2022.1.23 RAY 4thワンマン 「PRISM」 @EBISU LIQUIDROOM

その日、身支度をして家を出ようとした瞬間になぜか気分が変わり、普段はやらない全身黒尽くめの服装に着替えた。
前日のうちに選んでいた灰色のロングコートを色違いの黒いロングコートに変え、「ワンマンだし、2時間はやるから」だなんて腑抜けた発想で選んだ疲れないが垢抜けないスニーカーを、お気に入りではあるけれど硬くて履きづらい有機的なデザインの靴に履き替えた。

今思うとそれは、その後に浴びせられる衝撃から身を守るための、本能的な行動だったのかもしれなかった。

第1部

M1.逆光


リキッドルームのフロアに入った瞬間、まずステージの状態を確認した事を覚えている。
事前の宣伝時から、曲紹介とともにいかにも意味ありげにツイートされていた、”prism+0” ”prism+1” ”prism+3”といった文字列、そのヒントがあるのではと考えたからだ。

しかしステージ奥の中央、上手、下手にそれぞれプリズム(三稜鏡)を意味する三角形の鏡が立て掛けてあるだけで、バンドセットがあるわけでもなく、ごくごくシンプルな構成となっていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

ソナー音が響く中、上手からRAYが登場する。
足元には既に新衣装用のシューズ。

曲のタイトル通り、逆光になるようセットされた照明が彼女たちを照らし、
観客からはシルエット化したRAYが歌い踊る。

歌い出しは声量を増し躍進著しい甲斐が抜擢。
曲後半はRAY随一の歌唱力を誇る内山。

ダンスの前半パートは、加入半年ながらも長いダンス歴に裏打ちされた優雅なダンスを持ち味とする琴山がセンターを務める。

そしてダンス後半パートは、その抜群の表現力を持ってこのチームを引っ張る月日が先頭に立って踊る。

4人グループであるのに「2人が歌唱、2人はダンスに専念」するという完全分業制、特にダンス担当の二人はそれぞれ前半後半に分かれ、先頭に立って踊り、歌は歌わない、というかなり大胆な構成である。

シューゲイズ・スタジアムロック(?)であるこの壮大な一曲は、どんな大きな会場でも、どんな対バンでも、”一発かます”事のできる圧倒的な迫力と格を持っている。今後のRAYにとって重要な曲となるのだろう。

曲が終わると、スクリーンにアイキャッチ的な一枚絵が映し出される。
この一枚絵は、中央=披露曲の曲名、左上=参照元(生成変化元)の曲名、右下=アレンジ後(生成変化先)の曲名、という構成となっている。

「逆光」という曲名を目にし、「逆光=逆行」という言葉遊びも脳裏によぎったが、そう捉えてみると「事前の宣伝においては+方向にのみ動いていた"prism"の数字が徐々に-方向に向かっていく」という本公演のキモとなる演出の予告のようでもあり、あながち間違いや考えすぎでもなかったのかもしれない。

M2.Fading Lights

2曲目は既存曲のFading Lights。リキッドルームの音響と最高のフロアのおかげもあるが、本人達のステージングが過去のワンマンと比べると雲泥の差で、いつのまにか大きな会場と力の入った配信に負けず、むしろ映えるようになっていた。

演出的には、事前に英語詞版が発表されていた事もあり、反復の予感を感じさせながら静かに進行していく。

M3.Can You Feel The Change Of Seasons?

普段RAYのライブで披露されることはない、前身(とあえて書く)である・・・・・・・・・(ドッツ)の曲。
(ただし運営による全曲解説ではドッツではなく、PD曲として記載されていた)

「特に何の説明もなく、MCもなく、さも当たり前の事であるかのよう」に、ドッツ曲が挟み込まれ、まるで元々RAYの持ち曲であったかのようにさりげなく歌い踊る。

"prism"の数字は”-2”。

事前の宣伝において、+方向にのみ動いていた数字が、ここで初めてマイナス側、過去方向(参照元方向)に振れていく。

「それが、何度目でも!出会い、出会い損ねたい」
その後のInterlude 1の劇中の台詞とも呼応する歌詞。
幾重にも張られていく伏線。

その後も、

M4.シルエット

M5.Rusty Days

とアップテンポの人気曲が続く。

これらの曲のアイキャッチの画面右下には、見知らぬ曲のタイトルが書かれている。
例えば、Rusty Daysのアイキャッチでは、既にこの時点で生成変化先のRusty Messageという文字列が記されている。

