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【エッセイ】アレルギーと深呼吸

危なっかしいばかりだから、あなたは魅力的。

えーなんで!? と思いました。危なっかしい自分なんて嫌だ、そんな自分から変わりたい!

そう願っていたのだけれど。

周りの人たちは気づいていたんですね。この日々とても不安定になってしまう心も体も。

理詰めで考えれば、アレルギー物質を人より弱いとされていた気管支やのど・鼻にためていたのだから、反応に困っていた体がつかれて、考える脳に来てしまうのだから当たり前のこと。

それでも気温差気圧差が一日のうちでも激しくて、セルフケアなんてできない! そんな余裕ない! と思っていてやることばかり焦っていました。

その「焦り」がすべていけなかったのだなあとぼーっと思っていた通勤バス。ほんとはセルフケアも仕事の一環だったのよ。
だからこそ、「魅力的」と言われたことについて、受け止めてあげたい。誰も自分のことを自分では心底嫌いになっても別れることはできないから。

昨日は月イチでライブ・コンサートの日でした。

月に一回はライブに(朗読もあり、とにかく「舞台」に)行くことを自分の心のうちで決めてからは、その自分だけの時間を味わう贅沢を思いっきりかみしめています。

日常の憂さ晴らしで構わない。
一日に何度か飲むコーヒーや紅茶ではまかなえないくらいの贅沢を、今だけだ、この瞬間だけだと味わうことはそうそうないこと。

久しぶりに「歌」に触れた気がします。その「こころ」にも触れて、この土地特有の心苦しさや重たさ、じめじめした現実を忘れることができました。

「今ここ」だけで補えないもの。ほかの国の美しいものは、そうやって心のいちばんふかくやわらかい部分をゆさぶることができるのだと思いました。

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