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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿17

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第17回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤーより。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


第16回から続く


以前に寄稿させて頂きましたが、「重要イベントで誰が何をしゃべったか、出てきた数字がどうだったか、もちろん重要なのですが、もっと重要なのは、それに対して、その後、市場が、その重要イベントに対して、どう反応したか、するか」まさに、その重要イベント時とその後。
そこから、次のトレンドをつかまえたいなあと思っています。
僕はアメリカ株式のトレーダーではありませんが、それぞれのイベントとそのイベントの結果に対するアメリカ株式市場の反応を見る時、
「はい。イベント結果でましたよ~。ハイ、あまり動きませんねぇ~」
「はい。イベント結果でましたよ~。ハイ、下がりましたあ~。」
「はい。イベント結果でましたよ~。ハイ、上がりましたあ~。」
この場合は「あ~そうですかあ」「そうなんですね~」となるだけです。

上記のこのパターンではなくて、
それぞれ重要イベント毎にですが、特にFOMC後に意識しているのは、

「はい。イベント結果でましたよ~。
直後、一定時間(60分以内)、一度まず、上に持って行かれて、
そこから下がる下落
」心の中での定義は、「イベント結果に対する強い下げ

「はい。イベント結果でましたよ~。
直後、一定時間(60分以内)、一度まず、下にも持って行かれて、
そこから上がる上昇
」心の中での定義は、「イベント結果に対する強い上げ
という事です。

投資する時、こういうケースを大事に見て、また、その後のトレンドを掴む第一歩として考えるように努めています。コメントは寝っ転がってて読めますが、イベント時、机の前に座って、アメリカ株のチャート、10分足などを見るのは、この動きを観察するためと言っても過言ではありません。
もちろんこれが該当せず、24時間以上たって、もしくは48時間で、全く逆の動きになる事もあります。それはそれです。「そんな事もあら~な」です。(笑)

まずは、上記のような時を、個人的に、その後のトレンドを掴むための第一歩、目安やヒントにしています。ファクトとデータ。ファクト・チェックとデータ・チェック。それらからの(暗示・示唆)インプリケーションを自分なりに読み取って行動したいと考えていますとこの寄稿で、よく言っておりますが、前述のような市場の動きがFOMCなどのイベント時に見られた時、まずは、これを僕が市場から読み取らなければならない「市場からの(暗示・示唆)インプリケーションかな」と位置付けて、意識しています。

今回のFOMC直後の動き、一度、上に持って行かれて、そこから下落したチャートをそういう目で見ていました。まあ、今回も、10分足とか見てただけなんですが。(笑)

遅行する形で、失業率の数字が徐々に悪化


ウォール・ストリート(金融市場)、メイン・ストリート(実体経済)、サイド・ストリート、バック・ストリート、世の中には様々なストリートがあります。横丁(alley)もあります。
繰り返しになりますが、ウォール・ストリート(金融市場)から始まった事が、メイン・ストリート(実体経済)に波及にしていくには時差があり、時間がかかる事は事実です。受け入れがたい程、高いインフレに見舞われている環境下で、その退治のためにFRBが採る金融政策(金利引き上げ継続)によって、コーポレート・アメリカ(S&P500やナスダック100など)がダメージを受けます。企業利益の減少
先日のアマゾンの第4四半期見通し、重要事項のほとんどの項目についての下方修正に見られるように、今後これから、来年、第4四半期の業績発表時、第1四半期の業績発表時(来春)に向けて、コーポレート・アメリカの今後の利益見通しに関するさらなる下方修正が、さらに出てくることも十分に考えられます。そこから、遅行する形で、失業率の数字が徐々に悪化して行くことになると考えています。
繰り返しちゃいますが、アメリカ株ですから、大事なのは、インフレ、金利、企業業績。11月10日発表のCPIの数字、コア・インフレの数字はもちろん言うまでもなく大事です。その後は、今後のCPIの数字とコア・インフレの数字に注目し続けながら、コーポレート・アメリカの業績・利益見通しに注目して行きたいと思います。
申し上げるまでもなく、期待収益率が株価の構成要因であること大です。

さて、ここでひとつ。(もしよろしければベースで、前回第16回の寄稿もご参照頂きながら)


