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舞台「中村仲蔵―歌舞伎王国 下剋上異聞」とアフタートーク


絶賛記事ではなくて、後半ちょっと厳しいことも書いてます。ご不快な方はすいません。

池袋にある東京建物Brillia HALLにて、舞台「中村仲蔵―歌舞伎王国 下剋上異聞」を観てまいりました

藤原竜也ファンクラブ&ホリプロステージ貸切公演。
終演後、主演の藤原竜也さんと演出の蓬莱竜太さんによるアフタートーク付き。
大阪での公演は万障繰り合わせて見に行くつもりでしたが、大阪以外の公演は全く考えてませんでした。
でも、ホリプロステージから案内が来て、連休やし行けるやん〜と。

旅のアレコレは、また別記事で書くとして、忘れぬうちに観劇記録をあげておきます。

行って良かった〜!
すごく良かったです♥

中村仲蔵とは

中村仲蔵とは、江戸時代に実在した歌舞伎役者です。
講談や落語の演目にもなっているそうですが、私は今回の舞台と同じ、源孝志脚本によるテレビドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵 出世階段」で知りました。

ドラマ版は、本職の歌舞伎役者、中村勘九郎さんが中村仲蔵を演じていて、すごく面白かった!
藤原竜ちゃんも「謎の侍」の役でドラマに出演していました。出番は少ないけどはまり役でした。

「え、大丈夫?」

今回、藤原竜ちゃんが中村仲蔵を演じるとのニュースを見て大丈夫か?と思いました。

中村勘九郎さんの中村仲蔵は完璧でした。
あの役を中村勘九郎以外の役者さんが演じるのはちょっと考えられなかった。
他の歌舞伎役者でも。

まして歌舞伎役者ではない藤原竜也とはイメージが違い過ぎる。
初日の幕が開いてXとかに賞賛する感想が上がり始めてからも「でもXに感想書く人って竜ちゃんファンやしなぁ」と疑っておりました。

あんまり心配しなくてもいいのかな〜と思ったのは、プログラムを事前購入して藤原竜也×中村勘九郎の対談を読んでから。

藤原 勘九郎さんにお会いして元気をもらいました。歌舞伎に似せようとか、歌舞伎を演じようという概念を一切捨てて、普通に自分が演劇と向き合う姿勢でこの台本と向き合えばいいんだなと。本当に自分のまま、魂が動いたその瞬間の芝居を大切にやっていきたいと思わせてもらいました。
勘九郎 だってこの時代の歌舞伎なんて誰も観たことないんですから。今残っている歌舞伎の演出方法が定まったのは主に明治以降なんです。

観劇した時は大抵その場で公演プログラムを購入するのですが、今回は旅の荷物をなるべく軽くする目的で、オンラインで電子版を購入しました。

これがなかなか良かったです。
どこでもスマホで読めるし、特典映像もついてるし♡

会場で紙のプログラムを読んでる人を見ると
「やっぱり紙のもいいなぁ」とは思ってしまいましたが。

前置きが長くなりました。舞台のこと。

印象に残ったこと書き残しておきたいことをバラバラと書きます。
とりとめなくて、すいません。

藤原竜也はやっぱり凄い!
歌舞伎役者には全然見えないけど、藤原竜也の中村仲蔵はこれだ!と思える。
イノシシを演じるシーンはいいですね。好き。
圧巻の外郎売りには触れないわけにはいきませんね、凄かった。

配役を見た時に感じたのが
「あれ? 仲蔵のおかみさんがいない?」
ドラマの中村仲蔵は、長唄のお師匠さんの娘である恋女房とのやり取りも見所でした。舞台ではそこはバッサリ削ってました。
女性出演者は、尾上紫さんひとりだけ。

いっちー(市原隼人さん)、三味線すげぇ。
筋肉もすげぇw
序盤「エエエ!?」てところで、いっちー演じる八尾蔵がコロっと死んでしまって「なんのためにあんなに体を鍛えてたんだよぉ」という台詞にはちょっとワロタ。
いっちーはこの後別の役でまた出てきます。
ドラマで竜ちゃんが演じた侍の役ね。
舞台の侍は、ドラマ版のような「謎の侍」ではなかったです。

池田成志さんは安定の良さ。
プログラムによると、竜ちゃんと組むのは初めてだそう。
へ~意外。

今井朋彦さん演じる戯作者が灰皿投げつけて、竜ちゃんが
「灰皿を投げないで!」と言うシーン、受け狙いのシーンですがワロタw

アフタートークのこと

終演後、短い休憩を挟んで30分間のアフタートーク。
女性司会の方から、やはり勘九郎さんの話が出ました。
「花道は楽しめましたか?」と。
プログラムの対談で、勘九郎さんが
「花道を楽しんでください」とおっしゃっていたのです。

なんと地方公演では会場の都合で花道を設置出来ない会場があるとか。
そういう会場での演出を「今日これから」会議すると蓬莱竜太さん。
「今日これから?」と藤原竜ちゃんw

まさか花道設置出来ない会場って、大阪じゃないでしょうね!?

アフタートークで特に「あー」と思ったの゙が
「蓬莱さんはご自身で脚本も書いておられますが今回は他の方の脚本で、どうでしたか?」という質問。

脚本の源孝志さんは主にテレビドラマなど映像作品の脚本を手がけておられる方。
テレビドラマのように「カット割り」の非常に多い台本であったと。

確かに。
最初のシーンが、年老いた中村仲蔵が過去を回想している場面で、ちょっと「ううん?」と思ったんでした。映画とかテレビドラマみたいだなぁって。

台本には、暗転暗転とたくさん書いてあって、でもその通り暗転していられないし、そこには演出の工夫もあったようです。

カット割りが多いためにキャスト全員着替えがすごく多くて、高嶋政宏さんは13回もお着替えされたと。
「えー!」と客席(私も声出してエー!て言いました)。
「地味に大変だったんですよー!」とおっしゃってたけど。
それってどうなのー?

竜ちゃんのお着替えは出ずっぱりの主演だったし誰もが気づいた。
クライマックスの忠臣蔵の準備で白塗りとかしてる場面では池田成志さんが「ただいま白塗りしております!」と口上述べてたし。

歌舞伎の早変わりは呼び物で、歌舞伎を見に行く人はそれを楽しみに行くもんです。

でもー。
13回も着替えして観客がそれを「えー」て言うのってどうよ。

お芝居は面白かったです。
でもテレビドラマ的な脚本だと言われたら確かにそうだったと思う。

13回もの着替えの苦労を感じさせずに大名跡の歌舞伎役者の役を演じた高嶋政宏さんはさすがでした。

あと1ヶ月あまり、このカンパニーが「中村仲蔵」というお芝居を育てて変容進化させて行ってくれますように。

大阪公演、千秋楽のチケットを購入しています。
本当に楽しみです。

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