右下に謎の「Rusty Message」の文字

リキッドルームの大きなステージで堂々と歌い踊るRAY。
だが、ここまでの第1部のセットリストは、すべて第4部に向けての
「フリ」なのである。

Interlude 1 ダイヤローグ

台本は下記を参照。

「ほんの少しの歪みが、ちょっとずつちょっとずつ世界を歪曲させ」ていく。

第2部

M6.プリズム

ワンマンタイトルの名を冠された楽曲、
というよりポエトリーリーディング。

ステージの四隅にメンバーが登場。歩き、交差しながら、RAYの楽曲の詞を朗読する。

その中には聴いたことのない詞もあるのだが、これはその後に映されるアイキャッチに記されているとおり、このあとに披露される新曲「ナイトバード」の歌詞である。

「そう、回りくどいの。回りくどく変わっていっちゃうの。何もかも。光線も味覚も、駅裏のうなぎ屋さんも。」(Interlude 1より)

右下に未発表曲・ナイトバード

M7.レジグナチオン

楽曲の生成変化が始まる。

その始まりは、優しい音色のアコースティック版という小さな変化。
「ほんの少しの歪み」で、「回りくどく変わって」いく世界。

等間隔に立つRAYを背後から照らし出す光。
穏やかなだから、穏やかだからこそ、
本来この曲が持つシリアスな諦念を引き出している。

M8.コハルヒ 

その穏やかでシリアスな世界観を引き継いで始まるのは、
平行世界をテーマとしたMVを持つコハルヒ。

さすがにMVを製作した時点でこのワンマンの展開に繋げるつもりがあったかどうかについては疑問符が付くが、そのMVの存在自体とM6-M7での不思議な静寂が裏で起きている生成変化を予兆させ、prism+0(原曲ママ)であるにも関わらず、不穏に満ちた空間を形成することに成功している。

M9.no title


警報音のようなけたたましい音で違和感を全面に押し出して始まる、
no title改。
いよいよ楽曲が大きく変化していく。

no title原曲(prism+0)では内山が歌い出しの煽りを担当していたが、
この「改」では琴山が担当。
そのあたりも変化(prism)に含まれているのだろう。

M10.バタフライエフェクト

続いてはRAYとして最初に発表された曲にして、代表曲でもあるバタフライエフェクト。
この曲自体が「生成変化」的な現象をモチーフにしているため、ここに差し込まれても違和感はない、と思っていた。
そうサビに入るまでは。

https://twitter.com/melt__away_/status/1487390797708283904

サビに入る。オケはいつもどおり、ダンスもいつもどおり。
しかし歌詞が違う!歌メロも違う!なんだこれは!?

「曲の一部分だけ違う」という、ある意味でこの日最大の違和感と生成変化を感じさせたこのアレンジの正体は、実は楽曲誕生時点でのメロディであった。

https://twitter.com/melonchan0924/status/1485564567422144514


バタフライエフェクトの衝撃のあとは、

M11.わたし夜に泳ぐの

M12.moment

と、先述のバタフライエフェクトと併せ、これまでに行われた3回のワンマン、「birth」「ひかり」「moment」をそれぞれ象徴する曲が続く。

「わたし夜に泳ぐの」では、”ひかり”の衝撃を思い起こさせるような(そしてエヴァの使徒殲滅時の十字架のような)照明の十字砲火が、「moment」ではポップで明るい黄色と紫の光線がメンバーを照らす。

Interlude2

Yoshiki Niioka氏が編曲したトラックに宇宙空間的な映像が乗っかり、 PRISM を表す三角形が音と同期しながら点滅。映像は生成変化していき、三角形から四角形、そして宇宙船内のような空間を進む。
その間にトラックに音が重なっていくことで、次第にこのInterludeの曲はサインの改変である事が判明、メンバーの登場を待つ。

第3部

M13.サイン

(prism+2)

映像は引き続き生成変化していき、最終的に「例のJoy DivisionのTシャツ」のような波形映像をバックに、新衣装に身を包んだRAYが再び登場。

ニット編みの部分もありながら全体的にはレトロフューチャー的な宇宙服のようでもあるこの新衣装で、イントロが2分半もあり、かつフルかぶせのRAYきってのダンスナンバーである「サイン」を披露し、踊るメンバーと新衣装を集中的に見せていく。

M14.TEST

吉田一郎不可触世界による作詞・作曲・編曲、
ダンスポップ路線の新曲、TEST。

この曲は、最近封印されている「floor」が担っていた、「ゆるく踊れる楽曲」枠の穴を補完する役割になるのかもしれない。

※floorはFor Tracy Hydeのカバー曲

また、この曲ではステージ後方3箇所の鏡(三稜鏡)にライトが当たり、その反射を利用して光が拡散されるさまを配信映像が分かりやすく捉えている。
これを書いている時点で既に配信期限は残り1日と迫っているが、配信が見られる環境の方はぜひ確認してみて頂きたい。

