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オーロラをみにいこう!③

前回までのあらすじ
カナダの果て、ホワイトホースに到着するも、宿の予約がとれていないことが発覚。シーズン始めでお客さんが少なかったこともあり、なんとか泊まれることとなり、宿に向かうことになった。

空港からアラスカハイウェイを北上する。
道路の周りにはまばらに針葉樹林がはえていて、ひらすら同じ景色。看板もほとんどない。

ときどき道路脇に入っていく道があるけど、
ここの人たちは一体なにを目印に移動しているんだろう、と不思議に思ったた記憶がある。
それくらいに代わり映えのない、素朴な風景が続いていく。

30~40分くらい車を走らせると、ユーコン川の支流のタキーニ川の川沿いに、大きな森に囲まれたカラフルなログハウスがみえてきた。

砂利道に大きく車を揺らしながら近づいてくと、宿の手前に小さな箱のようなものがたくさんみえてきた。

「あれなに?」「アート?遊具?荷物?」


さらに近づいていくと・・・



小さな小屋から短い鎖につながれた、見慣れた動物たちが飛び出してきた


そう、あの小さな箱は、まさかのぜんぶ犬小屋だったのです・・!!


カナダの果てでリアル101匹(実際はそれ以上)わんちゃん体験ができるなんて予想もしていなかった


予約した叔母もこのことを把握しておらず、3人で衝撃を受ける・・!!
(めっちゃ大事な情報・・)

お客さんが来るのを待ちわびていたように、目を輝かせながらぶんぶんしっぽをふって、私たちを見上げてくるワンコたち


ここは宿でもあり、犬ぞりを引退した犬たちが余生を過ごす場でもあるそうな。
犬ぞりをしていた子たちなので、ほとんどが大型犬だったが、穏やかで優しい子たちばかり。

一緒に遊んでくれたり、ソリをひっぱってくれたり、時にはカヌーにも同乗してくれるらしい。

ただしこれだけ沢山いると、とてもワイルドな香りがするし、塊のような毛があちらこちらに・・
お利口さん達ばかりといえども、大自然の中で育ってきているせいか、夜中も定刻に「ワオーンワオーン」としっかり遠吠え。

なんだかすごいところに来てしまった・・
果たして快適に過ごせるんだろうか、とすこし不安に感じながらも、
何が起こるんだろうと、とてもワクワク。

「動物アレルギーの人がいなくてよかったね~」なんて話していたが、

(こんな僻地で宿を探すのもなかなか大変そうだ。なんせスーパーまでの往復で7000円もかかった泣)

帰国後、叔母は副鼻腔炎を起こし、半年以上嗅覚をなくすのであった・・!

つづく




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