「#noteフェス」セッションのゲストってどんな人?(8)幡野広志さん✖️浅生鴨さん
”創作を楽しむ人のためのお祭り"「noteクリエイターフェスティバル」。
9/2の開催初日まで、あと3日になりました。
今回ご紹介するセッションはこれまでと違う、「視聴者参加型」です。
幡野さんがcakesで連載されている大人気人生相談「なんで僕に聞くんだろう。」の拡大版として、事前に受け付けたみなさんからの相談に、幡野さんと浅生さんが答えてくださいます。
幡野さんのことも浅生さんのことも、みなさん十分ご存知だろうと思いますが、私がお二人の似顔絵に猫耳をつけたいがために紹介させていただきます。どうぞよろしくおつきあいください。
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幡野広志さん
元狩猟家で、写真家の幡野さん。Nikon Juna21受賞、独立、結婚、エプソンフォトグランプリ入賞、息子さんの誕生を経て、2017年に多発性骨髄腫を発病。病気をブログで公開したことで、幡野さんの名前が日本中に知れ渡るようになりました。
見知らぬ人からたくさんの相談事やメッセージが寄せられたそうです。一日に2000件を超えることも。送ってきた人の話を幡野さんが直接聞きに行き、まとめた本が『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために』です。
この本が発売されたタイミングで行われたインタビュー記事が、FRaU ウェブサイトにありました。
幡野さんが話を聞いてみたいと直接取材したのは約100人。がん患者や、医療従事者、生きにくさを感じている人との会話を、放射線治療を終え、抗がん剤治療が始まるまでの間に本にしようと目標を立て、実行されました。
入稿前の原稿を手に、幡野さんは再び取材した人たちを訪れます。内容に誤りがないかどうかを確認するためだったそうですが、みんなからは感謝の言葉をかけられました。
「よく『人に話すと楽になる』と言いますが、文章化するともっと救われるんだなと思えたのは発見でした。活字として可視化されることで、自分を客観的に振り返ることが出来るんでしょうね。苦しんでいる人は誰かに話して、それを文章に起こしてもらうといいのかもしれません。『すごく楽になった』とみなさん言っていましたので」
この本での取材やご自身の経験を通じて、幡野さんが心掛けていることがあります。
「自分がされて嫌なことを子どもにするのはやめよう」
当時2歳の息子さんのことです。
幡野さんは幼少期から親子関係に苦しんでおられました。
幡野さんは幼少の頃から親に褒められた記憶がなく、勉強やそれ以外のことでも怒られたり、否定されたりすることが多かった。18歳のときに父親をがんで亡くし、母親とは、大人になってからも「仲が悪いわけではないけど、取り立ててよくもない」関係性。
病気のことを打ち明けたら否定され、以来母親との関係を絶っているとのこと。
どんな環境に育った人であれ、『自分がされた嫌なことを人にしない』という考えひとつで、自分を変えていける気がするんですけどね。誰だって、嫌なことをされたら相手のことも嫌いになります。僕は息子にとっての『嫌な人』になりたくなかった。自分の親や、周囲にいた大人のようになりたくなかった。だって、息子に嫌われたくありませんから」
幡野さんの奥さまが撮られる写真が、私は大好きです。上のインタビュー記事で使われているのも、奥さまの写真。家族が笑顔で写っている、最高の日常です。
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浅生鴨さん
作家で広告プランナーの浅生さん。Twitterアカウント”NHK_PR"の「中の人第1号」として有名ですね。
『伴走者』や『だから僕は、ググらない』といった著作のほかに、『異人と同人』などの同人誌も作っておられます。
こちらのnoteでいくつかサンプルが読めますよ。最後の「ねこ社員」の写真がかわいい。
(「異人と同人」は私の本棚にもあります。執筆陣には幡野さんもいて、とにかく多彩。おもしろすぎて3回読み返しました。)
この浅生さんのnoteの中に、ちょっと気になることが書かれてあったんです。
浅生さんのツイートは、3日経つか30件以上溜まると、自動的に消去される設定にしてあるらしい。
試しに覗いてみました。
ほんとに28ツイートしかなかった!この理由について、「遅いインターネット」というサイトの対談記事で、浅生さんはこんなことをおっしゃっています。
ツイートの画面を見ると、「いまどうしてる?」って書いてある。だから今なにしてるか、今なにを感じているか、なにを思ってるかを書く。つまり、Twitterは今のことだけを書くツールだから、道具として本来求められている使いかたをすると、2日後にそれが残っているのは、なんか変だなって。だから消してます。
いやまあ、おっしゃる通りですね。私はいろんなツイートがどんどん下へ流れていくのが気楽だと思って好きにつぶやいていますが、積極的に消しにかかる手法はちょっと思いつかなかったです。
宇野 自動的に消えるツイートに切り替えてから、なにか変わったことってありますか?
浅生 僕はマルチスタンダードなので、コロコロ意見が変わるタイプなんですが、それが出せるようになったんです。書き込んだ内容がずっと残っていると、人間としての一貫性をキープしなければならないというような変な無言の圧力がかかってくる。「今日は左翼ですけど、明日は右翼です。そのあと尾翼で」みたいに、コロコロ変えられるようになった安心感がありますね。
こっちだと思う。採用理由。
この対談記事、わりと長いんですけど、”インスタには完食後の食器や弁当箱の写真を載せている”など、浅生さんの攻めた一面がたくさん見られるので、お時間ある方には通読をオススメします。
浅生さんと幡野さんは、ほぼ日の企画で一緒にネパールや北海道へ行ったり、ご自身の著作のトークイベントをされたりと、普段から仲のいいご様子。
noteフェスの人生相談でも、ゆったり息の合うお二人の姿が見られそうですね。
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大熊信(だいくま・しん)さん
モデレーターの大熊さんは、cakesの編集長。幡野さんの連載を担当されています。
大熊さんのTwitterを見ていたら、なんとなくサブカル好きな感じがして、勝手に親近感を抱きました。
「少女礼讃」すごく気になります。
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上記noteの応募フォームから、200字以内のシンプルな質問、相談が投稿できます。もしかしたらnoteフェスで採用されるかもしれませんよ。
また、トークセッションへの事前参加申し込みも、上のnoteで受付中。zoomなどの背景に使えるオリジナル画像がもらえる特典がつきます。まだの方はぜひ!
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いまnoteで募集しているお題「#8月31日の夜に」は、NHKハートネットTVとの連動企画です。浅生さんも番組制作に関わっておられるとのこと。
日常の不安や未来への希望などを綴った日記やエッセイが、3,400件以上寄せられています。明日の夜に向けて、いま心に抱いている思いを文章化するのもいいかもしれませんね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。