日記 0201-0214


2/1 木

いとしいノア
あなたに花をおくります。
本物の花みたいなのよ。だって水をやらないといけないんだもの。
あなたは何をしているの?いとしいノア、
またみられたらいいなとおもっています。
あの夢がまたみられたらと。

「インディアナ インディアナ」


読了の日。

本を閉じると、しんしんと淋しさが積もってゆく。ノアの淡い記憶の中、輪郭のぼやけた顔には、それでも体温が宿っている。




2/2 金

母に会う。母は今日も母だったな。
見習いたいところとそうでないところがあって、そうでないところは似ちゃったなってところ。



2/3 土

車で広瀬すずのラジオが流れてくる。リリーフランキーがゲスト。人に言いたくない夢のはなしをしている。人に言えない、だとやっぱりそれは言えない夢だから、言いたくない、なのか。夢って深層心理とよく言うけれど本当かな、そうならば夢のはなしというのは意外とセンシティブ。夢、未知の自分に出会う場所でもあり、人に言うことでそれが本当になってしまう怖さでもある。



2/4 日

朝、雨の音。イチゴジャムとマーガリンのランチパック、コーヒーの朝ごはん。youtube流しながら洗濯など。午後、新居の契約へ。書類の山がそびえていて怯む。それでもあちらは丁寧に説明してくださって、ひたすら確認、署名、判子の一連をくりかえした。1時間半くらいかかってやっと終わって、外に出たら空腹なのに気がついた。おひるを食べ損ねていたのだった。近くのごはんも食べれそうな喫茶店に入り、チキンドリアを食べる。そのままそこで、あとでご自身でやってくださいねと言われていた手続きを諸々済ませて解散した。長い一日だった〜




2/5 月

荷造り。なにから手をつけたらいいか分からず途方に暮れる。韓国の音楽番組見だしてしまい、大御所風の歌手が出てきたので、もうそんな時間?と思ったらもうそんな時間だった。急ぐ。ていうか荷造りの前に要らないものを捨てなくちゃ、と思い立って断捨離しつつ、必要そうなものは段ボールに詰めてゆく。六畳一間のただでさえ狭い部屋、足の踏み場がなくなった。あと数日はこの状態で暮らすことになるのか…。

窓に目をやるとすごい雪だ。この冬はじめての雪。窓から手を出して雪をさわってみる。手の平にちょこんと乗る雪の欠片が可愛らしくて穏やかさを取り戻す。お腹がへったので長靴をはいて外へ出る。毎朝の通勤路だった駅に続く道、音楽が鳴っているの初めて聞いた。最近かけ始めたのかな?それとも私が気にしていなかっただけなのか。6年も住んだのに知らないことって多い。コンビニでカップヌードルのチリトマト味を買う。(ほんとうはトムヤムクン味が食べたかった!)腹ごしらえして、水道局に電話したら独特な喋り方の男性が対応してくれた。相槌や返事が「はいー⤴」でちょっと芸人のやす子に似ている。



2/6 火

久しぶりに以前やってたブログをひらいてみたら、いくつか嬉しいコメントが来ていた。嬉しい嬉しい。これを機に再開しようかな。




2/7 水

何時だろうか、とにかく朝の早い時間、インターホンが急にカチカチ鳴り出して恐ろしかった。外にだれかいる?!と思ったけれど、ただの故障みたい。その音が気になりすぎて眠りは浅く、悪夢も見た。いつの間にか目覚ましが鳴ったので、しょうがなく起きる。気持ち悪い。重い体とぽやぽやする頭で出勤。えらい。




2/8 木

最後の晩餐的に近所の美味しいと評判の中華屋へ行った。エビのマヨネーズ炒め、チャーハン、上海焼きそば。カロリー!エビが丸々と大きくて美味しかったな。

家でベットの解体作業。姉共々お世話になったベット、何年か分からないけれど、とにかく長い間私の眠りを支えてくれてありがとう、さようなら。



2/10 土

引っ越し。15時~とのことだったのでそれまではせっせと細々したものの荷詰め、掃除。おひるはダンボールの山に挟まれて、モスバーガーを食べる。この小さな部屋にこれだけの物を収容し生活できていたことが不思議だ。細身の方の大食いを見るのに近い感情。新居ではミニマルな生活を目指したいな。15時半、引っ越し屋来る。男性三人。とても重い荷物を運べそうには見えない体格の方々だったのだけれど、岩(こと本を詰められるだけ詰めたダンボール)をひょいっと軽々しく運ぶものだからほんとうに驚いた。洗濯機も冷蔵庫も黙々と一人で運ぶ。ものの30分くらいですべての荷物がトラックの中へ運ばれた。私はといえば基本部屋の隅でうろうろし、たまにウェットティッシュで床を拭いてみたり。この時間の正しい過ごし方とは?



2/11 日

新しい家で迎える最初の朝。昨夜は疲れていたのだけれど、がらんとしたなにも無い部屋で寝るのはなんだか心もとなくて、寝つきが悪かった。けれど朝は素晴らしい!窓が大きくて光がたくさん入る部屋を選んで良かった。遠くに電車が走っているのが見える。
今日はいろいろと買うために新宿中を歩き回った。まだ未完成の部屋のパーツを少しずつ、わくわくした気持ちで揃えていくのは引っ越しの醍醐味であるね。白いカーテンを選ぶのは難しい、どれも同じに見える。白って200色あんねんが脳裏をよぎる。それに生地の種類や性能なんかも加わるのだから200×∞




2/12 月

昨夜も寝つきが悪かった。新居の夜はなぜだかいろんな音に過敏になってしまう。木のきしむ音、風の音、冷蔵庫がうなる音、外を走る車の音。その一つ一つに気を取られてしまい、眠りへ入ってゆけない。体は疲れているのになあ。

今日は前の家の退去のため立ち合いだった。どうぞーと何もない部屋に招き入れると、慣れた感じで細かくチェックされた。荷物のないがらんとした部屋とは言えど、まだ私の生活の匂いは残っている。担当の方が淡々と点検し手に持っている書類に何かを書くたび、いままでの生活に点数を付けられているようで少し恥ずかしかった。すべての点検が終わったあと、6年住んだにしては綺麗ですねと言ってもらえてほっとした。




2/14 水

帰りしなに恋人にバレンタインのチョコを買う。迷いすぎてデパ地下5周はした。結局前に食べてみたいねーと話していたチーズクッキーにチョコがかかっているお菓子をプレゼント。ハッピーバレンタイン。

21時頃、リビングの照明が届く。早速取り付けると、とりあえずで買った照明の約10倍のお値段なだけある、ころんとしたフォルムとくすんだ青がとても可愛い!オレンジの光の粒が部屋に散らばって、部屋が丸くてやさしい。明かりって奥深い。

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