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法との出会い

私の法曹界との出会いは、高校生の時に遡ります。その時に遭遇したいくつかの小さな出来事が重なって、人生の選択肢に「法律」というコマンドが出現するようになりました。

まず1つ目は、何気なくテレビを観てたときに放送されていたドラマで、桶川ストーカー殺人事件を題材としたもの。これを観たときは高校1年生の頃でしたが、困っている人が公の機関に助けを求めても、助けてもらえないこともあるということに非常に衝撃を受けて、「社会の仕組みってどうなっているのだ?」と知りたくなりました。そんな不正義なことがまかり通るのが果たして法律の意図するところなのか、学びたくなったのです。

二つ目は、母校で行われた進路検討プログラムで、大学の様々な学部から講師や准教授を招いて、実際にその専門の授業を受けてみるというもの。これもまた高校1年生の頃の出来事で、少し法律に興味が湧いた私は法学部の授業を受けてみることにしました。そこで、某大学からやってきた刑法の先生と死刑制度の是非についてあ〜でもないこ〜でもないと語り合ったのが非常に好奇心を掻き立てられ、法学部を真剣に考えるようになりました。

そして、高校2年生に上がる際に迫られた文理選択。このとき、私は医学部にも関心を持っており、理系なら医学部、文系なら法学部がいいと思っていました。最終的に決め手となったのは、1年生の頃に法学部の先生と実際に話して非常に楽しかったという体験。あの楽しさが忘れられず、最終的に法学部に行こうと決め、文系を選択し、そのまま大学受験も法学部を受けました。

その後、紆余曲折あったものの、結局法律が人生の共となりました。現在、一般な法律事務所の業務はお休みしていますが、何かしら法律と関係することに携わることが多いです。

あのとき、あのドラマを見ていなければ、あの法学部の先生との出会いがなければ、また違う人生だったんだろうな〜。人生、些細なことでも、意外と進路の舵取りに影響するものなのだな〜というエピソードでした。そういう小さな、でも真実なところをすくい取って、志望動機などにまとめられたらいいのかなと思っています。

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