いらないものとのお別れ


古着deワクチン というサービスを利用してみた。

届いた専用の袋はかなり大きくて、さすがにこんなにはないだろう・・・・と思って詰め込んでいったら、まさかのパンパンになってしまった。

こんなにも不要な服たちを、この狭い部屋に詰め込んでいたのか。

服をタンスから出して吟味する作業は、

「ああ、こんな服もあったなあ」

「このトップス、デザインは可愛いのになんでこのカラーのものを買ったんだろう。無難なホワイトだったら絶対まだ着れたのに」

「結局これ一回しか着てないな」

「なんでもいいからとりあえず買おう!と思って買ったやつだな」

「うわ、これTHE大学生!って感じ」

と、過去の自分との戦いの時間だった。

でも、こうやって、いる・いらないを考えると、なんでいらないと思ったのかを考えることができて、同じ失敗は繰り返さないんじゃないかとも思った。

今回手放そうと思った服の殆どが、韓国にしょっ中行ってた頃、安いからといって大量に買っていたものだったり、二十歳のころは着れたとしても今はもう着れないなと思うものだったり。

もったいないとも思うけど、これから洋服を選ぶとき、同じ失敗をしなければいい。流行り物は、買ってもすぐ着なくなる。流行っているデザインのものは、数年経つと、何が良くて買ったのかわからない。結局、シンプルが勝つんだな。シンプルでもあり、大胆でもあり、上品さもあるものを身に纏いたい。

わたしはお金持ちではないから、たくさんの洋服を買うことはできない。だからこそ、一着一着を、「これ大好き!とってもお気に入り!」と思えるものだけにしたい。なんとなく服が欲しいなと思って買ったものは、8割着なくなるし。


この古着deワクチンというサービスは、このサービスを利用することで洋服が再利用され、途上国にワクチンも届けられる仕組み。自分の手元から手放せられる、かつ、どこかの誰かの役にも立つかもしれない、それに個人で処分し焼却されるより環境にも優しい。無料のサービスではないけど、三千円でできるなら良いんじゃないかな。年末や引越しなどの断捨離がしたいときにおすすめ。


次の丸一日予定の空いている休みでは、同じようにぬいぐるみを手放す予定。ぬいぐるみたちも同じように再利用してくれるサービスを利用する。大昔にUFOキャッチャーでゲットした子たちや、修学旅行先で買った子たち、好きだったアイドルの公式ぬいぐるみなどなど、、、たくさんあるから思い切って手放すよ。

改めて、不要なものに囲まれているなあと実感。

不要だと思っているものと暮らすっていうことは、これはいらないなあという思考もまとわり付くってこと。全部が全部不要ではないけど、人間生きていくのに、ここまでモノをため込む必要はないよね、って再確認。

たくさんモノを所持していることが偉いとか、すごいとか、そういう考えってあるけど、これからはどれだけ少ないモノで日々を豊かにできるかに重きをおきたい。

最近サステナビリティって言葉をよく耳にするし、SDGsという言葉といろんなところで出会う機会が増えたようにも思う。

人生百年時代とかいうけど、まず100年先に地球が今の姿のまま存在してるかも怪しいよねって思う。

2006年に公開された「日本沈没」という映画、当時10歳くらいだったけど、本当に怖かったし、幼いながら「いずれ日本は絶対こうなるんだ・・・」と絶望してた。おばあちゃん家に行ったときガンガンについているエアコンも切って、打ち水をして、って、そんなことをしてた。まあ、この映画の内容、全く知らないんだけど、とにかく当時は地球温暖化を止めなくちゃ!と思っていた。

人生100年時代ってことは、ひとりの人間が100歳生きることが昔より容易になっていて、今よりもっと便利さや楽さを求められていくんじゃないかと思う。このまま大量消費社会が続けば、その分ゴミが増える。そうすると、海を埋め立てなきゃいけない。海面は減るし、焼却することで二酸化炭素も増える。だからこそ、今、SDGsという取り組みが始まって、環境破壊を止めようとしているんだろうけど、、、、。


とにかく、消費するという行動がなければ、企業は成長しないのかもしれないけど、消費させることだけが企業の役割じゃないよなー。。。もっと、何かないかなあと思う。自分が小売で、作られたモノを消費者に一番近いところで売る立場にいるからこそ、尚更。香害なんてものをあるし、便利さや手軽さや安さって、メリットだけじゃない。どこかにデメリットが含まれてるってことを消費する側が理解しないと、いけないんじゃないかなあ。商品のパッケージだって、それがひとつのマーケティングだとしても、どうせ捨てられるだけの入れ物にこんなにお金をかけてどうするんの・・・なんて品出しをしてても思う。本体になら、まだわかるけど。本体を入れている入れ物なんて、よほどのことがない限り、みんなすぐ捨てちゃうでしょ。なんて、思う。

経済のことも環境問題のことも、なにも知らないけどさ。

このままじゃ、やばくない?なんて風には一丁前に思ってしまうのさ。はは。


だから、自分個人でできることをしていきたいなって思うのです。この頃は。


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