サマーズ氏(元米財務長官・ハーバード大学名誉学長

前回寄稿させて頂きました、ラリー(ローレンス)・サマーズ氏(元米財務長官・ハーバード大学名誉学長)がツィッターにスレッド形式で取り上げていた、下記(順不同)。
・「米金融当局に利上げの停止を求める声の高まりはひどい見当違い

・「景気後退回避のため、これまで以前では、顕著かつ支配的と言ってもいい程(ニュアンスです)、金融政策を景気後退回避に専念させた唯一の時期は、悲惨な1966年から1981年にわたる期間だ」

・「コロナ以来、インフレに関してひどく誤ってきた(実績のあるエコノミスト)のコンセンサスから来ている」

冒頭に申し上げました通り、受け入れがたいほど高いインフレの環境下において、僕の思考回路では、金融政策~コーポレート・アメリカ(S&P500やナスダック100など)の企業利益減少(株価への影響)失業率の悪化という順番で考えられています。~インフレ抑制がプライオリティ。失業率の数字については、企業利益の減少度合いによって、レイオフ(従業員の一時解雇)などが始まり、およそ遅行して数字が顕在化してくる。

いっぽう、ここで言うところの、「コロナ以来、インフレに関してひどく誤ってきた(実績のあるエコノミスト)」は、僕とは異なり、金融政策~景気後退~失業率の悪化。景気後退を回避する事をまず真っ先に考える傾向にあると彼らの意見を聞き、読むたびに感じてきました。
なぜか。
もちろん彼らにとって、実体経済で、私達アメリカの同胞が仕事を失ってつらい思いをするから。「だから、FRBは金利の引き上げを停止すべきなんだ」~景気後退を、引き起こさない事がプライオリティ。私がエコノミストであるのはウォール街のためではない。米国民のためなのだ。景気後退をひき起こしちゃいけないんだ。つらい思いをするのは、私達、アメリカの同胞なんだから。仕事を失うって、とってもつらい事なんだから。米国民の生活を考えろ。

ボルカー元FRB議長

3年間は長い。でも16年間はもっと長い


景気後退を回避する事にプライオリティを置いたら
どうなったか、歴史を振り返ってよく考えてごらんなさい。「悲惨な」「1966年から1981年にわたる期間」約16年間があったんですよ。ボルカー議長が、これはもう、あか~ん。受け入れられないとして、結果、結局、約3年間1979年から1981年終盤まで、インフレ退治のために、金利を引き上げ続けて、インフレを退治したんですよ。その後、繫栄が訪れたでしょ。それをする時は、「家計や企業に痛みを伴うんです」これについては、パウエル議長もジャクソンホールで言ってたでしょ。
ひとくちに、1979年から1981年終盤、約3年間と言っても、3年間は長いですから。でも16年間はもっと長いですから。

悲惨な期間がそんなに長く続いていいんですか?どうよ、そこんところ?

パウエル議長はそれを知っているから、わざわざ、ジャクソンホールで8分間スピーチした際に「70年代金融政策に失敗した事を教訓とする」という事例を持ち出してでさえ、自分達が今後遂行する任務を世に伝えたわけでしょ。

ともすると、よくある傾向として、アメリカの映画やテレビドラマで、「ウォール街の奴らは、とんでもねぇ野郎どもだ。自分が儲ける事しか、考えてねえ。ふざけた野郎ども。」アグレッシブな金の亡者のような、悪役に描かれ続ける事も多くて。

一方で、大切な事は、「KindnessMatters(親切心こそ大切だ)Compassion(思いやり)Generosity(寛容・寛大さ)」人々のため。世のため、人のため。それを考える事の出来る人こそ、この国(アメリカ)では、多くから尊敬をを集める素晴らしい人なのだ。

ウォール街の人ってそんな悪い人ばっかなの?ちょっと待ってくださいよ。知らない人は、これ刷り込まれちゃって、信じ込んじゃいますよ。そう思っちゃいますよ。そんな事ないですよ。みんな、普通に、「KindnessMatters(親切心こそ大切だ)Compassion(思いやり)Generosity(寛容・寛大さ)」ってわかってますよ。