M15.ナイトバード

エレクトロシューゲイザーであるナイトバード。
手を上げて「オオオオ…」と合唱させる・させたいこの曲については、今までのRAYではやりそうにない曲で、かなり意外ではあったが、しかしその導入部以外は明らかな”夏bot節”であり、For Tracy Hyde等で見せる氏の作風と連結したものであった。

ところで今回披露された新曲群は、全方位でロングレンジの曲ばかりだと感じているのだが、例えば「逆光」はフェス・スタジアムクラスの曲だし、このナイトバードは(コロナ禍の現状では声が出せないのを分かっていながら)あえてのアンセム系合唱曲である。

単にコロナ後を見据えているのだろうとも言えるが、RAYの規模が拡大していきますように、そしてその時にはこの曲を観客とともにシンガロングできる世の中になっていますように…という祈りの曲でもあるように思える。


M16.スライド

M17.しづかの海

M18.スライド

M19.しづかの海

RAYバージョンのスライド、しづかの海、そしてドッツバージョンのスライド。
ここで、「あ、これから過去方向、prism-方向に向かっていくのかな」と思わせるが、その後には、使徒に精神汚染されていく時のようなストリングスがゾワゾワ感を演出する、M19.しづかの海改がやってくる。

今回のアレンジ曲は全体的に違和感、異形感を感じるような音色、それを強調するようなセットリスト構成・演出になっているのだが、これが、意図したものではないーわざとこう作っていたり、発注をしているのではないーのだとしたら、確かにRAY運営は変である(どちらにせよ褒め言葉)。

ただ同運営が自ら言及しているとおり、現場では少しアレンジが分かりづらく、単なる反復に見え、間延びした感が出てしまったのが残念だった。

Interlude3

この「地球」、というか”点”と音符で構成された「音楽球」は、オルゴールになってて、ネジを巻かれながら ”左回り”(つまり過去)に向かっている(地球の自転なら右回り)。そして最終的に白黒が反転。

おそらくここで最終的な生成変化が完了したのだろう、
ここから新曲、英語詞曲、アレンジ曲、カバー曲と凄まじいPRISMの乱反射が起こり、音楽の物語はクライマックスに向かっていく。

第4部

M20.Message

Interludeを引き継ぎ、「思い出は夢でまた あの日のメロディ」という歌詞で始まるこの曲には、少し夕焼けこやけというか、夕方感がある。

この曲は、メンバーの甲斐が作詞を担当しているのだが、
甲斐が作詞した「no title」「ユメ(本人作詞作曲)」「Messege」、いずれも夕方感があるように思うのだが、それは自分だけだろうか。

M21.Fading Lights

事前告知、および YouTubeで 公開されていた、英語詞版Fading Lights。

表記こそ(prism+2)ではあるが、作詞作曲者の夏bot氏が事前に明かしていたように、この曲は元々は英語詞曲として生まれており、後から日本語詞が誕生している。

この英語版やバタフライエフェクトなど、
「前に進んでいるようでいて後退している」
「未来に進んでるようでいて過去を参照している」
という音楽世界、創作世界の原理に触れるような表現が続いていく。

M22.From Summer to Anywhere, It’s so Blue

事ここに至り、ドッツの「Can You Feel The Change Of Seasons?」という過去を超え、そのさらに過去、楽曲ディレクターメロンちゃんが所属していたバンド・タイガースの1曲「Summer of Love」を参照する。

そこに新しい歌詞が乗り、古きと新しきが渾然一体となって、音楽が生成されていく。

M23.Back And To The Left


見慣れた「シルエット」の立ち位置とカウントから、これまた見慣れたのけぞるフリと一緒に狂った一音目が入り、鳥肌が立つ。

月日のコートニーラヴばりのド迫力の歌い出しで始まるこの曲は、Texas is the Reasonの「Back And To The Left」のカバーである。

ここまで楽曲を生成変化し、多数の新曲を披露していながら、クライマックスで洋楽のカバーを持ってくる、という大胆さ、自由さは痛快というしかない。

この曲のハンドクラップは楽しい。
次に聴く機会があったなら、その時はぜひ、観客みんなで力いっぱいハンドクラップしたいと思う。

余談ではあるが、これだけの曲を振り付きで覚え、さらに英語のこの曲のカバーまでできたのは、(メンバーの血の滲むような努力と強行日程はもちろん)普段から「激しいフリなのにほとんどソロパート」という厳しい要求をされていたため、という面もあるのではないだろうか。
全員でユニゾン歌唱のグループであると全てを覚えなければいけないかもしれないが、基本ソロであれば自分のパートのみ、4分の1を覚えればいいのである。

M24.Rusty Message


引き続きハンドクラップを要求しながら本公演の最後に披露される曲は、「Rusty Days」と「Message」の合体曲(!)「Rusty Message」である。

