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中学生の頃、勘違いで定規をバッキバキに折られた話

こんにちは。遠藤描記氏です。
今日はタイトル通り、中学の頃に私の定規をバッキバキに折られた悲劇の話をします。

登場人物

・私            ぼっち陰キャ。今回の被害者。
・K藤 (仮名) フケが沢山出てくる奴。元凶。
・T崎 (仮名) チビ助。声が高い奴。加害者。
・M清先生    厳しいが兄貴体質で良い先生。

定規をぶち壊された経緯

中学2年生の話。
ある日の休み時間。教室で毎度バカやってる奴らがガヤガヤしていました。
その時にやっていた事は、K藤がT崎の筆箱から取り出した定規を学校机に力強く押し付けて、バキバキと何分割に折っていたのです。

(ああ、またアイツらアホな事してんな)

私はそう思いながらトイレに向かい、水飲んで教室へ帰ってきました。

そしたらびっくり仰天。
さっきK藤に定規を折られていたチビ助T崎が、何やら私の机の前に立っていたのです。
嫌な予感がして慌てて近付いた所、私の筆箱から定規を取り出してバッキバキに折っているではありませんか。
何等分に定規を折られたのか、覚えていません。

「ちょっと、それ俺のなんだけどぉ?!」

「え、あっ……そうなの?!」

アホである。チビ助よ。おめーやべーよ。
席替えとか半年に1回しかやってねーのよ。
私の机は分からなくてもさ、毎日バカ騒ぎをし合う親友のK藤の席くらい分かってるはずじゃなかったのかよ。

逆襲相手が違うのよ。
明後日の方向なのよ。
私は部外者なのよ。
とばっちりを受けてんのよ。

しかも私は毎度授業終わりに筆箱を机の中に仕舞うように心掛けていたのだが、このチビ助T崎はご丁寧にも机の中から取り出して定規を折り出したのである。

さて、私は定規を無惨な姿にさせられただけで落ち込むような性格ではない。
たかが安物で溢れかえっているプラスチックの板の分際である。
それに家にも何本かあるし、損は無い。

しかし、このK藤とT崎には散々イジられていた経緯があって良い記憶は無い。
また、ちょうどその頃オ〇ム真理教の教祖と幹部が処刑されていた頃であり、その話題性から調子に乗って尊師マーチを大人数で大合唱しながら下校していたり、女子の目の前でも男子同士良くない行為をしていたりと、とにかく迷惑極まりない行動を重ねており、教師も幾度と注意をしているのだが改善する様子は無かった。
男子中学生だから当たり前である。

その時私はこう思った。
「ちょうどコイツらに良い薬になるよう、担任にチクって指導させた方が世のため人のためになるんじゃないか?」
当時の中学生だった自分はそう考えた。どこか他人事のように感じていたのもあるかもしれない。
どうせ効果は薄いだろうが、とばっちりを受けた仕返しとして担任のM清先生に報告する事にした。
「最初にK藤がT崎の定規を折っていて、その仕返し先がT崎の勘違いによって僕の定規になってしまいました」
証拠の折られた定規の破片を見せながら、言ったのである。

この先生は兄貴体質で、ふざける時はバカやって真剣な時はバチ切れるタイプである。
「ん~……マジか」
困惑からか、こんな反応であった。
M清先生らしい。

その翌日、張本人であるT崎から謝罪を貰う事となった。K藤は元凶ではあるものの、自分に危害を加えた訳では無いので当たり前だがノーカンである。
しかしさっきも記述していた通り、定規は家に何本かあるし、たかが定規のために弁償は求めていないと何度も言ったのだが、ケジメを付けさせるためかちゃんとT崎から定規を渡されたのだった。

これまた貰った定規は100円ショップで買った安そうな物である。
もう包装されている袋で分かる。
やっすいヤツやん。

一応、これで事件はさっさと幕を閉じたのだった。
奴らは物破壊はする事は無くなったが、やはり例の品のない行動はそのままである。残念ながら男子中学生という物はそんなものである。

さて、早速だが貰った定規を筆箱の中に入れる事とした。

………………。

えーっと、
筆箱の中に入らない。
入り切らなかったのだ。
定規の目盛りを慌てて確認すると……

まさかの18cm定規でした。

通常よりも3cm長いせいで筆箱からはみ出すのである。

思ったのである。これ狙ってやったんじゃないか?と。流石に疑ったのだった。

しかしあのチビ助T崎が小賢しい男とは少々思えないのである。
これには確信たる証拠はないのだが、そういう計画的頭脳を持った奴で無いのは、行動と言動で丸分かりである。
もし例え本当に狙っていたとしても、この定規の変わりは家に幾らでもいるので自分の被害はある意味0に等しい。

結局この18cm定規は家の中で使う事となった。
しかしその定規は気付いた時は紛失してしまい、あれから5年ほど経つ今も行方は未だに分かっていない。

終わりです。
ちゃんとオチがあるのやめてくれ、でした。
ちゃんちゃん。

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