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極東から極西に行くことにした11:カミーノ準備編・TGV予約とスーツケースのこと

 前回の粗筋
 どうやって自宅からヨーロッパの玄関口まで行くか悩んでいた。




・復習を兼ねて。TGVはどうしたの?

 
 前回、自宅から羽田。羽田からパリ……は良いとして、パリから市街地までの行き方を本気で悩んだ。ところでパリの宿は? モンパルナスからフランス版新幹線、TGVに乗るのは不安じゃないの? と思う方もいるかもしれない。

 前にもちらっと書いたのだけれどTGVはOMIOというアプリで予約した。


これ。電車だけでなくバスや飛行機の予約もできるらしい。ただし、TGVのHPより手数料がかかるのでやや高くなる。


ログインすると尋ねられるので、地名を入れて検索する。
booking.comと連動している為、宿情報も下に出る。写真の日付は適当。


電車の場合。乗り継ぎはバイヨンヌ。これで選択をすればチケットを購入できる。チケットはクレジットカード、paypalも可能。私はクレジットカードと連動させたApple Payで。



メールアドレスは日本で使っているもので大丈夫。アドレス変だよ?と言われても届いていた。同行者がいるひとは、同行者の分も入力する。


飛行機も予約可能。


 予約が完了すると登録したメールアドレスにチケットが届く。アプリ内にも届いているので多分どちらかのQRコードを現地で読み込ませれば良いのだと思う。


こんな感じ。


 バイヨンヌから先のチケットも目的地をSJPPに設定した為、ちゃっかり取れていた。一つ不安要素があるとすると、TGVのホームがギリギリにならないと現地の電光掲示板? に表示されないらしいということ。遅くとも20分前には駅にいて、できれば焦らず乗りたいものだけれど……? 
 ちなみに、宿はOMIOと連携しているbooking.comで、駅からの距離や口コミを見つつ決定した。


・荷物預かり所


 パリに着いた翌日、少し時間を取ってあるので散策をすることにしている。その時に、大きな荷物があると邪魔なので、荷物預かり所を使う事にした。


このアプリで検索すると使える場所が出てくる。



こんな感じで曜日時間指定できる。5€くらいから。荷物の数や大きさにもよるらしい。


 預かり所はいろんな場所にあるので、ホテルのすぐそばにある所を利用することにした。




・形あるものいずれは壊れる?


 ヨーロッパは朝昼晩の寒暖差が激しいらしい(ざっくり)。
 スペインの年間気温を調べてみたら、カミーノに行く9月半ばくらいまでは、最高30度近く最低15度近く。10月後半になると最高20度ちょい。最低10度ちょいの時もあるらしい。比較的過ごしやすいけれど、やっぱり寒暖の差が激しい。
 となると、帰りは寒いだろうから、スーツケースに冬物を詰めて持って行ってみようと思う。道中の服は最悪買えば良い。スーツケースは、SJPPで、Express Bourricot というサンティアゴ・デ・コンポステーラまで70ユーロくらいで荷物を送ってくれるサービスを使う予定だ。

「妹のスーツケース、無かったっけ?」
「あんなんとっくに壊れたわよ」

 物置を探して見つからず、母にきくとそんな返事。

「げ。買わなきゃじゃん」
「買えばいいんじゃない?」

 後で知ったのだけれど、スーツケースは壊れるものらしい。ぼんぼん投げ込むから傷がつくし下手するとキャスターも取れるとか。いや、取れてほしくはないんだけど。

 そんなわけで、次の休みに、スーツケースを見に行くことにした。父の仕事の都合で、街まで送って行ったついでに見ようと思っていたのだが……。

「これ、いいんじゃないか?」
「あらいいわね」

 大きいし高いスーツケースを前に両親がきゃっきゃと喜んでいる。私はあれこれ検分している父を放って母をこっそり呼んだ。

「ね、なんでお父さん乗り気なの? このスーツケース高くて完全に予算オーバー!」
「私達も使うもの。大きくないと不便でしょう?」
「はい?」
「ちっとは出すから安心なさい」

 確かに一家に2台も3台もスーツケースはいらないけれど、二人とも妙に浮かれすぎではないだろうか。こうなったら真面目一本の両親達にもスーツケースを使う旅行に行ってもらうしかない。そんなことを考えていたら父が更に高そうな商品を見出した。

「あ! ちょっと! スーツケースって壊れるんでしょ? そんな高いのいらない!」
「形あるものはいずれ壊れるのよ。それにね……安いの買って即買い直しよりコスパがいいわ」

 なんとかセールのスーツケースをゲットした。色は地味だけれど予算に近く、メーカーものだからきっと耐久性はあるはずだ。


大きいけれど、空なら指一本で持ち上がる軽さ。


 母が言っていた「形あるものはいずれ壊れる」とは我が家の家訓だ。お皿を割ってしまったり、大事にしていたものが壊れてしまった際に使われる。道具として壊れるまで使ったのだからくよくよしないこと、それに、直せるもんならもたもたしないでとっとと直してしまいなさい、と言う意味らしい。
 でも、流石に全部自分で出したものではないと、壊れていたらすごくくよくよしそうだ。


 

頑張って使っていた急須。スーツケースを買ったところで、新しいものを購入した為に、ついに引退になった。ちょっとだけ罪悪感。こういう時の為に、きっと施餓鬼があるんだろうなあ。


 着々と進む準備。
 でも言葉の準備はまだ全然。せめて注文くらいはできるようになりたいなあ。



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