見出し画像

紙のPRの力はまだまだすごい。通販のダンボールからの学び。

ファンケルの通販で買った時に、配送の箱に入っていた同梱物がすごいなあと思った話。

1.配送ダンボールに入れる資材を変えられる

通販で注文したのはニキビの化粧水だった。
中に入っていたのは、ファンケルのブランドストーリーとニキビ用の飲み薬のセール告知と、アクネケアの解説本だった。

画像1

注文された商品ごとに入れる資材を何パターンか用意しているのだろうか。
なかなか手間だが、もらう側としては同梱物が自分にとって意味のあるものなのだと思えた。

2. 商品は箱の下に置いて、宣伝同梱物を先に見せる

宅配されたダンボールを開く目的はもちろん商品を取り出すためだが、
ファンケルの箱は、上に宣伝用の同梱物(上の写真)、下に明細と商品が置かれている。

この置く順番によって、人は自然に宣伝用資材を先に見るような設計になっている。

3. 3秒みるだけでPRできるレイアウト。リーフレットの形状を利用する。

ただし、半ば強制的に宣伝用のリーフレットを見たとしても、読むかは別である。だが、ファンケルはどうやらそのあたりも折り込み済みっぽい。

チラシのデザインにメリハリを効かせているのは当然として、感心したのはこのリーフレット(写真としては再登場)

画像2

このリーフレット、うっすら膨らみがあって、
縦から見るとこうなる。

画像3

こんなふうにちょうど真ん中で、ぱかーと空いているため、もつだけでホチキスのあるページが目に入りやすくなっている。

画像4

真ん中のページは、買ったコスメの使い方になっている。

リーフレットは、他にも品質へのこだわりとかニキビの原因とか問い合わせ先などの情報も載っているのだが、
多分それらよりも最も知りたい情報である、コスメの使い方を一番目につきやすい真ん中に掲載している。

計算された紙のPR

ニキビの原因は買う前にファンケル以外のページで既にみているだろうし、
品質は買う直前でじっくりみているはずだし、問い合わせも問題が起きない限りは知る必要がない。
消去法で考えても、最もこのタイミングで重要な情報は、商品の使い方である。

それをリーフレットの2ページ目ではなく、中央にセットしたのは、このリーフレットが真ん中のページで割れやすい特性があるからだろう。

紙でしかできないPRだなと感心した。

とうとうと語ったけど、、

すごいすごいとファンケルの回し者のように語ったが、一つ気になるのは、これって本当に計算された設計なのか?ということ。

たまに、●●社の戦略がすごいという記事やブログを見るのだが、
記事で語られているすごさは、全く社内では意図されていなかったってこと、結構あるんだよ。。

うう、もしファンケル側は天然だったら、恥ずかしい。。穴に入りたい。

お金を稼ぐということが大変だということを最近実感しています。サポートいただけると幸いです。