事前告知の刷り込みでは「prism+」の物語であったはずが、始まってみると「prism-」を掘っていくストーリーが始まり、最終的に「prism+」と「prism-」を掛け合わせ、言わば「prism×」になる、過去を現在と繋げることにより、未来が生まれていく。

音楽そのものの物語として、本公演は大団円を迎え、終了する。


(余談も余談ではあるが、個人的にはスタッフロールの最後に現れる、エヴァっていることを隠そうともしない「特報」という一枚絵が好きである。)


本公演「PRISM」の演出について


本公演は、言葉での説明こそ少ないが、初めて見る人、曲をあまり知らない人でも分かりやすいように「第1部で第4部の変化前の曲を披露」し、さらに第3部に「スライド〜しづかの海〜スライド〜しづかの海」を重ねるなど、セットリストにいくつもの反復構造を重ね、意図を伝えようとしている。
(残念ながら2回目のしづかの海のあたりでの音響の問題により差異が伝わりにくく、また冗長になってしまった感はある)

さらに毎回のInterludeでは次の部ではどんな展開が待っているか、音と映像によって雄弁に説明している。

また「音楽世界の過去現在未来を横断し、その生成変化の楽しさ・可能性を伝え、ひいては楽曲制作の過程を見せる」というようなテーマに関しても、事前告知の「prism+0」「prism+2」といった文字列による謎掛けを含めた楽曲紹介、さらには本編1曲ごとに挟まれるアイキャッチとかでしつこく「気付き」を誘導しており、おそらく同運営の意図としては、本当に分かりやすく丁寧に物語ったものであると思われる。

第1部で「prism-」を垣間見せ、第2部で「prism+」を披露、と、第3部で新機軸の新曲と新衣装を披露、そして第4部で「prism-」の煌きとそれを受けた「prism×」=合体曲披露、と創作過程を垣間見せ、擬えるようなセットリスト展開のなかで、予告し、少しずつ生成変化していて、受け身を取る準備を充分にさせて貰ってはいるのである。

とはいえ、筆者本人も、アレンジ曲にこんなに強い異形感を覚えるとは思ってはいなかった。「そろそろ来るぞ来るぞ」と思いながらも、いざ来た時にゾワっとした感触が走るのは、演出的・楽曲的にワザとそういう感覚をもたせるようにしているのはもちろん、原曲(だと我々が思っているもの)を聴きすぎているせいも多少あるのだろう。

筆者はそのゾワゾワ感・未体験感も含めてエンターテインメントとして楽しめたが、苦手な方もいらっしゃったように、このような表現について好みが分かれるのは当然で、究極的にはそれが好きか嫌いかの話でしかない。

https://twitter.com/_RAY_world/status/1485234788441022464


照明については、今回は演出本筋とはあまり関係がないので公式にはなにも触れられていなかったが(・・・と思っていたら運営による後日の追加注釈により触れられた)、照明がウリだった「ひかり」の際と同レベルと言ってもいいほどのこだわりが見られている。

Interludeの使い方なども洗練されており、従来であれば少し唐突感があったスタッフロールも、楽曲一覧とともに流すことで違和感のないものに仕上がっていた。

コンセプトについても、(ワンマンの度に炸裂する)コンセプト担当・古村氏の狂気的な作り込みに、楽曲ディレクター・メロンちゃん氏の音楽が狙い通りに高次元で統合されている。

今回のワンマンでの、曲間MCは一切なし(曲始まりの煽りは数回あり)、終演後のMCもなしでメンバーは手を振りながらそのまま出ていき、アンコールもなし…という徹底されたスタイルは、「ただただ楽しいアイドルのライブ」ではなく、舞台や映画といった多方面の表現形態に接続しているものであった。

しかし「音楽の物語」である以上、やはりライブで表現するのが最もわかりやすく、またふさわしく、そして多方面の表現形態に接続する実験的なものであったからこそ、逆にライブで表現することの素晴らしさや意義が強調され、また、「音楽」そのものをテーマとすることでライブの可能性を示し、それを拡張するものであった。

このように、RAYチームのまさに「現時点での最大出力」を出し切った傑作であることはもちろん、新曲9曲、新アレンジ9曲、英詩版、歌メロ改変曲(!)合体曲(!?)までを含む新パフォーマンス20曲を披露という、ボリュームについてもおそらく前代未聞、空前絶後の歴史に残るライブであった。

メンバーについては、普段のライブや練習やバイトや学校や勉強や私生活をこなしながら、新パフォーマンス20曲をたった2ヶ月かそこらで覚えていった訳で、想像を絶する凄まじい負担が掛かったものであった。
その懸命の努力に対し、心からの労いと称賛、そして尊敬の念を伝えたい。

彼女たちの未来が、このPRISMをきっかけとしてさらに輝き、乱反射し、より良い方向に生成変化していきますように、と心より願っている。

「光が届く距離には、限界がないんだよ。」

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