景気後退が来年ないのであれば、来年インフレ率は高止まりしたまま

第15回の寄稿時、「景気後退について、様々な定義、見方や解釈がありますが、本格的なリセッション(数字の定義によるテクニカル・リセッションではなく)景気後退が来年ないのであれば、来年インフレ率は高止まりしたままだろう、ですよね」と言う思考回路で見ています。~と寄稿させて頂きました。

病気になった。今すぐ手術して、治そうよ。そしたら、またいい日が来るからさ、早くに。
病気になった。手術?痛いし、つらいし、嫌。手術するなんて受け入れられない。
考え方は人それぞれでございます。

Nagging inflation(こびりついたインフレ)


僕がここでお伝えしたかったのは、僕であり、また他のどなたかと、「コロナ以来、インフレに関してひどく誤ってきた(実績のあるエコノミスト)」の思考回路の違いです。と、ともに、中間選挙を前にして、共和党支持者の背景にありそうな光景と民主党支持者の背景にありそうな光景を、一部ちょっと対比してみました。
Nagging inflation(いつまでもしつこくこびりついたインフレが)その後長い期間にわたって、大きな影響を多方面に及ぼした時代があったという歴史でもあります。優先順位を違うところに設定したために。設定せざるを得なかった別事情もあったために(ベトナム戦争がありましたから)。

重ねて、パウエル議長はじめFRBの方々には、今取り組んでいらっしゃる任務を、手を緩めず、遂行して頂きたいと思います。



アラン・グリーンスパン 元FRB議長

さて、FRBの議長職について、個人的見解として、素直に、正直にこれまで思ってた事をちょっとお話します。
FRBの議長って、外野席から見ていると、いつも雲の上の存在、親近感のない人だと思ってきました。特に、アラン・グリーンスパン議長時代。そういう人(雲の上の人)が、FRBの議長を務めるもんだと、勝手に思ってました。思い込んでたのかもしれませんが(笑)。
正直申し上げますと。一番最初、トランプ氏がパウエル理事を議長に指名した時、「えっ~、元銀行家で弁護士だった方がFRBの議長を務める???ワシントンD.C.じゃないけども、ニューヨークで想像すると、なんか、マンハッタンのそこらへん、ミッドタウンとか、アッパー・イースト・サイドとか、普通に歩いてそうじゃん。ワンちゃん、散歩させてたりして。」その時の正直な個人的感想です。

先日、また別の元FRBのエコノミスト(著名人)が、「ジェイ(パウエル議長)は、マーケット出身だから」と、この時は、コメントで良い意味を伝えるために、おっしゃっておられました。良い意味でも、それでも、「ホントのところ、どういう意味なんだろう?」と、正直、そのコメントに対して、後で、見直して、考えた自分がいるのも事実です。マーケット出身?
また、別のエコノミストは、パウエル議長の昨日FOMCでの記者会見後、「弁護士としてのリスク・マネジメントの観点からパウエル氏がしゃべっていたのを、聞いている(ような雰囲気だ)」という人の引用をしていたり。エコノミストと弁護士という職業柄の違い浮きだたせて述べていました。まあ、この辺は、FOMC、委員会に、世間で俗にいうところの金融政策ハト派が多いので、ハト派の意見をある意味押し付けられている感のあるパウエル議長という側面もあり、それをうまくパウエル議長がリスク・マネジメントしているというニュアンスなのです。

アラン・グリーンスパン(元FRB議長)、故H.ノーマン・シュワルツコフ(1990年の湾岸戦争の時、事実上の多国籍軍総指揮官として、「砂漠の嵐」作戦を成功させた軍人)、ラリー・サマーズ元財務長官。僕の中では、みんな、表現しようのない天才です。もう、ちがうんだもん。僕じゃなくても、アメリカでは、そういう認識でしょうね。

たとえば、学校とかで、自然科学分野の超難解な試験問題に遭遇して、うぎゃ~、どうしようと狼狽している僕のような凡人ではなくて、その問題を読んだ瞬間に、平気な顔して、正解をすらすら書いてた人とか、そうしょっちゅうはいなくても、世の中にはいるじゃないですか。前述のお3人に対しては、そういうイメージしかありません。生きてる空間が違うというか。何と言うか。がんばるとか努力するとか、そういう事とは、また全く異なった空間にいる人達というか。

