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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿67

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第67回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。



12月24日 第4回スペース 20分間


第66回から続く


ブルームバーグ報道記事からの引用~
米個人消費支出、11月は前月比0.1%増PCEコアは前年比4.7%上昇
12/23(金) 22:43配信
(ブルームバーグ): 11月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%増だった。
個人所得は前月比0.4%増。市場予想は0.3%増だった。
PCE総合価格指数は前月比0.1%上昇し、予想に一致。前年同月比では5.5%上昇した。コア価格指数は前月比0.2%上昇し、予想に一致した。前年比では4.7%上昇だった。~引用終

これは。この数字は歓迎すべき数字です。しかし、この数字によって、インフレ抑制に対するFRB、パウエル議長の姿勢が変わる(引き下がった姿勢を見せる)という事はないでしょう。まず、来年の2月25ベーシスポイントの金利引き上げという予想に変わりはないと考えています。


市場の期待とFRBに、乖離があります


市場が考えていることは、
FRBの今後の金利の引き上げについては、5%水準に持って行って、それで、さほどそこから間をおく事もなく、金利を下げざるを得なくなるだろうと、金利の引き下げを期待

FRBが言っているのは
・来年2023年”少なくとも”
75ベーシスポイントの金利の引き上げを見込んでいる。
・ほとんどのFOMC参加者は2023年5%から5.5%の間で、金利の引き上げが終わると見ている事が示されています。(ドットプロットから~「金利予測分布図・FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に公表される政策金利見通し)
・金利を引き上げ切ったら、しばらく(for some time)その引き上げ切った高い水準で維持する。

市場の期待FRBが言っていることに、結構、乖離があります
ここにある市場にとってのリスクは、FRBが、市場の期待より、”より長く”金利が引き締まった状態を維持すると言っている事です。

僕は、これまでの寄稿で述べて参りましたが、
乖離」「乖離の修正時」「収れん
というところに注目しています。

株式市場は、よく織り込みを間違う


このような乖離を見ながら、これまでの寄稿で述べてきました
・「インフレ・サイクルに対する準備ができていない」
・「第52回の寄稿で引用、第2回のスペースでも引用させて頂きました、ブルームバーグ報道からの引用~「金融当局が引き起こした新型コロナウイルス禍からの回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっているため、株価の不安定な土台を無視していることだ」~「回復の記憶が現在の投資家の思考を支配しており、そうした投資家の多くは押し目買いの成功に慣れきっている
という事を思い出しはします。

僕は、この寄稿で、株式市場は、よく織り込みを間違うという事も述べて参りました。これまでの経験から、このイメージは、どうしてもぬぐい切れません。


今の水準よりもかなり下が視野に入る


第2回のスペースで引用した、ゴールドマンさんは「2023年のS&P500種構成企業の1株利益は224ドルで前年から横ばい」と予想。これはゴールドマンさんの予想ですが、今のウォール街のS&P500種構成企業の1株利益コンセンサスで、どうですか?おおよそ220ドルくらいですかね。仮にゴールドマンさんの予想よりも、例えば10ドル低い、214ドルかける15xでも、3,210ドルとかのS&P500の水準が視野に入ります。今の水準よりもかなり下が視野に入る事になります。そこに行くまでにまずは、10月につけた安値のところに向けてに、もちろん先に目が行きます。
これまでの寄稿や、特に第63回から第65回の寄稿を是非ご参照ください。

最終的にはFRB側に収れんされてきている


こう言う事を見ながら、もしかしたら、市場の期待が正しいのかもしれませんが、
しかしながら、僕は、FRBの言う事を素直に聴いています、聴きますという事です。

それは歴史的に市場とFRBの間に生じた乖離は、データ上では微妙にではあっても最終的にはFRB側に収れんされてきているからです。そして、それよりも何よりも、自身が、FRBが金利を引き上げている局面でベアー・マーケットが終わるという事象を見たことがないからです。昨日も述べましたが、ベアー・マーケットラリーは終了したと考えています。

プロフェッショナル・インベスターもよく言います。
将来の事は誰にもわかりません
誰にもわからないのだけれど、少なくともそこに存在するリスク要因に目を向ける事は大切です。
ここでの市場にとってのリスク要因は、「FRBが、市場の期待より、”より長く”金利が引き締まった状態を維持する」と言っている事です。そして企業利益の下方修正バリュエーションの縮小

