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当たり前が幸せ

猫目石一家は毎日の楽しみとして、手作りの食と少量だけれどお酒を飲むことがあります。手を動かして料理を作ることが根っから好きなんでしょうな・・

猫目石ばぁさんが10代の頃はなぜか?家庭科というものに全く興味がわかず、通信簿では1をいただいたことがあるそうな・・・親も祖母も「この子、大きくなったらどうやって生活していくんだろう??」と思っていたらしいです。

通信簿の「1」とは授業に出なかったことも影響しておると思います。ばぁさんは、嫌いなことには見向きもせず、全く参加しない主義でして・・この性格は今でも治っておりません。

いちお、社会人というものになっても、組織で仕事をやっていくものではないため、本当に我慢できなければ、辞める選択肢もあるゆえ、奇跡的に一人と一匹で生活していけたのだと思いまする。

この家庭科能力ゼロの人族が、食に目覚めたのは、「お酒の力」でしょうな・・

お酒って食べ物をおいしくする作用があります。酒からの派生物質、酒粕も身体のために良いだけではなく、動物性食品の臭みを消してくれたり、出汁に少し加えるだけで、旨味が増しますね。猫目石の洞穴では、酒粕は常備品。鍋物や味噌汁の出汁には必ず加えますね。

うちは昆布と煮干しとかつおぶしで出汁をとり、酒粕を加えるのが常となっておりまする。また、遅ればせながら購入した、オーブントースターでは、酒粕グラタンを作ることが楽しみとなっております。

酒粕を豆乳で溶き、炒めた具に加えるのですが、アルコールをどのくらいとばすか?といった個人の好みがありますね。主婦さんたちでもグラタン作りは面倒だとおっしゃられておりまするが、われわれはこのめんどくさい作業が癒しとなっておりますね。

この酒粕グラタンに合うお酒は、最初はワインにしておりましたが・・最近偶然出会ったキリンのアフターダークという黒色のビールを、冷やさずに飲むのが素晴らしいと気づきました。このビールは近所のスーパーにおいてあり、たまたま手にとったまでですが、われわれの趣味にあったらしく、箱買いにまで発展いたしました。

他には糠漬け。こちらは飽きもせず、30年近くかき回しておるものでございます。この糠を欲しいと希望する族さんが、結構おるのですが・・みなさん糠床のかきまぜる頻度を知らないらしく、また糠の香りが手について・・「臭い」とおっしゃいます。

それなら欲しいと言わなければよいのですが・・

この糠には、必ず塩と共に日本酒を投入しております。日本酒を入れると野菜がまろやかになりますね。加えて、備長炭+溶岩のかけらを入れております。これらの働きは並大抵ではなく、特に酷暑の夏には酸味をおさえてくれるのです。

糠漬けは面倒だと言われますが、われわれは毎日糠漬けでお茶漬けを食べなければ、ストレスたまりまくりとなります。パンでは雰囲気出ないし、なんか生きた心地がしません。

朝食のお茶も吟味しておりますので、お金はかけている方だと思いますが、それでもゆとりといいましょうか?何ものにも変え難い安らぎと、幸せを感じます。

夜は夜で美味しい食材とさまざまなお酒に彩られた幸せを感じて、毎日「ここは天国かもしれないね。」と金平と共にうなずきあっておりまする。手作りの食と酒にうつつをぬかす日々が続き、できればこの生活が一生続くといいと思い、高齢ながら仕事のテコ入れをする決断もいたしました。

仕事も好きなことから発展したので、今では1日の多くが良き時間となって流れていきます。





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