読書記録②SDGsが生み出す未来のビジネス
読書記録シリーズは、SDGs、ビジネス(ブランディング、マーケティング、組織論、会計学など雑食)の領域から読んだ本の感想を残しておくシリーズです。
第2回となる今回は、水野雅弘、原裕著『SDGsが生み出す未来のビジネス』を取り上げます!
SDGsが生み出す未来のビジネス
まずこの本についてお話をする前に、「そもそもSDGsって言葉は聞いたことあるけどそこまでわからない。」「自社のビジネスにSDGsを生かしたいけど何をしたらいいかわからない」という方にぜひぜひ読んでいただきたい、すごくオススメな一冊です!!
SDGsとはどういったことかが優しく充実して説明されており、どうビジネスに活かすか実例ベースで多く収録されており、すごくヒントを得やすい本になっています。
同書の中で私が注目したポイントは「パーパス経営」と「4P×5P」です。
パーパス経営
最近、ビジネス環境でよく聞くようになった”パーパス”という言葉。
同書の中では、以下のように表現されています。
「理念」がどちらかといえば内向きのコミットメントであるのに対して、「パーパス」は内外とのコミットメントーすなわち「共有価値」を示す言葉と筆者は位置付けています。
筆者の見解はよく理解できる一方で、個人的には、多くの日本企業は近江商人の三方よしに代表されるように、優れた企業理念を持っていると思います。
ただ、その経営理念が形骸化し、短期的な利益追及に走ってしまっているのが社内の空気なのではないかと感じています。
だからこそ、パーパスへの注目の高まりを背景に、同書の中でも指摘している「経営理念の再確認」が進むことを期待しますし、経営理念に即した行動を本当の意味で推進できれば、SDGs達成にぐっと近づくと思います。
経営理念が各企業にとってただの飾りでない、本当の意味で組織の拠り所、判断基準となるような時代にしたいと思います。
4P×5P
マーケティングに携わっている、もしくはマーケティングを学んだことがある方なら一度は耳にしたことがある言葉”4P”。
Product(製品)、Price(価格)、Promotion(広告)、Place(流通)を最適に組み合わせ、マーケティング成果を最大化するフレームワークと説明されています。
この4Pに「5つのP」を掛け合わせることで、新たなフレームワークが見えてくるというものです。
そもそも、「5つのP」とは、SDGsの原則ともいうべき、People(人間)、Prosperity(豊かさ)、Planet(地球)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)を表しており、こレラの視点無くしてSDGsの達成は考えられないというものです。
従来の4Pを縦軸に、この5Pを横軸にとった新しい4PのSDGsフレームワークは、これからの時代におけるマーケティングのスタンダードになる可能性を秘めており、SDGsの達成にはこういった考え方がもっと盛り上がって欲しいと思います。
繰り返しますが、同書はSDGsとはどういったことかが優しく充実して説明されており、どうビジネスに活かすか実例ベースで多く収録されており、すごくヒントを得やすく、「そもそもSDGsって言葉は聞いたことあるけどそこまでわからない。」「自社のビジネスにSDGsを生かしたいけど何をしたらいいかわからない」という方にぜひぜひ読んでいただきたい、すごくオススメな一冊です!!
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