ここのところは、下落トレンドの中で、下落そしてデッド・キャット・バウンスという動きが、ここのところだけでも、12月20日から2回と、少しだけ目につくように僕には映っています。
デッド・キャット・バウンス~(マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発~「Dead Cat Bounce」(=高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)という言葉の由来)

クリスマスが終わると、クリスマス疲れもありながらですが(笑)雰囲気もガラッと変わって、全く新しい週がやって来て、それこそイヤー・エンド、来年に向けてとなります。

そこで、マーケットがどう踊ろうが、飛び跳ねようが、僕は、これまで申し上げて来た目線でマーケットを観察しています。

クリスマス・イブなので、ひとつこれまでの寄稿でもスペースでも、一度も、全く触れる事が無かった事(たぶんそう記憶していますが(笑)間違っていたらごめんなさい)についてノートします。

ここ何日か、メリルリンチ時代からの旧い友人(大先輩・日本人)と直接話をしながら、「寄稿見てよ」とかって言っていたら返ってきた答えは、「こんな長い文章、そもそも読む気にならん」でした。(笑)(笑)(笑)
人それぞれですので、まあ、そこは置いておいて(笑)。
この友人が、「それでさあ、なんかみんな知らないような興味深い話はないの?」と僕に言うので、それで、ふと思い出しました。この友人こそ、僕が知る中でも、アメリカと深く関わって生きて来た人です。

1月6日議事堂襲撃事件において、その詳細や捜査の状況などについてはこれまで寄稿したり、スペースでもお話したりしたのですが。もちろん1月6日議事堂襲撃事件議会調査委員会による845ページにわたる最終調査報告書が昨日公開されました。


クラレンス・トーマス

今日のこれについては、手が届かない、確証がつかみきれないことなので、話題にしませんでした。アメリカの複数のトップクラスの専門家の話を過去何年も聴いていて思うのは、1月6日議事堂襲撃事件の企て、この全体の音頭をとったのは、おそらく「現職、米最高裁判事クラレンス・トーマース氏の奥さんであるジニー・トーマース氏だろうと」アメリカでもこう思っている専門家、一般の人達多いと思うのですが。
お名前はVirginia "Ginni" Thomas(ヴァージニア・”ジニー”・トーマス)ですが、みんな、よく、ジニー・トーマス(氏)と呼びます。
なかなか、この人に行きつかない、行きついていないように見えるのです。
聞き取り証言も非公開でなされたりで。

1月6日議事堂襲撃事件議会調査委員会でも、司法省の捜査でも、この人、ジニー・トーマス氏にどの様に、どの程度、行きついているのかが、僕が、この件を包括的に見る上で、最も重要なポイントでした。先日任命されたジャック・スミス特別検察官がどのように調べておられるのかなど。
それが、どうなっているのか、いまだに、さっぱりわかりません。
ジニー・トーマス氏は若い時カルト宗教のメンバーでもあったことが、アメリカでは報じられています。
今年、夏前、そして秋、調査委員会の議会公聴会、証言の対象者リストにこの人(ジニー・トーマス氏)の名前がなかった時、本当に失望しました。
非公開では何らかの証言をしたようですが。


マーク・メドウズ



トランプ氏やその首席補佐官であったマーク・メドウズ氏の話はいつも出てきますが。トランプ氏。マーク・メドウズ氏。当時このマーク・メドウズ氏と頻繁に連絡をとって、このマーク・メドウズ氏を動かした人こそ、ジニー・トーマス氏その人だと思っているアメリカの人、多いと思います。僕もそう思っています。そういう、このお二人の当時のやり取りも公開されていたりで。この人に、行きつかないと意味がないのではくらいにさえ思っています。この人に行きついてほしいと。そういう視点で見ています。この人のお名前が出て来た時だけは、僕は、敏感に反応します。ジニー・トーマス氏、トランプ氏。

それこそが、held accoutable(説明責任であり、みんなのために、責任の所在をはっきりさせて、その責任を関係した人に責任を取らせること)だと思っています。来年以降、この人のお名前がどんな形で出てくるのか、それとも、出てくることもなく、うやむやな感じになるのか。他の複数の関係者の名前はもう聞き飽きるくらい聞きました。その人達を追求する事はもちろん重要なのですが、
このジニー・トーマス氏にどのようにいきつくのだろう?行きつかないのかなあ?これこそが僕の注目点です。

寄稿、明日明後日お休みして、次回は、12月27日です。
どうぞよろしくお願い致します。

第68回へ続く


最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連スペース


12月18日 第2回スペース 2時間~

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間


関連note



私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」




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投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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サポート🍓本当にいつも有り難うございます。