光の街へ
おそらく月がかすむころに
ぼくらはおなじことをおもうだろう
“自分が消えてしまう”と
灯台のように信じてきたそれを
ずっと頼りにしてきたから
消えたいわけじゃないから
孤独と背中あわせの自由と
きみの声だけ抱いて
手さぐりで歩いてきた
短いゆめも尊いなかまも
等しくそのときのため
明かせないうそもつれて
昼間の月に感謝を告げて
深まる闇に終わりを誓い
ふたたびの光の街をめざす
月明かりのまぶしさを道しるべに
また儚いゆめのつづきの端へ
寝ぼけまなこのきみをむかえに
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