に展開するために。(トランプ氏の場合は政策はお持ちでないのですが)
フィアー・モンガ―以外のなにものでもないよ~とかって。
挙句の果ては「この事、ほとんどの多くの人が知らないと思うんだよ。でも俺は分かってるから。俺を信じろ!」みたいな。con job, con man (詐欺師)とアメリカでよく言われてきましたが。
「ほとんどの多くの人が知らない。気づいていない。でも、俺は分かってる」
~これが、キーですね。(笑)(笑)(笑)
また、Attention whoaとかAttention seekerって言葉も聞きます。要は、かまってちゃん。いつも自分に注目を集めていたいとか。
そのために、おおげさに、必要以上に、先行きの恐怖や危機を煽る人達。
この寄稿はそういう主旨の寄稿ではありません。寝ても覚めても弱気一辺倒とか。
そう言う事ではありません。(笑)
目の前にある事実から、考えられる事を思考しているだけです。
それ以上でも、以下でもありません。Nothing more, nothing lessです。
以前に寄稿させて頂きました、元(SDNY)ニューヨーク州南部地区検察当局のヘッドを勤めたプリート・バハラ氏のクォート。
「プロの仕事というのは、その8割が準備だ。考えられることをすべてを想定して鑑み、準備するのだ」
繰り返しですが、これは、何の世界でも、共通の事だと思います。
今、与えられている事実やデータから、僕の頭でも、考えられそうな事を思考して、それを寄稿しているだけです。
人によっては、「何言ってんの、この人」と思う人がいるかもしれません。当然です。健全だと思います。様々な思考や考え方、賛成、反対があるわけですから。
これまで普段は、強気でも弱気でも、なんでも、どっちでもよくて。その時々のマーケットというものがあるでしょうから。
これまで、あまりそう言う事をあらためて意識した事もありません。
特に、こだわりもありません。こだわると、それに振り回されて、ポイントが見えなくなる事さえありますから。フリーハンドで、まあ、その時に対応するという事でいいです、僕の場合は。
今回、これだけ目に見えてインフレが顕在化して。経験した事のない、おおよそ40年ぶりの事がアメリカで起こっていて。そのインフレのもとになったところから、紐解きながら、今日まで、今そこにあるインフレ、それに対する対応を見ながら、株式市場について、考えています。投資のために。
もちろん、予想屋気どりでも預言者気どりでもありません。
置かれている環境の中で、ベストを尽くしたいと思っています。自分が間違った場合は、変更しますし、修正します。ただ、それだけの事です。(笑顔)
現実社会で、人様に、「今後、マーケットどう見ますか?株どうですか」と聞かれたら、これまでの寄稿で述べさせて頂きました通り、まずは「おそれいります。私には、わかりません」と、明確にお応えすると思います。そこから先は~その方個人とのおつきあいの度合いやその後の会話の展開によって異なるとは思いますが。何をするにしても、その当事者が納得してそれをすれば良いわけであって。まあ、そういうとこかな~と思います。
事実とかけ離れた、大きく乖離した、極端盛られた話や極端な悲観論などを耳にするたびに、
「何かはわからないけど、そうでもしなきゃならない、何か隠された事情でもあるんだろうなあ」「何かうまく行っていないのかなあ」とは思う事があります。(笑)
「それをず~っと言い続けて、途中で思考停止して、ジャンプオフできなっくなっちゃった(そこから降りられなくなっちゃった)とか」
米MSNBC放送のニュースキャスター・クリス・ヘイズ氏(Mr.Chris Hayes)が、その昔、「共和党は、トランプのウソに乗るだけ乗って、乗っかって、それで(一定程度)支持を集め、支持者達がいて、その手前、そのデタラメとウソから降りられなくなっちゃったんだろ!」という主旨の事を発言していたことが今でも僕の頭に残っています。
現実社会において、なにか自分が考えていた答えからは、その範疇を大きく逸脱して、受け入れられないほど明らかに異なる答えを目にした時は、「なんだ~、それ」と怒ったりする以前に、むしろ、「どうしたら、何をしたら、そういう考えになるのだろう」とは考えます。(笑)
1勝9敗でも、勝てるのがマーケット
余談ですが、米プロゴルフで、全部バーディとる、全ホール最少のショット数で勝ちに行くという姿勢である事はよくわかります。3ホール連続バーディとったから4ホールめは、ちょっと、とかではなく、全ホール、そうするんだという。
一般的に、スポーツの試合などでしたら、10戦して、9勝1敗とか、成績いいねって称賛されて良いのでしょうが、いっぽう、1勝9敗でも、勝てるのがマーケットです。そこを、本当に、嫌にならずに、耐えて継続する事ができるのであればの話ですが。いつも、Easier said than done. 言うは易く行なうは難しです。
ブルームバーグから引用~ブレイナード副議長、「近く」利上げペースを減速する可能性に言及 11/15(火) 2:11配信(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は14日、米金融当局が利上げ幅を小さくする時期が近くやってくるとの見解を示した。一方で利上げを停止する用意はまだないことも強調した。~略~「われわれは多くのことを行ってきたが、追加でしなければならないことがある。強調すべき真に重要なことはそれだ」と述べた。~引用終。