ある意味、僕も市場にいる人達の端くれでしたし、役職問わず、一緒に仕事をした彼らも市場にいる人達でした。個人的な経験からか、市場側の人に、そ~んなに、目新しい驚きがなかったのは事実です。

FRB。さかのぼって、1979年から1981年終盤までインフレ退治のため金融引き締めを行ったポール・ボルカー議長。前述のアラン・グリーンスパン議長。ベン・バーナンキ議長。ジャネット・イエレン議長。みんな経済学者でした。プロフェッショナリティは様々でしょうが、学者・研究者です。

市場は市場。FRBはFRB。国家を統治、動かして行く時、金融政策と財政政策の2本柱。米国民~米議会から負託を受け、その金融政策を担うFRB。「雇用の創出・最大化」「物価安定(インフレ抑制)」という2大責務を明確に担って。

気を取り直して、市場ご出身の方が、FRBの議長をお勤めになるというのは、良い事だと思います、ある意味。(過去の寄稿で、パルエル議長が指名された経緯、再指名された経緯につきましては、一定程度触れさせて頂きました)

だからこそなんです。マーケット出身の議長が、FRBにいる様々な経済学者であり、その道の天才達からも、有り余るサポートを受けて、今回のインフレ退治に取り組み、成功させてほしいと。周囲の意見を聞き過ぎる事なく。


パウエルFRB議長

パウエル議長2020年10月1日に保有する株式投資信託を最大500万ドル売却していた


もうだいぶ前、かれこれ1年くらい前でしたかね。パウエル議長を含めた、公職に就く人達(議会議員を含めて)の市場での個々人の金融取引について、アメリカで話題になり・ひとつの問題としてSNSなどでは頻繁に集中的に取り上げられ、それを批判する人達も当時多くいました。当時、パウエル議長が2020年10月に保有する株式投資信託を最大500万ドル売却していた、とアメリカで報じられましたから。
もちろん、この件は、当時、日本でも報道されました。
下記は、2021年10月20日 6:33  (2021年10月20日 7:24更新)の
日本経済新聞記事からのまるごと引用です。
引用~FRB議長、投資信託5億円超を売却か 米報道~
「米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が2020年10月に保有する株式投資信託を最大500万ドル売却していた、と報じた。FRBの倫理規定は米連邦公開市場委員会(FOMC)直前や開催中の金融取引を禁じるといったルールを定めている。報道によると、パウエル氏の投資信託が売却されたのは20年10月1日とされ、禁止期間には該当していないもようだ。新型コロナウイルスの追加経済対策をめぐる調整が難航していた時期にあたる。トランプ前大統領の指名で18年2月に就任したパウエル議長の任期満了が近づき、バイデン政権は次期議長の指名案を詰めている。再任を求める声は与野党に幅広くあるものの、民主党急進左派の代表格、エリザベス・ウォーレン上院議員はパウエル氏が金融規制に甘いとして再選を支持しないと明言している。」引用終。

そのせいもあってなのか、下記のような引用部分でもパウエル議長は、良く批判の的になっても来ました。
この件にイエレンさんは全く関係ありません。

ロイターから、インフレについての過去の見解の引用を記させて頂きます。
インフレについて「FRB議長」
ロイターからの引用~2021/11/30 — (Reuters) - U.S. Federal Reserve Chair Jerome Powell on Tuesday said the word “transitory” is no longer the most accurate term for describing ...引用終。
インフレ、つかのま。もはや、つかのまは、インフレを説明する際、最も正確な用語ではなくなった。引用終。

「つかのま?どこが?どこが、つかのま?」「よく言うわ???」「なんだ、こ〇つ!」という批判も多かったです。


イエレン米財務長官

インフレについて「財務長官」
ロイターからの引用~[ワシントン 2022年5月31日 ロイター] - イエレン米財務長官は31日、過去にインフレ見通しで自身が間違っていたとの認識を示した。物価上昇を抑制することはバイデン大統領の最優先事項で、バイデン氏はそれを達成するための連邦準備理事会(FRB)の行動を支持しているとも述べた。
イエレン氏はCNNのインタビューで、過去1年間の公の発言でインフレがもたらす脅威を重要視しなかったのは間違いだったかと問われ、「当時、インフレ見通しについて私は間違っていたと思う」と答えた。「エネルギーや食料の価格を押し上げる予期せぬ大きなショックがあり、供給のボトルネックが米経済に大きな影響を与えているが、当時は十分に理解していなかった」と述べた。~引用終。

