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すくなくとも、なにも考えない日ではなかった 36歳主婦 文章の練習中 映画と日々の…

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すくなくとも、なにも考えない日ではなかった 36歳主婦 文章の練習中 映画と日々のことを混ぜていたり、いなかったり

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ガラスのない水槽

こどもの頃、水族館の水槽のガラスが触れなかった。そこにガラスがあると思えなくて、触れたら水の中に入ってしまうと思ったんだよね。なんでだろう。 怖いことや不安に思うことって、多少のことは誰かに❝大丈夫!平気平気!❞とか軽く言われたり、えいや!って勢いつけたりしてどうにかなっていっちゃうものだけど、怖かった時の気持ちとか、えいや!って勇気だした時のこととか、いつでも思い出せるようにしておきたいな。 ノア・バームバック監督の『イカとクジラ』は、過去の恐怖と、今の不安を乗り越える。

    • いつだって青コーナーにいよう

      つい最近、約10年働かせてもらった職場を辞めた。 ちょっと長くなるけど、この10年の供養のために書く。書かせて。 大学4年か留年してた5年生の時に、夜はスナックでバイトしてた。そこによく来ていた女性のお客さんが、就職先も決まってない私をみかねてご主人の経営している職場を紹介してくれた。うれしかったし、ありがたかった。 そうこうしているうちに付き合っていた人とのこどもを妊娠。そこで職場を辞めとけば良かったな、と今になっては思うけど、当時お金の無い我が家にはこどもを保育園へ預け

      • お気遣い、あばよ

        こちら母子を気遣うふりをして、その人だけのコリコリに固まった変な育児思想をぶつけてくる人があまりにも多い。独身の方から高齢の方まで幅広く、結局自分語り。うるせえ。 10人居たら10通りのやり方があって良いんじゃないすか?私はこどもといると、私自身が親にして欲しかったことををたくさん思い出す。できるだけこどもの時の私のような気持ちになって欲しくない一心で頑張ってますんで、マジ要らねーんだわそのお気遣い。 子育ては、小さい私を育てなおす作業でもあると思っていて。お気遣いされて

        • あいまいにかさなる

          2020年という新しい年がくる前に、学生時代に4年間働いたスナックが閉店した。辞めてから8年経つが、夜出かけたついでに顔を出したり、常連さんが声をかけてくれてお呼ばれしたり、ほんとたまにだけれど、数少ないいつでも迎えてくれる場所だった。 場所が失われると、そこにあった人々の関係がやたらとふんわりする。 そう感じた。 2020年になり、新年会するわよ!とスナックのママの呼びかけで、働いていた歴代の女の子と常連さん合わせて15人程が集まった。もう会えないと思っていた人、噂に

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