稲墻子羊

いながき らむ_子羊の魔女研究記録

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いながき らむ_子羊の魔女研究記録

最近の記事

十月三十日 趣味なんてない

実のところ私は無趣味です。無趣味というよりは趣味と自信を持って言えることがひとつもない。好きなものはたくさんあるけど長く続けてきたためしがない。 趣味がある人がなんだか眩しかったので、自分も趣味を作ろうと思ったことがあります。縫い物に興味があったときは刺繍糸と布とミシンを買って遊んだ。とても楽しかった。金属の加工に興味があったときは金属板と工具を買って切ったり曲げたりくっつけたりして遊んだ。これもとても楽しかった。粘土がしたかった時は東急ハンズで粘土を買って、よくわからない

    • 十月二十九日

      子羊です。研究室、寒いです。暖房を導入しようか考え中です。それはさておき、書きたいことがあれこれ飛びまくるのでなんだかなあって思っていたら文章を書けずにいました。あまり気にせず制作の様子とか以前と変わらず興味のある事柄を気ままに書きます。 majolambで扱っているビーズを使った耳飾り、ブレスレットはひとつずつ正解のないパズルを作るような感覚で制作しています。形や色や素材の組み合わせを遊びながら作っていきます。ようやくビーズ類が手元にきたのでまた制作に入りたいと思います。

      • 八月十二日

        今日は絵日記だけ。

        • 八月十一日

          頭の中でポップコーンみたいにポンポンと色鮮やかな石が跳ねる。くっついて離れてくっついて。泳いで転んで流れていく間にカチッとはまる瞬間がくる。その瞬間を探している。 身につけずとも蒐集して飾って眺めたくなるようなものになるといい。宝箱に入れておくような。

        十月三十日 趣味なんてない

          八月十日

          梅雨時の魔女の庭の記録。 庭の命は気付けば生まれ、気付けば息絶え、あるいは生まれ変わっている。 少し前に見つけた大きな芋虫は今朝になれば(もしかしたら今朝より前には)忽然と消えてしまった。どこに行ったのか。どこかで蝶になったのか。蝶になる前に食われてしまったのか。見つけたこと自体も少しどころかだいぶ前だったのかもしれない。 花壇の縁にへばりつくナメクジ、大きな苺をつつく雀、花から花へと飛び回る蜂、眺める私、刺すような日差し、むせ返るような湿気、流れる汗、人のいない外、石

          熱帯魚

          いま思えば、絵を描くことが嫌いだった。幼いときはたしかに好きで描いていた。年齢が上がっていくにつれて「あなたは絵が好きなんだね」「あなたは絵が上手だね」というようなことを言われるようになり、それはやがて呪いの言葉になった。「私は絵が好き」から「私は絵が好きなはずだ」になり、「私は絵を好きでなければいけない」になった。 高校生の時に油絵を習った。絵が好きだと思っていたから。油絵を選んだのは何となくだった。課題に取り組む間、真剣な顔をして上の空だった。絵を描くことに対して何

          八月八日

          この写真を撮った時、昨日考えていたことが少しわかった。私はクラシカルなものが好きで、作りたいと思うものもその傾向がある。アンティークやヴィンテージが好きだ。アラビアンナイトのようなちょっとあやしくて煌びやかなエッセンスも入れたい。植物が好きである(ちなみにこのピアスのパーツ、ほぼ花)。古いもの、あやしいもの、煌めくもの、植物…古くからいて、人の知らぬ術を使い謎を秘めていて、その術は目を疑うような鮮やかさで、自然と一体になって生きている。私の中の魔女のイメージだ。これらのイ

          八月七日

          発注していた化粧箱が届きました。自分のためにデザインしたので当たり前ではありますが、良いなあと思います。現時点での改善点は蜜蜂の位置、ラインの太さですね。 制作の原点に魔女への興味があります。noteも元々は魔女について研究しようと思って書き始めました。というか今もしたい。制作に掛り切りになっていて気持ちに余裕が無いので書けていません。今日も耳飾りを作っていて、ふとその興味がどう影響しているのか気になりました。 中断している植物の絵は結構わかりやすく出ていると思うんで

          八月四日

          制作日記です。 このような感じで着々と進んでいます。ディテールもわかるように違う角度から撮ったものも用意しないといけないですね。あと着画もあるほうが大きさわかりやすいよなあと思う反面私が付けてもいいのかな?という気持ちもあります。 この箱に一つずつ入ってるスタイルが基本になっています。これは架空の棚をイメージしています。壁一面に棚があって、その一つ一つに大事に納められた耳飾りたち。ウェブストア(準備中)、インスタグラム(日々更新中)では棚が見られます。 これはストアの棚

