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猫田の不登校物語を一記事で

以前、猫田の不登校物語を7つの記事に渡って書きました。
私が、完全不登校になるまでと不登校から立ち直るまでのお話です。
今回は、もうすぐ新学期が始まることもあり、もう少し簡潔に大事なところを一つの記事にまとめてみました。
あくまでも私が体験したこととそれによって私が考えていることなので共感できないこともあると思います。
細かい経緯や私の当時の環境に関してはマガジンにまとめてありますので興味のある方はそちらを読んでみてくださいね。

不登校の理由は明確じゃないこともある

不登校の理由を本人に聞いてもなかなか話してくれない、本人も明確に何が嫌なのかわからないということはよくあります。
実際私自身がそうでした。
学校に呼び出されてなんども面談をしましたが、面談のたびにいうことは違ってきたり、時には黙り込むこともありました。
毎日毎日嫌な理由が変わったり、漠然と嫌だと思っていたり...。
自分にはいじめや先生との関係など明確な理由がないのに休んでいる自分はだめだと思ってしまうこともあると思います。
漠然と嫌だ!という気持ちも十分な理由だと思っています。
実際後から考えると、嫌だったなぁと思うことがいくつも出てきたりしますしね。

不登校を解決するためには

不登校の理由が皆様々なように、不登校を解決するための方法も様々です。
不登校の現状から、学校に戻りたいという人学校には行きたいけれど別の学校へ転校したいと思う人そもそも通学することが嫌な人など様々です。
私はその当時、別の学校へ通いたいと思っていました。というよりも、学校には通わなくてはいけないと思っていたのでそれであれば別の学校が良いと思っていました。
それでも学校の先生たちは、どうやったら戻って来るのか、いつ戻って来るのかと、学校に戻って来ることをゴールとして支援しようとしていました。
私にとってはそれが何よりのストレスで、結果私立の中高一貫の女子校に転校することを決めました。(転校した後、私には学校に通うということ自体が向いていないことに気づき通信制の高校に転校しました。)
不登校の生徒が今の状況をどうか変えたいのかということをしっかり聞いてくれるような支援があれば、私が悩んで家から出られない状況ももう少し短かったかもしれないです。

学校に通うことよりも生活習慣が重要

不登校になった時、家族は無理に学校に行かせることはありませんでした。でも一つだけ父と約束したことがありました。
それは、朝ちゃんと起きてきて健康的な生活をすることでした。
それ以前は、明日も学校へ行かなくてはいけない。どうやって、なんて言って休もうか。そんな不安から夜は寝れなくなり朝は起きれなくなっていました。今でも早起きは苦手です。その当時はもっともっと難しかったです。
ですが、それを約束してから朝起きるように頑張りました。
そうしていくと自然と自分の将来のことや、今自分に何が必要なのか、そして自分が本当にやりたいことは何なのか冷静にじっくり考えられるようになりました。
高校は通信制に通いましたが、やはり学校に通っているかどうかより毎日自分がやりたいこと、やらなくてはいけないことにいかに時間を上手に使えるかが重要だと今も感じます。それには精神的にも身体的にも健康でなくてはいけません。
不登校で引きこもっていた時は、生活習慣がどのように私に影響を与えるかなんてわかっていませんでした。でもそれを守っていると、悲観的で何も考えられない自分がもっと前向きになっていくのがわかりました。

学校に行かなくても、勉強する機会はいくらでもある。
何かを学んだり、自分を成長させていこうという意識は心身ともに健康でないとなかなか生まれないものです。
意欲さえあれば、家にいても勉強はできます。
学校に通うことにとらわれて心も不健康になってしまうぐらいだったら、10時までには朝起きて、三食きちんと食べて、身支度をして、特に何もせずずっとぼーっとしていたとしても夜はきちんと寝る。
ということをする方が、何かをやってみようという気になります。もしかしたら自然と学校に行ってみようという気になる人もいるかも。
今、昼夜逆転した生活を送っている不登校生の人は生活習慣の見直しをおすすめします。

