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    駄文、拙文、いい気分。

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絨毯

その絨毯はおれの部屋をいとも簡単に陳腐で退屈なものにしてしまった。 ふと思い立って実行した寝室の模様替えは最後のピースを必要としていた。掃き出し窓の正面を占領し、ベランダへの動線を阻害していたデスクを壁際に移し、入れ替えにベッドを窓際に配置した。ベランダへの動線はかろうじて確保され、部屋は広く、明るくなった。 あとは絨毯だけ。最後のピースは絨毯に違いないのだ。部屋の中央、デスク前の椅子の下、美しい絨毯を敷く事によっておれの部屋は完成するはずだった。 いま最後のピースの選

    • 朝笛

      大学一年生の春、ただ同然で日本の離島に遊びに行くことができ、かつ単位ももらえるという夢のような授業があると友人から聞いた。 もちろんそんな甘い話がある筈もなく、その実態は毎週の座学に必ず出席し、各課題をこなしたのちにやっと離島に赴き、早朝から夜までのフィールドワークを数日間こなすことでやっと単位がもらえるという今思えば非常にコストパフォーマンスの悪い授業であったのだが、「夏、海、島」という大学一年生には眩しすぎる単語の放つ熱にあてられた私と友人数名は特に疑うこともなく初回の

      • ガチャポン戦士とわたし

         にぎやかな繁華街を歩いていると、眩い白色蛍光灯の明かりを道いっぱいに振りまくゲームセンターに必ずと言っていいほど遭遇する。目的地がゲームセンターであることはほぼないのだが、どうしても私の目は道路側に面して連なるガチャガチャたちに引き寄せられてしまう。これはもう私の脳や神経に深く刻み込まれてしまった習慣なのだろう。今更どうすることもできない。目的地に向かって最適なルートをたどっていたはずの私の体は無意識のうちに小さなショーウィンドウに引き寄せられていき、そのラインナップを目だ

        • あの料理からお前らを救う

          最近調子に乗っている料理があります。 明らかに過大評価です。私はあなた方の胃が壊れてしまうのでは無いかと危惧しています。 "お洒落料理"という看板を掲げ、「これが大人の味かぁ」と勘違いして寄ってくる哀れな大学生の胃を蝕む。 それが"スパイスカレー"です。 ちなみに私の好きな食べ物はカレーです。 だからこそ許せないのです。奴が恥ずかしげもなく"カレー"の名を冠していることを。 あれカレーじゃ無いですよね。 あれ別に美味しくなくないですか?(問題提起) 水に適当なスパイ

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          3本

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          水飲むのにハマった

          なんか水飲むのにハマりました。 私そもそもあんまり水分取らない人だったんですけどある日おしっこしてて思ったんですよね。 「え、俺のおしっこ茶色くね?」と。 こんな茶色かったっけ私のおしっこ。え、死? なんか麺つゆみたいな、、え、死?と思いながら「おしっこ 茶色」で何故かTwitterで検索したらおしっこ色診断みたいな画像見つけたんですよね。おしっこの色で体にどれだけ水分が足りてるかわかるみたいな。その画像見るとおしっこ茶色の人は兎に角今すぐ水を飲めって書いてあったんですぐド

          水飲むのにハマった