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3歳のキミからママへ。無垢なキミの価値観。

こんにちは。
3歳の息子を育てながら、フリーランスでイラストやデザインのお仕事をしています、nenneです。

妊娠、出産、育児は人生最大のクリエイティブだ、というのをデザイナーの友人が昔言ったのをよく覚えています。
自分の体の中で一人の人間が誕生し、育ち、産まれてくる。
どんなに色々描いて作ってデザインしても、これには何にも敵わない。
そして子育てをしていると、子どもに親が育てられてるなとも思うわけで。
新しい気づき、新しい発見を、わたしが子に与えるように、子からもわたしに与えてくれているのです。

例えば価値観。先入観。

先日息子とマクドナルドに行った時のこと。
息子がハッピーセットのおもちゃに、プリキュアの塗り絵をチョイスしたんです。
プリキュアは時々息子と見ていたのですが、選ぶほど好きだったとは思わず少しびっくり。それと同時に息子とプリキュア楽しめるの嬉しいな、と思ったりもして。
そして塗り絵ともう一つおまけのおもちゃがランダムでついてきて、それがたまたまハローキティのカチューシャ。
きっとプリキュアは女の子向けだから、キティちゃんをつけてくれたんだろうな、と思いました。
おもちゃなになに?と息子がわくわくしながら聞くので、あんまり喜ばないかな、、と少し心配に思いつつ、「可愛いカチューシャだよ」と見せると、「かわいいー!」とのこと。
あら、じゃあつけてみる?と聞くと、うん、というので装着。親バカながら本当に可愛い。
可愛い可愛い連呼して写真を撮ると、ご機嫌にポーズまで決めてくれます。

あー、わたし、プリキュアは男の子が好きでもいいと思ってるくせに、キティちゃんのカチューシャは勝手に女の子向けアイテムだと思ってた。とニコニコの息子を見て、わたしの中の価値観が洗われた気持ちでした。
息子が今着てる服だって、もちろん息子の好き嫌いはあるんですが、その前に男の子用の服、と線引きして選ぶのはそういえばわたしなんだよな。
例えば息子の大好きな車や新幹線が描いてあるドレスなんかがあったとして、きっと息子は喜んで着るんだろうなと思いました。
それは、ドレスは女の子の服、という固定概念がまだ息子にないから。
息子にはまだ、自分が好きか、嫌いか、という価値観しかないんです。
わわ…それってなんか眩しいな。と思ってしまいました。
大人は目が曇ってて、好き嫌いの前に他者からの視線による判断がどうしてもある。
これは女性らしくないかな、とか、逆に女子っぽすぎるかな、とか。
それに対して、3歳なりたての息子はまだ、好きか嫌いか、の判断力しか持ってないの、強すぎる。最強だ。

でもこれから、他者の価値観に触れた時に、戸惑うこともきっとある。
無意識の、悪意のない価値観に、自分の好きを見失ってしまうこともあるかも。
これからいろんな人の価値観に触れていく。
その時にキミの価値観もたくさん変化していくだろうけど、今の気持ちのまま、好きなものは好きのままいてほしい。
そんな母の願いもありつつ、今は喜んでくれる「可愛い!」という褒め言葉も、いつか嫌がられる日がくるかも。
それは成長に伴い、ある程度は仕方ないことなのかもしれない。
だからこそ、今しかないこのまっさらなキミの価値観がとんでもなく眩しくて尊い。

何にも染まってない、自分の"好き"だけで作られた価値観を持つ期間は、人生の中で本当に短い。
短いからこそ、貴重でこんなに眩しく思うのだと思います。
貴重なこの瞬間に、ママを立ち合わせてくれてありがとう。

キミのまっさらピカピカのこの時期を、
キミは忘れても、ママは忘れない。

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