学校に通えない子は劣っている子ではない

学校に通うことは正義でがありません。
運動が得意な子がいれば苦手な子もいる。歌が上手な子がいれば下手な子もいる。それと同じようなことです。
学校に通うことにも得意不得意があります。
学校に通っていない人よりも学校に通っている人の方が多いので、自然と通っていない人はイレギュラーな人のように感じます。
でもそれはただの特性でしかありません。それは周りの人はもちろんですが不登校生本人がきちんと理解しておく必要があります。
ピーマンが食べられないことと同じくらいのレベル感でいいと思うのです。
自分は学校に通うのが苦手だけれど、勉強は得意、歌が得意、絵が得意、本を読むのが好き、猫と戯れるのが好き。
苦手なことを重く考えすぎないことは自分の苦手なことを理解して自分で改善することも、苦手だから得意や好きを伸ばそうとすることもできます。

可哀想と思われるの実は結構辛い

不登校の時、私が一番気にしていたのは、クラスのみんなからどう思われるか、昼間に学校に行っていないことで近所の人にどう思われるか、などの周りの目です。
不登校支援でありがちなのは、可哀想だったね辛かったねという目線で話をされること。私は実際、市でやっている支援教室に行くよう学校から言われ一時期行っていましたが、可哀想な子みんなができることはできない子できないことが当たり前といった雰囲気で、普通に勉強をしているだけですごいねと言われるような場所でした。正直すごく辛かったですし、イライラしました。
不登校のみんなが私と同じように思うとは言い切れませんが、少なくとも私はそう思いました。私も散々使ってきていますが、「支援」という言葉自体がとても嫌でした、とはいってもなんという言葉が適切かは思いつかないので支援という言葉を使ってきました。

両親との話し合いはとても大事

私の両親も最初から学校に行かないことに賛成だったわけではありません。私の父は元々口出しするような人ではなかったですが、母に関しては私を心配していたこともあり、かなりの頻度で言い争いをしていました。
嫌だから行かないんだ!というのではなく、冷静に、保護者の方が自分の何を心配しているのかなぜ学校に行くように言うのかについてきちんと話を聞いて保護者の方の考えもきちんと聞くのはとても重要です。
それと同時に、自分が学校に行くことが嫌だと言うこと、保護者にどんなことを手伝って欲しいか(金銭面、生活面色々ありますね)、学校へ行かない代わりに家でどんなことをするのかなどを冷静に話し合って伝えてみましょう。
私と両親が、生活習慣を見直すことを約束したように、両親とこれだけは守ろう!というお互いが納得できる約束事をするのもいいでしょう

今学校に行きたくない人へ

今はとても大変な時期ですね。
新型コロナウイルスによって学校が早く春休みに入ったり、新学期が始まるのももしかしたら遅くなるところもあるのかもしれませんね。
休みが長ければ長いほど、行くのはとても難しいことです。
もし、行きたくなくて行きたくなくて思いつめているようでしたら、もう行かなくていいやと一回開き直ってみるのもありです。
私は学校に行かなくていいんだと思うことでだいぶ救われましたし、行動の幅が広がりました。
まずは生活習慣の見直しからはじめてみるのもいいですし、毎日お日様が出ている時間に散歩をすることを習慣にするのもいいと思います。
まずは自分と向き合う時間を作ってみましょう。
もし何か相談したいことがあれば、私でよければ話聞くのでぜひtwitterにDMしてきてください。
他人だから相談できることもきっとあるでしょう。


学びは学校に限られたものではありません。自分で学ぼうと思えば学べます。学校に行っていても学ぶ意欲がなければ学べません。
毎日をどうやって過ごすかは自由です。自分を成長させるのは自分です。
自分が見えている世界は自分で思っている以上に狭いです。
周りの人からのサポートも受けながら、自分の理想の将来に向けて頑張って行ってください。
新学期は、前年度のことはリセットできます。今が良いタイミングかもしれませんね。





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