私が思う色気

私が女性として人生をかけて身につけたいものは色気です。その理由としては、魅力的な女性として認識していただきたい気持ちと、色気のある男性に出会ってみたいという下心があるからです。はっきり言ってしまえば、一度でいいから紳士的で色気のある男性に抱かれてみたい。

色気とエロは異なります。エロは誰にもわかりやすく、それ以上隠すところのない身体的ものですから飽きがきます。一方で、色気は一見するとつかみどころがないものであり、そこはかとないので「もっと見たい、知りたい」という好奇心を掻き立てます。何より決定的な違いは、色気には知性が含まれているという点です。だからこそ、その人の「人間らしさ」が色気に現れ、奥深さを生み出すと思うのです。

そのために色気を身につける方法を自分なりに分析しながら考えてきましたが、日常生活で色気を感じさせる方とお目にかかることがないために、実際に目で見て色気を研究することもできず悶々としていました。

しかし、最近になって身近なところで色気を分析する手段があったことに気がつきました。それがTL漫画です。私はTL漫画を読むのが何年も前からの趣味であり、ようやく最近「ああ、ここに色気があった」と腑に落ちました。

TL漫画はどうしても現実とはかけ離れていると思われがちですが、漫画だとしても学ぶことはできると思うのです。

なぜなら、理想が凝縮されたTL漫画は「理想」的な色気がモロに反映された漫画であり、少なからず現実で落とし込める色気の要素を抽出することができるはずだからです。もちろん、百合でもBLでも描かれています。あくまで主観ですが、色気の度合いとしては特にオフィスラブ系で多く見られます。

ではまず、男性の色気として描かれることの多い要素は、スーツが似合うことや筋肉質で滑らかな肌であること、そして物腰柔らかで女性に対して丁寧であること。もちろん見目麗しいのは言うまでもないのですが、公の場で自分のプライベートを曝け出しすぎないミステリアスさも相まって色気を感じさせます。
→現実的に実行するのであれば、体を鍛える、丁寧な言葉遣いをする、女性に丁寧に接する、清潔感を出す、余裕を持つ、人の話を聞く方に注力する、といったところでしょうか。

一方、女性の色気には、恥じらいがあること、愛嬌があること、ギャップがあるところ、体に曲線があること、傾聴力が高いこと、といったところでしょうか。正直TL漫画なので、どうしても女性の身体的なエロさに重きが置かれてしまいがちですが、現実で落とし込むのなら男性とほぼ同じだと考えて相違ないと思います。そこから身体的な特徴が色気につながるのかなと考えられます。

ただ、上記に述べたのは「隙が少ない人」のイメージです。しかし私は究極の色気は隙だと思います。その隙というのは、日常とプライベートで見せる「顔」の差です。日常でプライベートのちょっとした「顔」を覗かせることが色気につながり、その日常を暴きたいと思わせたらこっちの勝ちです。

色気に含まれる知性についてあまり多くは触れませんでしたが、そもそも知性がなければ色気を出すことはできないと思います。色気が自然と備わっている人は別として、自分で考えて観察し、試すことでしか色気を身につけられないからです。

こんな感じで私は色気について考えております。
そして最近、色気とはいかないですが、男性から「何を考えているのか未だにわからない」「美女」と囁かれるようになりました。正直言えば、私は容姿端麗でもありませんし、間違っても美女と一般的に呼ばれる類の人ではないのですが、色気研究の成果でしょうか。

嬉しい限りですね。今後も、出会って一目置いてもらえるような色気を兼ね備えた女性になれたら良いなと思っております。