そのとき、わたしに何かが降ってきた――詩想について思うこと
こんにちは。長尾です。
今回は詩創作の上で非常に重要になってくる「詩想」について、わたしが思うことをお話しします。
詩想とは?
わたし自身、詩想ということばを知らなくてですね……。大学時代に恩師の城戸朱理先生の数年前のブログを読んで知りました。
ある種の詩を書くときの「インスピレーション」とか「ひらめき」に似たことばです。
ただ、人それぞれ違いますが、原体験と結びついた詩を書く初期衝動のなにものか、と考えていただければ幸いです。
雷のようにいきなり降ってくるものが多いので、天啓みたいと思うこともあります。いつなんどきどこで降ってくるものかわからないのが特徴。詩人にとって詩想はやっかいですが、大事なものです。
書くこととデバイスの関係
詩想を何にまとめるかという所から詩作は始まっています。
わたしは在宅勤務というのもあり、健康を考えて近場の散歩コースを開拓するのにハマっているのですが、その時に詩想が湧いたらiPhoneのメモにぽちぽち打って、Wordにだーっと書いて……という形式をとっています。また、紙のメモが手元にある場合は、メモにひたすら書いていきます。
主な書くものはパソコンですね。今はスマホ派も多いようですが……アナログ派の若手もいるようで、原稿用紙や紙のノートに書いてくる同人メンバーもいます。
デバイスは、アナログのものに近いものの方が、絵や風景などを文章にまとめやすいのもあって、初稿にする前は紙媒体の方が使いやすかったです。
初期衝動から推敲に至るまで
さあ、初期衝動の詩想から初稿が書けた、という段階に入ってきたら推敲です。
ここからのやり方は千差万別ですが、わたしの場合1日2回ほど読み直して、家事やスキマ時間に削る場所・てにをは・助詞・キーワード・一人称などを細かく直していきます。一編の詩ができるまで、早くて3日、長くて1か月かかります。(だから初期衝動のままのストック詩が大量にあります)
詩は視覚的なものも含め、ひとのからだのような形をしていると思います。シェイプアップさせたり、ボリュームダウンさせたりしなければなりません。それを推敲作業でしていきます。
……というわけでいかがでしたでしょうか。詩を書くとき、わたしがしていることをちょっとご紹介させていただきました。
ただ、詩人にも色々なタイプがいると思いますので、この通りの書き方の人の方が少ないと思います。詩はどんな書きかたでも許してくれる、懐の大きな媒体です。自分を表現することで、詩を選んでくれる方が一人でも多くいることを願っています。
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