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ゲーム業界の就活で感じたこと

こんにちは!ねこです!

この記事では、ゲーム業界を目指す人にこれだけは伝えておきたいことをまとめました。

私は、ゲーム業界を志望して就職活動を行い、企画系職などで大手企業から複数内定をもらいました。

この経験をもとに、「就職活動を始める前に知っておきたかったな」と思ったことを書いてみました。

対象は、ゲーム業界に就職したい学生です。ただ、転職活動をされている方、他業界の就職を目指されている方にも参考になることはあると思います。

ただ、一般的に良いとされていることとは逆のことも多く含んでいます。この戦略が自分に合っているのかしっかり考えた上で、参考にしてください。

【前提】

はじめに、私の就職活動に対する考えを示します。
私は、就職活動自体にあまり価値はないと考えています。理由は、就職活動は、本質的に自分の実績を積んだり、興味関心を広げ・深めたりする活動ではないと考えているからです。

就職活動に時間を割くなら、作品制作や研究、課外活動、趣味にもっと多くの時間をかけた方が良いと考えています。それは、後者が、自分自身を形作る活動に他ならないからです。

では就職活動をどう捉えているかについても書きます。私は、就職活動はこれまでの自分を提示し、企業と相性を確認し合う場だと考えています。

これまでの自分とは、やってきたこと、身につけた価値観、スキルなど自分の全てです。ここで伝えたいことは、就職活動のための小手先のスキルや活動は、長期的にみてほとんど意味がないことです。

なので、就職活動自体に注力するのではなく、課外活動や研究、趣味などを通じて、様々なことを学びながら、実績を積んでいくことに注力すべきだと考えています。そして、その学びや実績を見せる場の1つが就職活動です。

この考えを前提として、次の章から具体的な話に入っていきます。

【伝えたいことリスト】

まずはじめに、ゲーム業界を目指す人に伝えておきたいことをまとめました。一般的に良いとされていることとは逆のことも多く含んでいます。自分で考えた上で、参考にしてください。

⑴インターンシップは忙しかったら行かなくてよい

ゲーム業界においては、インターンシップが選考に大きく影響することは少ないと考えています。そもそも、インターンなしで、全員書類選考から開始という場合が多くあります。

また、インターンによる優遇がある企業もありますが、インターンによって選考が不利になることはないと思います。インターンに行っていないと、選考ルートに乗れないということは、ゲーム業界では聞いたことがないです。

なので、もし夏休みや冬休みにインターンよりも重要な活動があるのであれば、そちらを優先して、自分の成長や実績に繋げるのがよいと個人的には思っています。

⑵選考を受ける企業は少なくてよい

エントリーシートを出す企業は少なくてもよいと考えています。理由は2つあります。1つ目は、多く出せば出すほど、1社に割くことができる時間が減るからです。もし内定が出ても行きたいと思えない企業にエントリーシートを出すくらいなら、その分を行きたい企業のエントリーシートの時間に使うべきだと考えています。

2つ目は、行きたいと思えていない企業に落とされることで、精神的に大きなダメージを受けるからです。就職活動は、メンタル勝負なところがあります。行きたいとも思っていない企業に落とされると、自己肯定感が思っている以上に下がります。

これらの理由から、心の底から行きたいと思える企業だけ選考を受けることを個人的にはお勧めします。

⑶早期選考で内定を持っている友達に焦る必要はない

ゲーム業界は、内定が出るのが遅いです。早期選考で、秋過ぎあたりから、友達が内定を持つようになると思いますが、気にする必要はありません。

そもそも就職活動は早く終わらせたらよいものではないのです。しっかりと行きたい企業に照準を合わせれば問題ありません。

⑷原則嘘はつかない、盛らない

基本的に、嘘をつくこと、盛ることはしてはいけません。これは、当たり前のことです。しかし、よく見せようとして、自然と盛ってしまうことがあるかもしれません。少なくとも私はありました。

ただ、嘘や盛りは、百害あって一理なしです。そんなことで評価は上がりません。もしろ、どこかで引っ掛かりが生まれ、絶対に評価が下がります。

嘘や盛りで落とされるなんて、そんなしょうもないことはないと思うので、気をつけてください。正直に誠実に回答する方が、印象が良いです。ただ、「第一志望かどうか」という質問だけは例外的に受かるために嘘をついてもよいと私は考えています。

⑸就活コミュニティや就活エージェントを使う必要はない

就活コミュニティや就活エージェントは使わないことをお勧めします。なぜなら、それらから提案される企業は、採用に困っている企業であり、やりがいや労働環境において満足のいく企業とは言えないからです。自分で調べて行きたいと思える企業にエントリーすることを強くお勧めします。

⑹就活仲間を作る必要はない

私は、就活仲間は作る必要はないと考えています。他人の進捗や結果を聞いてよいことは一つもありません。また、添削などのフィードバックについても、キャリアセンターの方などからもらえば問題ないです。

加えて、就活目的でSNSをする必要はないと思っています。自分のエントリーしたい企業の情報くらいであれば、自分で管理できると思います。

ただ、自分の長所短所など友達や家族からでないと聞けない情報は積極的に聞くべきだと思います。

⑺内定承諾までが就職活動

内定が出て終わりなのではなく、どの企業の内定を承諾するかを決めるまでが就職活動です。承諾先を選ぶためには、就職活動自体よりも能動的に動く必要があります。内定後面談を調整し、配属先など気になる点について質問し、その企業で何ができるかを明らかにします。そして、その情報と自分の軸を照らして、承諾先を決めます。

