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交わることのない世界線

お昼休み。旦那からLINEが届く。


「ウルトラマンカードゲームの発売日決まったって」


旦那はウルトラマンになるのを夢見ており、変身の練習は決して欠かさない。
それはわかる。

そして職業はデュエリストであり、名が知れたカードゲームはほぼやっている、屈指のカードゲーム好きである。
それもわかる。


ただ、平凡な26歳社会人女性が、
普通に生きていてウルトラマンカードゲームと交わる世界線がどこにあろうか?というか。

どう考えてもそれ私が興味あるわけなくね?

ってわかるじゃん、普通。

みたいなことを旦那はいつも報告してくるのだ。


思い返せば。
この人は出会った瞬間からその話題私が興味ありそうかどうかとかあんまり考えたことないんじゃないか。

怪獣の倒し方とか。
デッキの回し方についてとか。

『この人私のこと全然女として見てないな…
やっぱり友達だと思われてるんだ…』

それで付き合い始めるのに3年かかってしまったのかもしれないけど。

楽しかった。


ふと気づいたら、遊戯王したり、デジモンカードしたりしてる私がそこで笑っていた。


きっと私はウルトラマンカードゲームをはじめることになるんだろう。


交わることのない世界線が交わりはじめる。

私の世界はどこまでも広がる。

君が隣にいるから。



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