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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿34

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第34回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。

第33回から続く


向こう数か月、失業率の数字の推移に注意


今後、CPIの数字についてはもちろんですが、向こう数か月、
失業率の数字の推移に注意を払っていきましょうと思っています。

前回の寄稿から
「今後日々の生活の中で、National Bureau of Economic Research (NBER) (全米経済研究所)という単語・言葉を見かけたら、そのニュースをよく読むようにしようと思っています。NBER(全米経済研究所)という単語・言葉です。
NBER (全米経済研究所)は、いつ、リセッション(景気後退)と認定するのか。
はたまたしないのか。まだ、先の事ではあると思いますが、報道などで、このNBER (全米経済研究所)という単語・言葉の出現に気をつけています。
僕は、現時点でそうは思っていませんが、現実にはリセッション(景気後退)などなく、ソフトランディングのシナリオが成立するかもしれませんし。現に、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏らの見通しでは、来年のリセッション確率は35%です。
いずれにせよ、ニュースや報道を見る時に、もし、NBER (全米経済研究所)という単語・言葉と出会う事があったら、先入観をもたずに、そのニュース・報道は、よく見てみましょうと思っています。」

それで、今回は、

National Bureau of Economic Research (NBER) (全米経済研究所)
ここで、リセッション(景気後退)を認定するのは8名の高名な経済学者達

~全て引用~引用元~Bob Elliot氏のツィートから~
Bob Elliot氏談~米経済はリセッションではありません。そこ(リセッション・景気後退)行く前に、大幅な著しい悪化が求められるでしょうね。

Bob Elliot氏のツィートから
下記は、全て、「Is the U.S. Economy in a Recession? NO.
Published by Bruce McNevin on Nov. 18, 2022 4:21:57 PM からの引用です。


サクッと抜粋して見てみますと
アメリカ経済は、リセッションですか。答え:ノー。いいえ。
ここのところ、ちまたで、米経済、リセッションという話や憶測が幅広く広がっておりますから、Bruce McNevinさんは、実際にNational Bureau of Economic Research (NBER) (全米経済研究所)のリセッションを認定する委員会が使用している経済ファクターを用いて、比較・観察する事が効果的であると考え、これをシェアしてくださいました。

通常一般的な、実質GDPの成長率が2四半期マイナス~リセッション(景気後退)という定義づけはまた別として、リセッションの始まりと終わりを確認・識別するために、ここでは、幅広く、月次の指標が注目されています。
このレーダーチャートが表している事。
1980年以降あった各々のリセッションについて、
判断基準としては、各ファクターの平均月次成長
各ファクターは、
鉱工業生産・小売業・非農業部門就業者数・失業率・消費・卸売業・個人所得

第4四半期、米経済がリセッション(景気後退)という兆候を示している事はほとんど見て取れません。破線(黒い太字の点線)が、最も直近のものとして、現在の観察結果を示唆しています。
黄線~1980年1月から1980年7月
青線~1981年7月から1982年11月
ピンク線(赤)~1990年7月から1991年3月
緑線~2001年3月から2001年11月
茶線~2007年12月から2009年6月
破線(黒い太字の点線)現在

これらの観察結果に基づくと、米経済はリセッション(景気後退)にはありません。

大きなインパクトがあるのは、労働変数


最も大きなインパクトがあるのは、労働変数です。
失業率が3.7%から4.7%に上昇した場合、リセッションの確率を29%まで増加させることになると考えられます。非農業部門就業者数2%の減少が、リセッションの確率を74%まで増加させることになると考えられます。
データで見た場合、リセッション(景気後退)時、非農業部門就業者数に平均で1.9%の減少が見られました。

指標の現在のレベルから見ると、リセッションの確率はおおよそ10%。

監視すべき変数は失業率。(限界効果が大きい)それが減少(下落)する時よりも、ぞれが増加(上昇)する時の方が、より速い速度になるという事です。

ず~っと昔何十年も前からそうですし、経済指標の解説本などにもそう書かれていると思いますが、非農業部門就業者数は、修正の多い数字です。この事は(その月の数字発表時、先月の数字はこれこれしかじかに修正されたという事)数字を見て行く上で頭に入れておこうと思っています。

い・ま・ご・ろ、それ、おっしゃいますか?


NBERの人が、ストップウォッチと小旗をもって、「はい、リセッション、来ますよ、来ますよぉ~。はい、よ~く見てぇ~。はい、きましたぁ~。はい、リセッション入りましたァ~」と小旗を振り下ろして、ストップウォッチを押してくれるわけではありません。僕個人の感覚では、かつて「え~、もっとっくに~、でしょぅ?い・ま・ご・ろ、それ、おっしゃいますか?」という感覚でさえありました。この感覚は、金融市場にいた僕の感覚です。同時期の実体経済、現実社会におけるそれとは、異なります。体感温度が違います。これも頭に入れておく必要があると思っています。

National Bureau of Economic Research (NBER) (全米経済研究所)の委員会は、アメリカ合衆国(全体)のビジネス・サイクルを監察している委員会であり、その中で、リセッション(景気後退)時には、それを認定する、という事です。リセッション(景気後退)の時だけ、そこだけ切り取って、云々ということではありません。

後になって、過去の出来事を振り返り、それを説明するために、チャートはすごく有効な役割を果たしてくれると思います。投資家として、その時、その瞬間、その場で、その当事者として、それに直面しそうだという時、まだ、チャートに描かれていない部分について。ここですよね。これですよね。この12月すぐにどうとか、そう言う事ではないと思っていますが、気長な姿勢を保ちつつ、まずは、向こう数か月間、失業率の数字の推移と非農業部門就業者数に注意をはらって行きたいと思います。


流れが変り始めると、加速度的に


なんでも、いったん流れが変り始めると、加速度的にという事さえ、が、、、

余談ですが、かつて、ニューヨークで、翌年のビジネス・プランについて議論していた時、たとえですが、2x2=4 とかって計算しながら、普通に話していたら、
それに続けて、あるリーダーが会話に割って入って来て、
2x2=4 4x4=16 16x16=
あ~、相も変わらず、
そういう速度と思考回路なのねぇ~。相変わらず、毎年、ビジネスの伸ばし方、ビジネス展望について、アグレッシブだなあと、再認識したことがあります。(笑)


第35回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


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