桃太郎から考える小山田さんの報道のこと
桃太郎は「正義」ですか？
誰から見ても鬼退治は「正しいこと」ですか？
ほんとうの「正義」って何？
教員時代に、お世話になった先輩に見せてもらった道徳の授業がとても印象に残っている。
(引用記事とは別の方ですが、参考までにこのような感じ）
「桃太郎」をテーマに、「正義」について考える授業。
桃太郎は、鬼退治に行って村の平和を守った、
みんなのヒーローだったかもしれない。
でも、
小鬼の
「ボクのおとうさんは、桃太郎というヤツに殺されました。」
この言葉を見ても、果たしてほんとうに桃太郎の鬼退治は「正義」だったと言えるのか。
そもそもほんとうの「正義」なんてあるのか？
小学生に向けた授業だったが、大人の私もとても考えさせられた。
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最近、小山田圭吾さんのニュースを聞くことがある。
あまり芸能ネタにどうこういうことは好きではないが、
少し思うことがあるので記しておこうと思った。
確かに、報道されている過去のいじめが事実だとしたら、
それはひどく悲しいことだと思う。
でも、当事者となんら無関係の私が悲しいと思うのは、
過去の事実よりも、
その内容が面白おかしく雑誌のインタビューに掲載された、
という事実や、
その記事を知っていた上でオリンピック担当に起用されている、
という事実である。
なぜ誰も
「そのいじめで相手を傷つけている」
と教えてあげられなかったのか、
なぜそのインタビューをして
「この内容を見た読者で傷付く人がいるかもしれない」
と想像し、声を上げる人がいなかったのか、
なぜオリンピックの担当を決める関係者の中から、
「この過去を知って傷付く人がいるかもしれない」
と考える人がいなかったのか。
個人的な考えとしては、
小山田さんがこれまでに、そうやって周りの人に
「それは誰かを傷つける行為かもしれないよ」
と教えてもらう経験がなかった、
ということがとてもかわいそうだ、と思った。
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小山田さんが、鬼ヶ島の鬼のような立場だとしたら。
それを批判する人は、
桃太郎や、犬や、さるや、きじなのかもしれない。
本人を糾弾することで事件は解決するのか。
次に傷付く人は今後それで出ないことにつながるのか。
桃太郎は鬼退治をすることでしか、村の平和を手にすることができなかったのか。
その周りのこれまで容認されてきた環境を変える必要はないのか？
ネットで批判され、それをきっかけに早々に表舞台から退けさせることが
ほんとうの「正義」なのだろうか。
ほんとうの「正義」はどこにある？
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