          七月二十二日

          制作日記です。 昨日染めた紙に蝋引きしました。ほどよく透けて可愛いです。文字を書いてから加工したので擦ったり濡らしたりしても滲まないのが良いです。これにパソコンで作ったフォーマットを印刷してラベルにする予定。染めは一回か二回でまだ迷い中。 箱の外と内どちらに貼ろうかなあ。内のが良い気がする。内に入れるならマークの位置中央にしてシンプルなのがかっこいいな。ここまで来たら天面のマークも外注できっちり印刷したいという気持ちです。明日決めます。

          七月二十二日

          七月二十一日

          制作日記です。 今日は色々道具類を買い出しに隣町まで行ったりしてたらお昼が過ぎていました。昨日のステンシルはトレーシングペーパーの切れ端で作ったので、プラスチックの薄いフィルムと木枠で作り直しました。途中で細い部分が千切れたり、0.2ミリ厚だとインクが乗りにくかったりで何度かやり直しつつ。 これはまだ塗装前だけど写真用に買った木箱。インスタグラムとウェブショップでやりたいことがあるので明日はこれに着手します。 紙の加工もする予定だったけど他のなんやかんやしていたら夜にな

          七月二十一日

          七月二十日

          制作日記です。 箱の天面に置くマークをせっせと作っていました。蜜蜂なのでシマシマをいれた方が良いかなあとも思っています。悩むな。 ところで何故蜜蜂なのかというと受粉に着目したからです。うちの庭にはたまに蜜蜂とか足長蜂が来ます。巣があるのかなと思って探してみたけど見当たりませんでした。蜂はたくさん花粉をくっつけてどこかに行きますね。 私は「魔女の庭で採集したもの、あるいはそれらからできているもの」を作っています。庭から誰かのもとへ運ばれていく、それを蜜蜂に託すという意味で

          七月二十日

          七月十九日

          制作日記です。 約二十種類ほど組みました。まだ全部片方ずつなのでこれから対になるもの作ります。 この子はチャイナっぽくて可愛いなと思います。 こちらは香水のボトルのイメージ。 こちらは踊り子。黒く写っている楕円のパーツは実際は透けている紫に金の帯が入っていて色気があります。ただ重さがあります。 赤い花。キッチュな感じもありつつ気品も忘れない。 対で作ったらアイテム毎の写真も撮影するんですがどういうビジュアルにしようかなあ。なんとなくイメージはありますがセッティング

          七月十九日

          七月十日

          今日は制作の記録です。 パーツが無事届いたので昨夜から組んでは変え組んでは変え、ああでもないこうでもないの繰り返し。大体自分の好きな色の組み合わせやシルエットが掴めてきました。中央がキュッと締まった形が好きみたいだね。色に関しては薄紫、緑、赤、白、ピンク、金が多かった。苦手な色はオレンジ、黄色あたり。 液体フラックスしか使ったことなかったけどペーストを買ってみたら使いやすかった。小さい筆で塗る。固さはワセリンくらい。 はんだの量も少なめにしたり多めにしたり色々やってみまし

          魔除けのハーブ

          私はいま育てている植物と魔術書をテーマにZINEを作っているのですが、今日はその中で扱っている植物のひとつであるルーについて書きたいと思います。 これがルー。可愛いですね。ポップな造形ではないですか?飴のチェルシーを思い出します。バタースカッチ、ヨーグルト、コーヒースカッチもありましたっけ?子供の頃よく食べました。そんなチェルシーもといルー(ヘンルーダ、コモンルーとも)はミカン科の植物です。柑橘系の匂いがするのかしら、と思いながら葉を少し擦って嗅いでみる。なんか強い匂いがす

          魔除けのハーブ

          すずらんの日

          今日はすずらんの日、フランスのお祭りです。昔の貴族たちの間ではすずらん舞踏会なるものが開催されて、女性は花を模した白いドレス、男性は上着の襟に花を挿して踊るんだそうです。すずらんって特別派手な造形ではないけど、しな垂れた茎に名前通り鈴のような花がちょんちょんとぶら下がっていて可愛いですよね。奥ゆかしい魅力。ぐいぐい主張はしてこないけどもなんだか気になっちゃう存在。それを襟に挿す…?そんな可憐なお姿ある…?出会いの場にもなっていたようで、ついてる鈴の数で人気が分かれるとかあ

          すずらんの日