ブルームバーグから引用~利上げ道のり長い、12月かその後50bp検討も-FRBウォラー氏
11/14(月) 8:04配信 (ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は14日、先週発表の10月の米消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比7.7%に鈍化したことは良いニュースだが一つのデータポイントに過ぎず、連邦準備制度が利上げを停止するまでには「まだ道のりは長い」との認識を示した。~略~利上げの停止に近づいているわけではないと注意を促した。~引用終。
ハトのブレーナード副議長とタカのウォラー理事
FRB、金融政策、金利、もちろん大事なのは言うまでもないです。
株式市場が織り込んでいない、リセッションという事について整理しておく必要があると思います。
以前、炭鉱のカナリアについて寄稿させて頂きました。
炭鉱のカナリア
たくさん出てくる様々なサイン(前兆)を、自分が注目する一部のニュースを介して、「炭鉱のカナリア」をたとえにしながら、読み取る事を、少なからず、心がけています。
おおよそ40年前を経験していない、約40年前を知らない僕にとっては、多くを語らずとも、こういうチャートやツィートがもしかしたら何かを教えてくれているかもしれないと思いながら、CyclesFanさんに感謝しています。ここに出てきている2つの時期は自分も経験していて、なじみがあります。僕にとっては、わかりやすい、チャートとコメントです。
CyclesFanさんのツィートによりますと、過去この33年間で、このチャート形状発生は、2000年6月から12月と2006年8月から2007年4月の2回だけという事です。参考にさせて頂きます。
そして、まあ、これまでに寄稿させて頂きましたような事をノートと共に、頭に入れています。
第21回寄稿分のチャートです。
S&P500の底は~リセッション(景気後退)の”前”ではない
S&P500の底は~リセッション(景気後退)の”前”ではない
このチャートでは、National Bureau of Economic Research | NBER (全米経済研究所)がリセッション(景気後退)と認定した場合のリセッション(景気後退として)~S&P500の底は、過去、そのリセッション(景気後退)”中”、リセッションの最中にあった~リセッション(景気後退)の”前”ではない~とPuru Saxenaさんはコメントしてくださっています。
1953年以降、アメリカ合衆国で起こった過去11回の各リセッション(景気後退)において、S&P500 のEarningsは11回平均で23.6%下落してます~アメリカ経済と(株などの)リスクアセットについては脆弱な状況ですね~とPuru Saxenaはコメントしてくださっています。
これまでとこれから、企業収益へのダメージから、S&P500種企業の利益見通しの下方修正は-自ずと、時間の経過と伴に、徐々に、さらなる下方修正が聞こえてくるのではないかとは考えています。
僕はソフトランディングシナリオは採用しておらず、ハードランディングシナリオを思考しています。現在の僕の思考の根底には「来年リセッション(景気後退)がないというのであれば、インフレは来年高止まりしたままなのですね」という思考があり、ゆえに、僕は、これまで28回の寄稿で述べさせて頂いた目線で見ています。
リセッションについては、ノートして、整理します。前述のFRBウォラー理事のご発言などを聞いておりますと、この目線維持と考えています。
金利を引き上げている局面でベアー・マーケットが終わるというシナリオを僕は買いません。
と共に、前述の通りPuru Saxenaさんがご指摘されている「S&P500の底は~NBER (全米経済研究所)が認定したリセッション(景気後退)の”前”ではない。S&P500の底は、過去、そのリセッション(景気後退)”中”、リセッションの最中にあった」という事をしるしをつけてノートしています。ゆえに、これまで、そのツィートとチャート、表を、何回か再寄稿させて頂きました。
今日このニュースに目を引かれました~ブルームバーグから引用~米インフレ期待が再び悪化、ガソリン値上げで家計圧迫-NY連銀調査 11/15(火) 2:55配信
(ブルームバーグ): 米消費者のインフレに対する楽観度が10月に低下したことが、ニューヨーク連銀の調査で分かった。ガソリン価格が上昇するとの見通しなどが影響した。14日に発表された最新調査によれば、1年後のインフレ期待が5.9%に上昇した。9月調査時は5.4%だった。3年後は3.1%(9月は2.9%)、5年後は2.4%(同2.2%)にそれぞれ上昇した。米金融当局が長期目標としている2%を依然として上回っている。~引用終
第29回へ続く
最後に …
これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note
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