そしてバトンは渡された
瀬尾まいこの「そしてバトンは渡された」を読んだ。
本屋大賞で話題になって、映画化した作品。
親との死別、離婚、再婚により苗字が何度も変わっている高校生の話。
自分に子どもがいるからなのか、梨花さんが優子ちゃんのためと言ってとった行動に全く共感できず。
美談みたいになってるけど、違うんじゃないか…という気持ちが沸々と湧いてきてしまって、感動物語というよりは森宮さんと優子ちゃんの人柄が割と好きだなって思いながら読んだ1冊。
3番目のお父さん森宮さんの言動は大好きだった。一家にひとり森宮さんみたいな距離感の人いたらいいなとさえ思う。始業式にカツ丼作るお父さん、けっこういい。
学校で嫌な目にあったときに、悪口を言ってきた同級生のことをボロクソに言ってくれる大人がいるって心強い。
肉親がそれやったら話変わってきちゃうから、難しいけど。(笑)
自分の子どもが高校生くらいになったとき、優子ちゃんと同じように嫌な目にあったらどうするのが正解なのかな、早めにその答えはっきりさせておきたい。
森宮さんが優子ちゃんに言った
~一人でラーメン屋とか入っちゃうんですよねって何の自慢だよな。二十歳越えて、一人で店入れないやつのほうが貴重だろ。俺、ラーメンなんて一人でしか食ったことないし。~
とかいう、大人の方で謎のおひとりさまアピールへの怒り、けっこう笑ってしまった。
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