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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿39

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第39回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。

第38回から続く


最速の引き締めサイクル


マーケットのプロ、アンドリュー・オコーネルさん(以前はヴァンガード・インベストメントのアナリスト)がシェアしてくださった引き締めサイクル、過去のサイクルとの比較です。

アンドリュー・オコーネル氏~引用~「(1994年以降のそれらと比較すると)最速の引き締めサイクル。金融政策が実際に長く変動するタイムラグ・時差を伴って機能する・その効果が出てくるというのであれば、2023年の経済見通しについて、これが意味するところは?何を示唆しているのでしょう?」~引用終


僕は個人的に過去の実体験から、巨大インデックス・ファンドでもあるVanguardさん(バンガード・グループ~アメリカ合衆国の登録投資顧問・資産運用会社。ペンシルベニア州に本社を置く。ブラックロックステート・ストリートと並ぶ世界最大規模の資産運用会社)の本社様には、懐かしい思い出があります。以前に寄稿させて頂いたかとも思いますが、アメリカ、イギリス、日本から、で構成されたグローバル・チームの一員として、東海岸の投資家さんを様々に訪問させて頂いた当時、Vanguardさんの本社へも、もちろんチームのみんなと一緒に直接、訪問させて頂き、素端らしい時間を持たせて頂きました。この上なく素晴らしいプロの皆さまと、非常に充実した時を過ごさせて頂いた思い出があります。


バンガード・グループ

引き締めサイクルのイメージを掴みながら、僕は、この寄稿でも申し上げてきました通り、今の状況を2001年、2008年のケースと比較しながら、マーケットを眺めています。

前回の寄稿で「MAC10 さんがシェアしてくださったツィートとチャートとにらめっこしたりもしています」と寄稿させて頂き、もちろん、マーケットの動きが大事であるのですが、まず、なんとも懐かしくて。Value Line Geometric Index
Value Line、Inc.は、1931年の設立。ニューヨークに拠点を置く独立した投資調査・金融出版会社です。
今の皆さまからしたら、考えられないかもしれないと推察致しますが、
Value Line(ヴァリュー・ライン)って、昔は、すっごく、分厚~い、黒の大きなバインダーの中に、個別企業ごとに個別企業情報が満載されていて、定期的に企業情報がアップデートされる形式で。もちろん全部、紙で。アップデートされるたびに、今回、○○社のどこが変った?とか言いながら、そのとっても分厚~い、バインダーの中身の入れ替えなどをしていました。当時、とても大切な事で。

全く別のものですが、同時期、ピンクシートというのもありました。基本、1ドル以下のペニー・ストックが、ずら~っとピンクのシートに掲載されていて。まあ、ちょっと、倒産に近そうな。ペニー・ストック、それすなわちピンクシートみたいなイメージでした。「えっ、あの会社、ピンクシート行き?あ~あ。」とか。
冗談で、仲間内で「そんな事やってると、いずれは、ピンクシート?。時間の問題だろ?終わってるよ~、あ~あ。」(笑)とかって、冗談言ったりして。

紙の時代でした。(笑)
そういうところから、激変して進化して行くところが、面白さでもあります。


ベアー・マーケット・ラリーのピーク


aQuaさんがシェアしてくださったチャートです。
aQuaさんがおっしゃられるように、「ラリーのピークはグリーンのゾーンだと思う」

同様に、僕も、ベアー・マーケット・ラリーピークはそのあたりかなあと思いながら、aQuaさんがシェアしてくださった、このチャートを眺めていました。


メリック・ガーランド 司法長官

第33回の寄稿で、ガーランド司法長官就任以来の法曹界の意見の割れ方について述べさせて頂きました際、ガーランド氏就任時持ち上げるだけ持ち上げて、自分の予想通りにならないと批判にまわる専門家を見ていて、アメリカ合衆国のInstitution(機関)って、そう言うところで動いていないでしょ?とは思ってきました。と述べました。

ガーランド司法長官が、ジャック・スミス特別検察官を任命した後でさえ。ガーランド司法長官同様、ハーバード大学法科大学院のローレンス・トライブ教授(合衆国憲法・弾劾裁判の第一人者のおひとり)の教え子のおひとりでもある元検察官の紳士は、「この特別検察官の任命は、本来18か月前におこっていてしかるべき事だ。なんで今頃?ガーランドの無能さに由来するところだ」と手厳しく、それは、もうお怒り心頭で。何の世界も手厳しいなあと思う瞬間でもあります。アメリカ合衆国、国民の司法長官ですから。フリースピーチ(言論の自由)ですし。
それほど、数えきれないほどの犯罪の疑いのある事を繰り返してきたトランプ氏、アメリカを貶めさえしたのではないかと疑われるトランプ氏を逮捕・起訴へという事は、積年の思い、願いでもあるのではないかと推察致します。

