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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿73

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第73回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。

第5回スペース アメリカのマーケット


第72回から続く


昨日、第5回目のスペースで、リセッション(景気後退)という事について述べました。寄稿やスペースで述べて参りましたが、NBER(全米経済研究所)が見ている数字と同様そのものに基づいて、11月半ば時点で(計測した時)、2023年リセッション確率はおおよそ10%ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏(ら)の来年2023年のリセッション確率35%。FRBのエコノミスト達にはおおかたリセッション入りを見越しているエコノミスト達もいる(ウォール・ストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス氏談)。

いっぽうで、リセッションを回避して、ソフトランディング(軟着陸)のシナリオでという見方をしているほとんど多くのプロフェッショナル・インベスター(プロの投資家)。また、シビアなリセッション予想しているビリオンネア達富裕層。たとえば、不動産王サム・ゼル氏や、資産家スタンリー・ドラッケンミラー氏等。


ジャネット・イエレン 財務長官

様々な見方がお立場お立場でありますが、僕はイエレン財務長官を軽んじる事、これはできないと思っています。この寄稿でも述べましたが、イエレン財務長官はつい先日、CBSの60ミニッツという長寿番組にご出演なさって、「インフレを抑制するのにリセッションは必要ない」と、ご発言されておられました。2009年当時サンフランシスコ連銀総裁としてその手腕を振るったイエレン財務長官。

僕個人としては、これまで何度も述べて参りましたが、来年リセッション(景気後退)がないという事なのであれば、「インフレは高止まりしたままなのですね」という思考回路は根底にあります。これまでの金利の引き上げ、今後の金利引き上げから企業利益はダメージを受け、バリューエーションは縮小するだろう、それを株価は織り込んでいないので、それが織り込まれる時、株価は下落するのであろうと考えており、それを、この寄稿やスペースで、事あるごとに述べてきました。

それはそれとして、また「押し目買いに慣れ切った投資家」とか「市場の期待や希望的観測~金利を引き上げ切った後、それほど間を置くことなく、間髪を入れず、中立金利水準と目す3%近辺まで、利下げせざるを得なくなるだろう、利下げするだろうという期待」もそれはそれとして、全く別の所で、イエレン財務長官の手腕、そして、FRBブレーナード副議長の手腕は注目に値する、ここをよく見ておかなければという考え方にこれまで通り変わりはありません。

そして、パウエル議長です。以前にも寄稿しましたが、イエレンFRB議長時代、パウエル理事ブレーナード理事という体制でもありました。このラインに目を配っておくことは、大事な事だと思います。

企業利益がこれまでのところ持ちこたえているという事実から2023年もそれが続くかどうかどうか。第2回のスペースで述べました通り、僕は、2023年も企業利益が持ちこたえて、今ウォール街が予想している通りで推移したら、ホンネでは、「ものすごいびっくりするわ~、そんなことあるの?」という思考をしています。今年のテクノロジー株を見ておりましても。今年3月から最速の引き締めペースで、3月25、5月50、で、6,7,9,11月~75x4回、今回12月50ベーシスと来て、これ最速ペースで引き締め継続していて、そのインパクトはかなりのもの、大きいと思っているからです。ここにつきましては、それぞれのお立場や人によって見方は異なるのでしょうが。


ピーター・リンチ氏

ピーター・リンチ氏


2022年、1年の終わりに際して~ピーター・リンチ氏
僕世代のレジェンド(伝説)、いえ、レジェンドさえも通り超えた人であり、アメリカ株に携わる人に限らず、知らない人はいない、事あるごとに語られてきたピーター・リンチ氏~フィデリティインベスメンツのファンドマネージャーとしてマゼラン・ファンドを運用した(伝説の)ファンドマネージャーです。~有名すぎる話ですが、「1977年から1990年の間に平均29.2%の年間リターンを達成しS&P 500株価指数を一貫して2倍以上アウトパフォーム、マゼラン・ファンドを世界最高の投資信託ファンドに押し上げた」方です。~(「」内はウィキペディアから引用)僕自身が若かった当時、東京でもニューヨークでもしばしば話題になり、語られてきました。私達の間では、何かと言えば、ピーター・リンチ氏という時代もありました。その時代、当然、ピーター・リンチ氏をよく知る人もいました。私達の間では、マゼラン・ファンドという事ではなくても、一般的に、ファンドサイズが爆発的に大きくなって行った時、どうやってそれ以前と同じパフォーマンスをあげるのか、あげる事ができるのかという事がよく当時話題になりました。もちろん、一定限度を超えて、ファンドサイズが大きくなればなるほど、それ以前と同様のパフォーマンスをあげるのは至難の業、極めて難しいと。

"You have to say to yourself, 'if I'm right, how much am I going to make? If I'm wrong, how much am I going to lose?' That's the risk/reward ratio.

  • Peter Lynch -
    「自分に言い聞かせ問わなければならない~もし私が正しければ、いくら稼げるのだろうか?もし私が間違っていたら、いくら失うことになるのだろうか?それこそが、リスクとリワード(報酬)比率だ」~ピーター・リンチ~

リスクリワードレシオ


リスクリワードレシオ
(比率)とは、取引における期待収益期待損失を測定するものです。1回の取引でとるリスク(損失1)に対して、どのくらいの利益を上げているかを数値化したものです。

”もし、もし私が正しければ、いくら稼げるのだろうか?


もし私が間違っていたら、いくら失うことになるのだろうか?”

"I deal in facts-not forecasting the future."

  • Peter Lynch -
    「私はファクト(目の前にある事実)とやり取りする、将来を予測するのではなくて」
    これこそが、ピーター・リンチ氏の教えであり、この寄稿の初めから、僕自身、ずっと申し上げてきている事です。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
新年最初の寄稿は、2023年1月4日から寄稿させて頂きます。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

第74回へ続く



最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース

11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

12月30日 第5回スペース 20分間


関連note


私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」




🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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サポート🍓本当にいつも有り難うございます。