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物語を味わいたい。本もパンも。

こんにちは、フリーランスでイラストを描いたり
デザインをやっているnenneです。

最近はなんだか本を読むのが楽しい毎日です。
隙間時間を見つけると、ちょっとだけ読もうと思って開きます。
とはいえ、長編のお話だと途中で中断するのが嫌なので、
毎回1話ごとに完結する短編の詰め合わせがお気に入り。
幸い今専らエッセイばかりなので、基本的には1話完結なので有難い。
好きなジャンルの本を、好きなように読むだけ。
そんななので、まだまだ本好きを語るには烏滸がましいわたしです。

最近石田ゆりこさんの『天然日和』を読みました。
本屋さんで見つけたのですが、
え、他にも本を出されてるなんて、とお恥ずかしながらその時初めて知りました。
『Lily -日々のカケラ-』という石田さんのなんとも至極なフォトエッセイ、
こちらは遅ればせながら昨年初めて拝読して、
今も大切に自宅の本棚に置いてあるのですが、
この時まで石田さんが他にも本を書かれているなんて思いもしなくて。
『Lily』もとっても素敵だったのですが、
この『天然日和』も面白くて癒されて、
石田ゆり子さんの可愛さと凛とした美しさが詰まっていて、
心がとってもきゅんでした。(きゅん、もう言わない?)

じっくりじっくりと味わって、読み終わってふぅとひと段落。
なんと2冊目も出てると知って、これは読まなきゃと。
すぐ読みたい。でも週末本屋に行くまでが待てなくて。
旦那に頼むとすぐ楽天で注文してくれました。
それがちょうど今手元にある『旅と小鳥と金木犀 天然日和2』。
とーってもわくわくで最初の章を読み進めて、
相変わらず素敵でうきうき。
でも最初に1巻を読んだ時のドキドキ感となにか違う感じ。
わくわく、うきうき、なんだけど、ドキドキ感が薄い。
これは本のせいではない。
出会い方かもしれない。
なんてことを考えて、思うままに今このnoteを書いています。

1巻の出会いは本屋さん。
数ある本の中から自分の目で見つけて、自分で手に取って、
自分でぱらぱらと中身を一読して、自分でお金を払って、
カバンに入れて持って帰ってきたのです。
ドキドキしません?自分でお店で買い物するのって。
ネットショッピングも便利だけど、ネットってあんまり悩まず買っちゃう。
ぽちっと簡単。買ったという実感が薄い。
でもお店ってじっくり選んじゃう。
手にとって。サイズ感や紙の質も感じて。
そしてお店屋さんにどうぞと渡す。
こういう本好きなのかーとか思われるのかな。
趣味嗜好バレちゃうな、とか。
実際は全くそんなこと思われないだろうけど、つい考える。
ドキドキ。
持って帰るカバンの重み。行きより少し重たいカバン。
煩わしくはない。新しいものを手に入れた嬉しさが勝る。
そんなことを経て我が家にやってくる一冊の本。
新しく迎えた本から、特等席のパソコンの横に置かれる。
いろいろなことを経てここに置かれた一冊の本。
お店での買い物は、ネットで買うより物語がある。

そういえば、わたしは常々、
自分でパン屋さんで買ったパンが特別に美味しいと思っています。
パンは大好き。何でも好き。コンビニで買ったパンも好き。
人に買ってきてもらうパンは最高のお土産。
でも素敵なパン屋で、自分で選んで買うパンが一番のご馳走。
パン屋っているだけで幸せな気持ちになりますよね。
匂いが、幸せの匂い。パン屋の匂いがわたし的この世で一番癒される匂い。
数あるパンは目で見ても楽しい。
どれがいいか悩んでトレイにのせていく。
たくさんあっても食べきれない。美味しいタイミングに食べきりたい。
甘い系としょっぱい系をバランスよく選びたい。
でもシナモンロールは外せない。
この時間がとっても幸せで楽しいのです。
それを経て我が家にやってきたパンは、
人からもらうパンより物語があって美味しさを増す気がするんです。

本から話は逸れましたが、パン屋のカラクリも
今感じている本のカラクリと一緒だったのかなぁと思っていたりします。

素敵な本こそ、自分で本屋で買おう。
そんなことを感じました、今日この頃です。


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