僕にコメントなどありません。批判しているわけでもありません。
ただ、今回こそ、マーケット出身者の腕の見せ所だと、個人的に期待し、個人的に思っています。

ワシントンD.C.で50年以上のキャリアを過ごした大政治家、大人格者のバイデン大統領。バイデンさんについても、経済に対する見方となりますと、僕はよくわかっていません。(笑)経済、景気後退などについて、お話になられているのを時々聞きますが、あまり良くは理解できていません。(苦笑)
一方で、僕がトランプ氏を好きになる事はありえません。バイデンさんとトランプ氏を同じ土俵に乗せるつもりもありません。繰り返しですが、トランプ氏は他と比較不可。


中央銀行が静かにゴールドを55年ぶりに速いペースでゴールドを買っている

先ほど、中央銀行が静かにゴールドを55年ぶりに速いペースでゴールドを買っているというお話を読みながら思い出したのですが。

トランプ氏、大統領在任中に、金本位制提唱者・ジュディ・シェルトン氏をFRBの理事にアポイントしようとして見たり。その他の理事候補にも、また別の???。当時。立ち消えになりましたが。
トランプ氏は、「金利?低ければいい。仕組み?よ~わからん。興味ねぇ~よ、そんな事。とにかく低くしろ、ゼロでいいよ。マイナスもどうだ?」でしたから。
「研究に研究を積み重ねて来たFRBが、マイナス金利は検討・考慮の対象にさえ、今は(トランプ氏在任当時)しない。アメリカでは採り入れない。」~トランプ氏はこういう事、知る由もありませんから。(笑)

ホワイトハウスの人事や政権閣僚人事についても、自分の支持者が推してきて、この人をと推されれば、その専門分野の専門家から見て、かなり相当、難がありそうな人でも、そんな事構わず、(俺が君主で王だから)その席を用意しようと企てる権威主義者。権威主義者と言えば、説明上こういう言葉は一般的に存在していて、説明できますし、聞こえについてもある程度は意味をなしますが、早い話は、無茶苦茶、ごり押し。
Me, Me, Me, Me, Me. 自分のため、自分の人気とりのため、自分の利益のため。自分の嫌いな奴が指名した人間など、とんでもない。全部そうとっかえしたい。そうするわ。の世界。

トランプ氏は、今日も、アメリカの民主主義にとって危険極まりない人物ですが、50年、60年前、もっとその前の昔に、私達を引き戻そうとさえしても平気な人物なのです。それが、自分の利益になるのであれば。

途中でぶれたりすることなく


パウエル議長には、その当事者として、是非、インフレ退治に成功して頂いて、歴史に名を残してもらえるくらいやってほしいですね。(途中でぶれたりすることなく)そうでないと、それができないとなると、近年の歴代議長とは異なり、(以前、最初の頃に、インフレの原因について寄稿させて頂きましたが、)FRBの歴史上、最悪の議長のひとりと言われかねませんから。
周囲の目は厳しいですよ~ん。

政党名で、云々という事を言い切る事はできませんが、過度に、世のため、人のため、が先に出てきて、それが突っ走りすぎるのではなくて(どうしても層が幅広い民主党にはこの傾向がありますので)、パウエル議長には、周囲の意見を聞き過ぎる事なく(FOMCの委員会は基本ハト派の人達が多いので、そこに押し切られることがないようにと言う意味も込めて)。また、少しのブレを見せる事によって、一部、金融緩和依存ステロイド体質の市場から、そこに拍車がかけらる事がないよう。受け入れがたい程、高いインフレを退治するという第一目的に向かって、これまでパウエル議長が話してきた通りのことを実行して頂きたいと願っております。それにともなって、私達も、ベースライン・シナリオをさらに描いて、次に向けて準備したいと考えます。




第18回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note

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