Checks and Balances (system)抑制と均衡。とっても、とっても、とっても、大切な事だと思います。これです。権力のそれぞれの部門が、互いに相手の権力を抑制して拮抗する勢力となって、特定の部門が肥大化して専横な振る舞いをすることを防ぐシステム。 国家の立法、司法、行政の三権分立を指しています。

トランプ政権の時、このシステムが働かなくなって、機能しなくなってしまった事を多くの各界の専門家達が危惧して、あわてたわけです。

たとえば、司法長官という職責についても。それは、アメリカ合衆国国民の司法長官なのです。それが、トランプ氏の場合は、トランプ大統領のための私設弁護士みたいになっちゃって。大統領職についての法律顧問は、別にいるにもかかわらずです。国家におけるその職責の私物化。もう、長いこと、過去何年にもわたって、ず~っと、論争や議論を巻き起こしてきました。

ほんの少しだけ、自分になんとなく当てはめて考えてみると、たとえば、ウォール街の金融機関・投資銀行で。いろんな人が様々な意見を述べながら、スピーディに時が回っているわけですけど。実感したのは、平時は、前述とはまた違った意味で、checks and balances 抑制と均衡 が、よく、機能している場所でもあったなあという事です。

現実社会においては、複数の方向からチェックし続ける事、そして、訓練する事がとっても大切だと思います。訓練。訓練全て、みたいな。僕は、そんなイメージを持っています。

年に何回か、オンラインで、いわゆるアメリカで言うクイズ(日本で言う小テスト)みたいな、コンプライアンス上の規定や規則に関する小テストが行われて、問題数もそれなりに多いのですが、それを、クリアできないと罰則があったりとか。常日頃から、倫理観規律に厳しかった記憶があります。規制産業ですから。
○○ハラスメントについても、同様でした。定期的に、社内研修参加義務とかありました。そういう細かいところから大局に至るまで、全体のセットアップ自体がよくデザインされていたと思います。僕なんか、Time Management(時間管理)の研修受けろ、とか言われて、参加したりとか。まあ、いろいろ。
日本のシステムについて語れるほどの経験も知識もありませんが、アメリカの場合は、平時のシステムの中で、いくつか基準から逸脱した例があっても、即全面禁止、もう全部ダメです、に持って行くのではなくて、それらも鑑みながら、わかっていて、意識も集中しているのだけれど、徐々に、じわじわ、って言う部分も結構あった気がします。かつての証券の手数料の引き下げ方などでも、日米両方で比較した時にそう言う事を、かすかに感じたこともあります。まあ、感じ方もいろいろですから。(笑)

アメリカ合衆国の地図、赤と青の色


あっ、そう言えば、ですが。このアメリカ合衆国の地図、赤と青の色を、ざっくりご覧になって見てください。グレーの州については、ジョージア州上院決選投票12月6日にあったりなど、まだ一概に今回、赤、青、どっちと決められないような(ウィスコンシンミシガンジョージア3州ですが、ざっくり、赤色レッド・ステート(共和党支持が主流かなあ)、青色ブルー・ステート民主党支持が主流かなあ)という州として、ざっくり見て頂いてもいいのではと思っています。もちろん、言うまでもなく、レッドステートにはたくさんの民主党支持者達がいらっしゃいますし、ブルーステートにはたくさんの共和党支持者達もいらっしゃいます。陰謀論者達がcivil war(南北戦争当時のような内戦)さえ企てていると、報道などを通して話題として取り上げられたり、トランプ氏およびその取り巻き達による、国の分断という事が取り上げられるようになって以来、特に、このブルーステート、レッドステートがそれまで以上に強調されて取り上げられるようになった気もします。

大都市、ニューヨーク、ニューヨーク州、ロサンジェルス、カリフォルニア州、シカゴ、イリノイ州。青色ですね。東海岸西海岸。ざっくり、ざっくりですが、こんなようなイメージも含めまして、明日日曜日16時45分からのスペースも聞いて頂けましたらと思っております。




第40回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


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