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2023.9.13 忘れられないの


夜の時間がたまらなく好きだ。

もともとショートスリーパーで不眠体質だったのもあって、夜更けまで眠れないことが多かったんよ。
幼い頃はそんなわたしを母が、遅く帰ってくる父を迎えに行くのに一緒に連れてってくれたりして。
たまにファミレスとか連れてってくれてさー。ごく稀に訪れるボーナスタイムがうれしくてうれしくて仕方なかったのだ。
だけど思春期になると、周りの友達が夜まで遊んだりしてるのがどちゃくちゃ羨ましくて。門限や決まりが厳しかったから、夜に友達と遊べるなんて夢のまた夢すぎて、話に入っていけない自分が悲しかった。友達たちのmixiやリアル(今でいうTwitterやInstagramのストーリーズみたいなやつ)とか投稿を見ては羨ましすぎて落ち込んでいた気がする。
相変わらず眠れない夜を過ごしていて、そんな時間が今度は少し苦痛だった。でも珍友たちがみんな優しくて、ウィルコムを仲間内で買って毎晩誰かと電話してた。たまに親にバレて怒られたりしたけどうれしかったのだ。そのおかけでまた夜が好きになった。

多分その反動で、実家を出た頃はしょっちゅうオールをしたり飲み歩いたりしてた。笑
何時に帰ろうが何時まで寝てようが誰にも咎められないからめちゃくちゃ楽しくて幸せだった。家の近くに映画館があって、週末はレイトショーを見るのが大好きだった。ひとりで夜散歩へ出かけたりするのも最高だったし、深夜のファミレスも相変わらず好きで行ってた。なんだろうねあの独特な感じは。The3名様みたいなゆるい雰囲気がとても心地よかった。
夜だから話せるここだけの話とか、すこし素直に本音を打ち明けられたり。すこし近づけたり、かと思えば些細なすれ違いでなんだか気まずくなったり。でもしょうがないねって許せちゃったり。そんなんを繰り返して謎の絆や連帯感が生まれたりして。おおっぴらにせずにここだけの秘密みたいな。そんなドキドキワクワクな感じが夜にはある。そんなイメージ。

今振り返るとあの頃はそれだけで楽しくてしあわせだったのに、今は自分の中のいろんなことへのハードルが上がってきている気がする。そんな難しいことじゃないはずなのにね。
今はもうオールなんか絶対にできないし、環境が変わって一緒に過ごせる友達もなかなかいない。けど無意味に深夜のファミレスでおしゃべりしたい。お菓子パーティーして足りなくなったものを買いに、コンビニまでお散歩へ行きたい。明日のことやいろんなことを気にせずに身軽にわちゃわちゃしたい。
そんな話を珍友としていたら、『最近おんなじこと考えてたよ〜てかむしろやろうよ!?!?』と言われて心から出会ってくれてありがとう!!!!!!!!!愛してる!!!!!!!!!!!って思った。

パーティーの予感。


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