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005 外国語学習履歴-中学時代

 ごく普通の日本の家庭に育ち、中学校から義務教育として外国語を学び、そして後に素人ながら中高生に外国語を教えてきた経験から、外国語学習について感じることが多々ある。そして、久々にまた外国語を学んでいる。これまでの自分と外国語との関わりをちょっと振り返って、思った事を取り留めのないままに述べてみる。

 中学に入るまで習った外国文字といえばアルファベット。そして日本語をアルファベットで表すローマ字。他で英語を習ったこともない。私は勉強に関しては生真面目で、当時は完璧にできないと納得できない性分であった。勉強が好きでもあった。
 英語についても特に好きでも嫌いでもなかったが、ほぼ問題なく習ったことはきっちり覚え、練習し、定期試験も高得点が取れる状態であった。中2で進学塾に入って高校受験を見据えレベルの高い問題を解くようになったが、それでも苦にすることなくそこそこの偏差値を維持していた。

 中学で習う文法や表現は基本的に「1表現に1対訳」であることが多かった。あまり概念的なことは考えなくてもよい。習ったままに訳せば乗り切れる。だから、得意とか苦手とかいう次元ではない。「覚えたか、覚えていないか」それだけのことである。やれば点が取れる、サボれば取れない。覚えることが苦手という理由で点が取れないことはあるだろうが、それも所詮中学レベルの話である。まあ、単語・熟語・文法等覚える知識は多いから、そういう意味で5教科の中でいちばん気合と根性が試される教科だと思う。
 日本の教育事情は昔も今も大して変わっていない。表向き学習におけるアプローチやデバイスが多様化してはいるが、目指すべきゴールがほぼ変わっていない。リスニングやらライティングやらが増えたといっても高が知れている。(つづく)

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