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30歳までに死ぬことを目標にしていたけど…

noteを始めてみてちょっとびっくり。

希死念慮を持っている人が多い…!!

そう思った私自身も実際のところ、希死念慮は10代の頃からある。

最初は将来への不安だった。
ここ数年は「私みたいなクズは一日でも早く死んだ方が社会のためだ」
という思いがあった。

だから、ここ数年の目標も「30歳までに死ぬこと」だった。


でも今日、30歳になってしまった。


……あらまあ。



実は、去年、私の希死念慮の出所の一つがハッキリ分かった。

橋本病だった。

この病気は、甲状腺ホルモンがあまり出ないことで、
身体に様々な不調をきたすというもの。

その不調の中にうつ病のような症状もあって、
私の場合は、最初「うつ病」を疑って心療内科に行き、
その病院で血液検査をした結果、甲状腺に異常があることがわかり、
甲状腺を診てくれる病院に行くことを勧められ、
甲状腺外来の病院に行ってみたところ「橋本病」と診断された。

この時の安心感を今も覚えている。
私はただサボリ魔で、怠け者のダメなやつと思っていたら、
謎の体調不良は数値化できるもので、病名まではっきり分かったのだ。

甲状腺外来の先生に「良い心療内科に行かれましたね。ちゃんと検査してくれない病院も多いですから」と言われ、
自分がいかに幸運だったかということも知った。

今はそれぞれの病院で「抗うつ剤」と「甲状腺ホルモン製剤」を処方してもらうために、定期的に通っている。
さらに幸運なことには、処方された薬も始めから自分に合っていたもので、
体調に波はあれど、通院前と比べたら遥かに快適に生活できている。

また「抗うつ剤」を飲んでみて、
うつ病が脳の病気だということが身に染みて分かった。
飲み始めてすぐに、副作用で半日以上寝て、
そのうち希死念慮がどんどん小さくなっていくのが分かった。

今でも希死念慮が全くないわけではないが、少しずつ
「死にたいと思いながら生きていく」ことを認められるようになっている。

そして、これはきっかけが忘れてしまったけど、
(偶然ネットで見つけた or 本で読んだ or 人から言われたかが思い出せない)
考え込みやすい自分の思考をいかにして止めるか、
自分をいかに客観視するかということに、この一年重きを置いている。

「自分を客観視すること」を意識して、一番変わったと思ったのは、
芝居のレッスンでのダメ出しの受け取り方だった。
演技をする上で、「自分自身」と「役」というのは切っても切り離せないので、
ダメ出しとして例えば

「その表現じゃ役の伝えたいことが伝わらない」

と言われたときに、以前は
「私の実力が足りないからだ、私がダメな人間だから何をやっても伝わらないんだ…」
と「自分自身がダメなんだ」と嘆いて落ち込んでしまうことがよくあった。自分を責めて、ダメ出しをもらった後に泣いてしまうことも多かった。
それが「自分を客観視すること」を意識し始めてから

「なるほど、今のやり方じゃ伝わらなかったんだな。じゃあ、もっとわかりやすく表現するには…」

というように「自分」と「自分の行動」を分けて、
「自分自身」の良し悪しでなく
「自分の今の行動はどう見えたのか」を考えるようになり、
演技に対しても建設的な考えができるようになった。

これが始めからできている人は
「そんなこと30歳にもなってようやく分かったのかよ」
と呆れるかもしれない。
でも、私にとってはこの考え方は革命だった。



最後に改めて書くと、
私は、のうのうと生きて30歳になってしまった。
20代で得たものは、今の「客観視」ぐらいしかない。
本当に虚無で辛いばかりの20代だった。

人と比べたらそりゃあ、自分は虫けら同然。
なんなら、これを読んでくれている人に
安心感を与えるクズであろうとさえ思う。
みんな私よりは立派にやってるよ。間違いない。

そして、そんなクズい自分を「一旦」認めようと思う。
こんな人間がいてもいいんだ。

みんな、死にたいと思いながら生きてしまって良いんだよ!

(でも、病院行ったことない人とかは、一回行ってみよ!
病名が分かるって、それだけですごい楽になるから!

……締まりが悪い記事だなあ)





ねこのこうじ

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