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イーロンマスクはなぜ成功したか

なぜイーロンマスクについて学ぶか

今話題のイーロンマスクの本を読みました。
この本を読む動機は、「イーロンマスクはどのようにして現在に至ったかを知り、自分の人生に取り入れたいと思ったから」です。

結論から述べると、
「イーロンマスクは、(スピード感は常軌を逸しているものの)、現実的に可能な問題から順番に取り組んでいる。」
というものです。

「あのスペースXやテスラを作ったイーロンマスクが現実的??」と思われたかもしれません。
しかし、彼の人生を知ると、目の前に広がっているのは私たちと同じ光景で、そこからチャンスをつかみ取ったことがわかります。決して環境に恵まれていたからというわけではなさそうです。
そして、スピード感の差こそ常人と差があれど、その考え方は私たちのビジネスでも使えると思いました。

先に述べておきますが、スピード感に関しては、ほとんどの人の人生においては、リスクが伴う(家族の理解が得られない、オーバーワークで体調を崩す)といったことがあると思いますので、それ以外の観点に関して、述べます。


イーロンマスクのどこが現実的か

結論を述べると、その時の自分ができる手を見極めて打っている点で、とても現実的と思いました。詳細に入ります。

イーロンマスクの経歴のうち、本記事に関係ある部分をかいつまんでまとめます。

  • 1971年 南アフリカ生まれ

  • 1989年 カナダのクイーンズ大学に進学

  • 1991年 ペンシルベニア大学に進学 物理学と経済学を学ぶ。

  • 1995年 スタンフォード大学の博士課程に進学するも中退し、ZIP2を起業

  • 1999年 ZIP2を売却し、2200マンドルを得る。Xドットコムを起業

  • 2002年 スペースXを起業

  • 2003年 テスラを起業

重要なこととして、初めからスペースXを起業したわけではないということです。

起業するための準備期間を設ける

1991年にペンシルベニア大学を卒業したときには、物理学と経済学の両方を学んでいる点には特徴があるものの、多くの人と同様に、普通に大学に進学して勉強しています。スタンフォード大学の博士課程はとても優秀ですが、中退しているため博士号は持っていないですし、スペースXやテスラを起業することに比べれば、インパクトは小さいでしょう。むしろ、優秀な学生が普通に考えそうな、「いい大学にいく」といったことを実施しています。

ただし、以下の発言には、ビジネスの重要性をわかっており勉強しているという点で、先見の明があると言えます。

「ビジネスの勉強をしないと、その勉強をした人の下で働くしかなくなりそうだと思ったのです」
「物理学を修めて製品を開発することと、ビジネスの学位を持つ櫃の下で働くのは絶対に避けること、これが目標でした」

「イーロンマスク 上」ウォルター・アイザックソン著

しかしながら、この点に関しても、スペースXを作った天才というよりは、大学で物理と経済を学び、モノづくりビジネスを始めるためにきちんと準備していたという点で、現実的な解と言えると思います。
日本においても理系の学部に通いながら、グロービスに通うといったことをすれば十分に可能ですよね。

スペースXは起業1社目ではない

イーロンマスクが最初に起業したのは、スペースXではなく、ZIP2という、地図と電話帳をくっつけたようなサービスです。これに関してはインターネットの波が来るとわかって、博士課程を中退した点で、その洞察力・行動力・スピード感は普通の人にはなかなかできないことと思います。
しかしながら、日本においても大学卒業後に起業する人は一定数いるわけで、そこまで突飛な行動ではありません。
ZIP2の程の企業に成長させることは、ほとんどの人には難しいと思いますが、スペースXをいきなり目指すのではなく、自分が取り組めそうなビジネスに取り組むというところから始めているという点でも、現実的な解を選んでいます。

徐々にリスクを大きくする

次にXドットコム(サービス名はpaypal)。これは不便な金融を一新するという意味で、革新的で野心的なアイデアです。しかしながら、ZIP2で2200万ドルを手にした後ということを考えると、今後、普通のサラリーマンをせずとも十分な生活は可能ですし、それが保証されたうえで少し革新的なビジネスにトライしたことになっております。つまり、ZIP2でリスクを取り、成功したので、Xドットコムでさらにリスクを取っています

ビジネス経験を十分に得てスペースXへ

ZIP2、Xドットコムと十分にビジネスの経験を積んだので、ついに学生時代からの夢であった宇宙ビジネスに取り組みます。この時には、能力も知名度も十分にあったので、仲間集めがしやすくなっており、技術者や打ち上げ場を確保できたようです。
勿論、イーロンマスクの行動力があってのものですが、起業1社目でスペースXを立ち上げるのではなく、きちんと順番に成長して言っている点で、とても現実的です。


イーロンマスクの経歴からの示唆

将来を見据えて、現実解を選び続ける。これが今回私が自分の人生で生かせる考え方です。

例えば、将来年収1億円稼げるようになりたいのに、ずっとサラリーマンだけをしていても稼げるようにはならないでしょう。かといって、すぐにサラリーマンを辞めて自分でビジネスを始めたとしても成功はしないでしょう。
どうすればよいかというと、サラリーマンをしながら、副業やスキルアップに取り組み、徐々に自分の見える世界を変えていくということです。

このように書くととてもありきたりな結論ですが、イーロンマスクですらこのありきたりなことを極めているだけということが、私にとっては大きな学びとなりました。大きく成功するためには、(方向性を間違えてはいけませんが)大きく動くのではなく目の前のことから着実にこなすことが重要ということのようですね。

スキを押していただけたら、記事を書いてよかったなって思えますので、ぜひお願いします!
ではまた~。



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