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「いつか別れる。でもそれは今日ではない」とわかった

このタイトルを知っている人もいるかもしれない。そう。
かの有名な書籍『20代で得た知見』の作者Fが5年前に出版した本のタイトルだ。

『いつか別れる。でもそれは今日ではない』を手に取ったのは数年前だが、その当時はこの本に書かれている内容に共感できなかった。というのも、全くといっていいほど恋愛をしたことがなく、恋愛なるもの自体がわからなかったから。ただ、大学生になって多少の恋愛経験は積み、少なくともタイトルの意味が掴めたよう気がする。

最近思うのだ。「いつか別れる。でもそれは今日ではない」と。


私には恋人がいる。バイト先で出会った年下の人だ。

彼と一緒にいると本当に楽しい。しょうもないことで笑っているし、泣きたい時も悩んでいる時も一緒にいたいと思える。彼が「好き」とか「可愛い」って言ってくれるだけで嬉しくてにやけてしまう。彼が私に優しくしてくれることが何より嬉しい。

彼と出会ってから、他者を受け入れることを学んだような気がする。なぜなら、私と彼は全くと言っていいほどタイプが違うからだ。服や持ち物のセンスも、友達のタイプも相容れない。もちろん育ってきた環境も普段の言葉遣いも違う。タバコを吸う彼と吸わない私。「まさか付き合うとは思ってなかった笑笑」とお互いに言っているほど、交わることがないタイプであった。

そもそもお互いを分かり合えない前提だから割り切りやすいとも言える。わからない、理解できない、と思ったら伝えるし、わかり合おうと歩み寄ることができる。ただ、それは付き合う上で心地よく過ごすために必要な面を受け入れようとしているだけ。

彼は「社会人になったら〜」「俺らが結婚したら〜」「子供は〜」と未来のことを想定して話してくれるけど、本当にそんな未来が来るのだろうか。

今の段階でここまで断言するのは良くないだろうが、きっと結婚はできない。

同じ部屋にいることが想像できないこと、センスや考え方が似ていないことも要因の一つだろう。

ディズニーのぬいぐるみが好きな彼と、キャラクターが好きではない私。
実家の田舎で暮らしたい彼と、ある程度の都会で暮らしたい私。
学歴など考えずに自由に子育てしたい彼と、子供に教育を受けさせたい私。

みんなこういうことを考えて恋愛をしているのかな。

恋愛を俯瞰しすぎて「先のことより今のことを考えたら」と男友達に言われてしまったけど、これが私のスタイルなんだからしょうがない。今のうちに自分の譲れない部分や妥協点を理解しておくのも必要だと思っている。

恋人でいることと結婚することが違うっていうのを身をもって体感する日々。「いつか別れる。でもそれは今日ではない」でも楽しいからいいんだ。今はね。

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