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〈それ〉がない日記㉚

20240214
 溶かしてしまった。〈それ〉を溶かしてしまった。毎朝のんでいる白湯。その湯呑に〈それ〉が入っていたことに気づかず、白湯を注いでしまったのだ。何やら香りがあるし、体から〈それ〉が失われた感覚があったので飲んでしまわなくて済んだけれど、朝のこの時間は忙しい。帰ってきてから、蒸留しなければ・・・理科の実験みたいだな・・・

 バタバタと出勤。今日は朝から学年音楽。いよいよもって卒業式に向けて動き出す。とはいえ、子どもたちはまだそのモードに入っていない。まぁ、いいか。3月からで。なんにせよ卒業まであと24日。まもなく。
 空き時間があったり、授業内容もゆるやかだったりで、気持ち的には穏やかに過ごす。音楽では合奏に取り組んでいるが、スピッツ「美しい鰭」が難しい。だいぶ形になってきたとはいえ、そもそも7/8拍子なんて人生で初めて見た。そんなのあったのね。
 先週、習い事で骨折してしまった子がいるので、現在クラスの中に松葉づえが2人。人生で初めて見た。そんなこともあるのね。
 さて、今日は退勤してからが忙しい。まずは期間限定の劇団「シルクハット座」へ。本当は18時~21時で稽古があるが、今日は19時で早退。その1時間は台本を早口で回すというのをやる。私、早口言葉、得意。ひとまわりしたところでもう19時。さようなら!
 急いで帰って今度は新しいプロジェクトのミーティング。パソコン出して、slackとかいうやつで、ハドルミーティングとかいうやつを・・・時代は進んでいる。ついていかねば!プロジェクトスタートに向けた資料をみんなで共有してなんやかんや。
 21時に終了、それから晩ご飯。日本酒。ほぅ。
 のんびりしている場合ではない。溶かしてしまった〈それ〉を蒸留して取り出す。まず、その白湯をゆるやかに沸騰させる。少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ・・・水分を飛ばして〈お〉が姿を現す。水からを取り出すのとじ行程で、長い時間をかけて戻ってきた〈お〉。

 やっと寝られるね、つかれさま。そして、やすみなさい。この日記もやっと30日続いた。これで花村萬月さんの本の続きが読める。

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