思っている以上に、内定後もすることが多いし、悩むことが多いので、覚えておいてください。

【すべきことリスト】

以下が、最低限、就職活動でするべきだと私が考えていることです。これらは、就職活動をする上で、避けては通れないことです。

①自己分析

自己分析の目的は、自分という存在を言語化することです。この言語化の解像度の高さが、企業との相性を分析したり、ESや面接でアピールしたりする際の基礎になります。就職活動で、最も重要なところだと思うので、じっくり行なってください。

方法は様々です。具体的には、自分史グラフを書く方法や家族や友人から自分の強みや弱みを聞く方法などがあります。

私がやってよかった思うことは2つあります。1つ目は、大学生活での活動リストを作ることです。具体的には、⑴大学生活でやったこと、⑵その中で達成したこと、⑶達成するために立ち塞がった問題・課題と⑷その解決策をまとめることです。

2つ目は、好きなことを明確にすることです。どんなものが好きで、なぜ好きなのかを徹底的に考えてください。ゲーム業界の就職活動では、この好きなことを明確に持っている人が強いと思います。ゲーム業界だからといって、ゲームに限らなくて良いと思います。私は、あえて差別化としてゲームについては語らず、アニメや漫画の話をしていました。

②企業分析

企業分析の目的は、企業側の視点を身につけることです。ただ漠然とどのような企業なのかを見るのではなく、どのような強みがあり、企業は何を求めているのかを意識して見ることが重要です。

そして、自己分析と照らし合わせて、自分が求めていることと企業が求めていることが一致しているか考えることが企業分析だと考えています。

ゲーム業界でも、企業ごとに特色があります。遊びの楽しさを純粋に追求する企業もあれば、物語制作・グラフィックに力を入れている企業。家庭用ゲームに力を入れている企業もあれば、モバイルアプリに力を入れている企業と多種多様です。

ゲーム業界の中で、自分の求めている企業はどこか、そしてその企業は私を求めてくれるのか考えることが大切です。

それらを整理するために、会社説明会に参加し、企業の説明を聞いたり、社員さんと話したりすることが大切だと思います。ちなみに、私はOB訪問は一度もしていません。OB訪問によって選考に有利になるということはそこまでないと考えています。

③エントリーシート(ES)を書く

自己分析をもとに、エントリーシート(ES)を書いていきます。具体的には、使い回しすることができる、ガクチカ、自己PR、長所短所について早めに書き、推敲を繰り返すことが大切です。また、それぞれ1つではなく、2、3個用意して、企業分析をもとに、企業に合った文章を利用すると良いと思います。

志望する企業が決まっているのであれば、ワンキャリアの体験記からESの内容を見て、書けるところを書いてみることも大切です。ワンキャリアに載っているESを見るだけでも、書くべきことが明確になるので、おすすめです。

ガクチカや自己PRの書き方のコツとして、PREPや数値を盛り込み具体的にするなど様々ありますが、Googleや YouTubeで調べれば沢山出てくるので、ここでは省略します。

④Webテスト対策をする

私は、多くの時間をWebテスト対策に当てる必要はないと考えています。なぜなら、選考を通じて、Webテストはあまり重視されていないなと感じだからです。おそらく足切りのためにのみ用いられていることが多いのだと思います。

ただWebテストを舐めていると、全然時間が足らず足切りすら越えられない場合も出てくる可能性があると思います。

なので、Webテスト対策は早めに始めて、「やる気が出た時にやる」を繰り返すことが大切だと思います。

私は、とりあえずスマホにWebテスト用のアプリを4個入れ、すきま時間に対策しました。対策したWebテストの種類は、玉手箱とSPIです。特に、非言語を重点的に行いました。

加えて、「桐生SPIチャンネル」というYouTubeチャンネルに載っているWebテスト対策講座を見て、解法の勉強をしていました。

⑤面接対策をする

ゲーム業界の面接は、型にハマったものではなく、対話形式で進められることが多くありました。特に、二次面接以降は、この傾向が顕著でした。

なので、考えたこともない質問が来た場合にも、柔軟に対応できるように自己分析をしっかりとしておくことが何より大切だと思います。特に、好きなことについては聞かれることが多いので、面白く話せるようにしておくとよいと思います。

ただ、あらかじめ聞かれそうな質問について考えておくと、良い回答ができるのも確かです。なので、ワンキャリアの志望企業のページを見て、以前の面接で聞かれた質問を見て、回答を考えておくとよいと思います。

加えて、私は「トップシュー(就職|転職)」というYouTubeチャンネルの面接対策動画を見て対策をしていました。

【最後に】

そして、最後に強調しておきたいことがあります。それは、就職活動で関わる方々への感謝を忘れないことです。

就職活動には、採用担当の方だけでなく、部長や役員クラスの方など多くの方が関わります。常に、他者からいただいている時間に感謝し、誠実に向き合うことを忘れないでください。


最後までお読みいただきありがとうございました。いいねやシェアをしていただけると励みになります。また次回の記事をお楽しみに。それでは!!

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