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違う世界線に生きているに違いない

理想に囚われて、理想に取り憑かれている人の、そこら辺に転がっている話。盛大な愚痴です。


私は街で歩いている、「ふつう」の可愛い子たちになりたい。

男の子と一緒にショッピングをして、上のイラストみたいな雰囲気で、美味しいものを頬張って、笑って、愛されて、頭から爪先まで完璧で、男女の友達が多くて、KPOPとかが好きで、いつもガールズトークとか大学の友達の話で盛り上がっていて、宅飲みして、恋愛のゴタゴタを楽しんで、映えをこよなく愛すような子達。

きっとこれは私が巷の恋愛ストーリーと、私の目に映る女の子たちを重ね合わせた理想に過ぎないんだろうけど。

いつも、いいなあ〜って思って見ている。私には到底真似できないし、真似したところで内面が彼女たちと同じではないからただのハリボテになると思う。そもそも興味の対象が異なるから、必然的に彼女たちになりうることはないんだけどさ。

私とは話している言語が絶対に違って、噛み合うことはなさそう。でも、やっぱり憧れるし、気になってしまう。

彼、彼女たちは一体なんの話をしているんだろう、と。全くわからない。街で見かけては、まじまじと見てしまうけど、その全容はわからなさすぎる。

私の所属するサークルでは、同期に一人だけ「the 男子大学生」みたいな子がいる。(通じる?)だから余計にいつも不思議に思ってしまう。なんで、同期として仲良くできてるんだろうって。そもそも、ここにいて楽しいの?って。失礼すぎるけど、いつも思っている。(彼は楽しんでいるとは思う。じゃなかったらこんな大変なサークル続けていない)あと、二人になったら本当に話題に困る。彼の考えとか趣味が見えてこないから。まあ、全然話せるんだけどね。(どっちや)

もしかすると、私が変に自分とは違うんだっていう、偏見で線引きしているだけなのかもしれない。

線引きをしてしまうのは何故だろう。本当は誰とでも話せるようになりたいのに、自分から距離を置いてしまう。どうしても同じ世界線に生きていないでしょって思っちゃうんだよね。

そう思う理由のひとつとして挙げるなら、私の趣味や興味の対象が少しズレているらしく、昔から変わってるとか、不思議ちゃんと言われ続けて生きてきたせいかもしれない。

周りも、同じものに共感してくれるオタクみたいな男の子とか、やっぱりこだわりの強い子が多かった。ちょっと話せば、いや、話さなくても同じ匂いがするなって、すぐにわかる。

「ふつう」に憧れるけど、そこには行けないっていう諦念に到達してしまった人たち。それを理解して割り切っていたらいいんだけど、ちょっと執着している私みたいな人間が一番いやだ。ただの同族嫌悪。

同志といるのはめっちゃ居心地いいし、好きなんだけどさ、私はこことは違う世界線に行きたいの。


でも、内面は変えられない。どうしようもない。

だって昔から蓄積されたものがあるもん。今更どうしようもないじゃん。

小学生の頃は、ザリガニの子食いを見るのに興奮したし、カエルとカマキリの攻防戦について感想をノートにびっしり書いたし、人と牛の人体模型をお小遣いで買うことが嬉しかった。WiiとかDSには興味もなかった。だからゲームを知らない。本を読んだり、体を動かしたりすることは楽しかった。

中学生の頃は、苔が好きで友達の家の庭に行って苔採集して記録つけては「またやってるよRIkaちゃん」って言われ続けた。友人の影響でアニメとBLにハマって沼った。中学生の頃の思い出は特にない。

高校の頃は誰にも心開けなくて、友人と休日に遊んだこともなく、家に引きこもって漫画ばかり読んでた。特に手塚治虫と浦沢直樹と恋愛漫画が好きで、妄想の世界で生きていた。マキヒロチの漫画に影響されて、はるばる新幹線に乗って一人で東京観光をした。夜はラジオが友達だった。途中で哲学にハマった。進学校だったのに勉強は一切しなかった。赤点取るのが普通の問題児だった。そのくせプライドだけは一丁前に高く、学校は皆勤賞だった。

浪人時代。ちょっと真っ当になった。百田尚樹にハマった。勉強以外のことは覚えていない。勉強が楽しくて朝から晩まで自習室にいた。

大学生。サークルの同期の女子大生の子達を見て「ふつう」を学ぶ。そもそもこういう子達が使う言語体系が自分と異なり過ぎて順応するのに時間を要した。今は擬態する技術を身につけた。

外見は偽っている。口を開けばバレるけど、外見だけでも偽りたい。「ふつう」なんだよって。だから、見た目だけは一端の女子大生でいる。もしかしたら、ちょっとキラキラしてるかもしれない。まあ、粗がありすぎるけど。同期の女の子たちとつるんでたら、女子大生できてるだろうなあ。

だけど、やっぱり興味あるものは偏りがある。ラジオとかコントとか、一人遊びが好き。だからPodcastも始めたし、アマチュア無線の勉強もしている。オタクの友人がデバイスとか、実利的なモノについて語るのをずっと聞いているのも好き。突発的に旅行するのも得意。

一方で、ウィンドーショッピングをして良い服を買うのも好き。これは一般的かもね。だから擬態できてるんだけど。

だけど、恋愛は良くわかんない。自分の恋愛に興味はあるけど、人の恋愛は興味がない自己中。

私は、気になっている人のことで一喜一憂。頭がいっぱい。他はどうでもいい。

今日は、サークル内の恋愛トークで盛り上がっていたのに、すごく他人事みたいな対応をしてしまった。先輩とあの子が付き合ってるっている話題で盛り上がっていた時、同期が「あの先輩を選ぶセンスが信じられない」とか言ってみんな共感していたけど、先輩のどこがダメかよくわからなくて一人困惑していた。やっぱりわからん。

サークルの後輩同士が付き合ってると言われても、全然興味を持てなかった。絶対に持った方がいいに違いない。後輩のことだもん。もっと大事にしようよ。先輩たちが私に良くしてくれたようにさ。ねえ、なんで可愛がって面倒見られないんだろう。薄情だなあ、、、、きっと今日は疲れてただけだ!だから興味を持てなかったんだ。そういうことにしておこう。

所詮、自分が身近に思っている人と、自分にしか興味ないんだ。悲しいかな。みんなには興味持てないよ。そんなにキャパ広くないもん、私。

はああ。だめだなこりゃ。


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