見出し画像

災害時の障害者避難について

能登の大地震から3日が経ちました。

私は今日、支援物資を集めているところにホッカイロ8枚を持っていきました。
私にできることは、ホッカイロをたった8枚支援物資として持っていくことだけなのです。
働いていればそれなりに募金したり、物資を買い込むこともできるかもしれません。
健康だったら現地に足を運んで物資を届けることや、それができなくても物資回収のお手伝いができたかもしれない。
この災害で私は直接的な支援は何ひとつできません。
自分ができることは、ホッカイロをたった8枚袋に入れて、サコッシュに詰めて、回収所に車椅子で向かうことだけで、とても自分を情けなく思いました。

現地では、避難所にいられない障害を持った方がいると聞きました。
環境に適応できず大きな声を出したり、パニックを起こしたりして、家族が「他の人と(迷惑になるから)一緒にいられない」ということで、車中泊などを強いられている状況だそうです。
特に重度心身、知的障害や精神障害の人に多いそう。
この現状はあまり知られていないと思います。

私たちがいざ災害に遭った時、自分たちのことで精一杯になるでしょう。
今現在、能登で避難生活をしている方々も、自分の生活のことを考えていくので精一杯だと思います。
その中で障害を持った人たちが避難所生活できるようにするには、単に「健常者に分かってほしい」とか「察してほしい」といった理論ではまかり通らないこともあります。
みんな自分のことでストレスが溜まり、生活が一杯一杯の中で、正直障害を持った人たちのことまで手が回らない、頭が追いつかないということもあるでしょう。

でも、もともと知っていれば配慮できることや、これから自治体や支援団体が工夫できることが、ハートネットTV(NHK)のTwitter (現X)で呼び掛けられています。



私たちのような精神障害者は特に、家から避難する時、特に倒壊した家から避難するときはお薬手帳などを持って出ることはできないでしょう。
綿密な医療連携が必要になると同時に、精神障害やお薬を普段飲んでいる内部障害の方は、いつも持ち歩くもの、例えばヘルプカードなどに、飲んでいる薬の記載をしておくことも大切かもしれません。

また、避難所にいるアシスタントドッグ(盲導犬など)には子どもたちを主に大人も触らないように配慮したり、お互いの声掛けも必要になります。
精神障害の場合しか私は立場的に詳しくはわからないのですが、精神障害の場合は不安がとても強く、泣き出したり過呼吸を起こすなどパニックになったり発作を起こすこともあります。
慣れない避難所生活での「わからない」が余計にパニックの要因となるので、自治体などには配給の手順などはできるだけわかりやすく伝えてほしいと思います。

今地震の被害に遭っていなくても防災としてできることもありますし、今避難所生活をされている障害当事者、ご家族、また周りの方々も、可能であればハートネットTVが提示している上記に記載されたことを心がけてみてください。
被災者の方の平穏な日々が、1日でも早く戻ることを願います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?