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人生がしんどいと感じるあなたにすすめたい本

人生がしんどいと感じるあなたへ

こんにちは。

ときどき、あなたは自分の感情がよくわからなくなることがありませんか。泣きたくても泣けなかったり、なんだか全てが無駄に感じられたり、心がモヤモヤして逃げ出したくなったり……。

考えれば考えるほど、心配や悲しいことばかりが頭に浮かんでしまうことも。そんな時に読んでほしいのが、『わたしの中の黒い感情』という本です。

著者は日韓のシリーズ累計25万部のベストセラー作家ソルレダさんです。この本は、不安や悩み、失望など、心の中にある黒い感情について、著者の体験を通してどう向き合えばいいかを教えてくれています。

本書から心に残った言葉を一部だけですが、ご紹介しますね。

しんどい

「しんどくて死にそうだ」という言葉が頭の中にすべてを占めてしまう日がある。全身から力が抜け、目からは正気が消えてしまう。身体のあちこちがおかしい気がするが、具体的にどこが変なのかわからない。

86ページ

1.何もしない権利
2.成長しない権利
3.失敗する権利
4.知らない権利

苦しい心にある疑問ー何が自分を追い詰めているのか、あきらめてもいいことにしがみついているのではないか、4つの権利の中で自分に欠けているのは何かを探す力は、自分を大切することから生まれるのだ。

88−89ページ

ソルレダさんが提案する「何もしない権利」「成長しない権利」「失敗する権利」「知らない権利」これらは、現代社会の生活の中で忘れがちな、だけど実はとても大切なことです。

真面目で優しい人ほど、苦しいときに「もっとがんばれる!」「まだやれる!」と、さらに自分を追い込んで無理をしてしまう。そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか。

ストレスがかかるのも無理はありません。

ほどほどに疲れて、ほどほどに休み、自分を大切にする。そんなことを思い出させてくれます。

地に落ちた自己肯定感

大切なのは、「結果」ではなく「成功体験」だ。達成感は、「自分だってできる」ということ、「自分の人生をリードするのは他人ではなく自分だ」ということに、あらためて気づくきっかけを与えてくれるだろう。

129ページ

本書で、ソルレダさん自身が苦しいときにやっていたことが書かれてありました。それが、毎日、卓上カレンダーに「◯」の印をつけること。憂うつな日でも必ず印をつけたとのことです。

これ、実は僕もやったことがあります。苦しい時期に、毎日、その日が終わる夜、寝る前に卓上カレンダーに「◯」の印をつけていました。「今日も乗り切った」「苦しいけどがんばった」と不思議と心がホッとした経験があるのを思い出しました。

成功体験って小さなことからでいいんですよね。他人と比較する必要はありません。少しずつ少しずつ積み重ねていくことが大事だとわかりました。

無力感

無力感は、自分の状態をありのままに示す感情だ。無力感はわたしたちを苦しめる一方で、自分が無理していたことやめるきっかけにもなる。韓国には「転んだついでに休む」ということわざがある。「予期しなかった出来事をきっかけに、やるべきことができる」という意味だ。

167ページ

このメッセージは、特に心が疲れている人に対して、自分自身を大切にし、無理をやめるきっかけを与えてくれます。

無力感を感じることは誰にでもあります。「今は休む時期かもしれない」というサインとなり、自分自身を大切にする時間を持つこと。これって本当に大事なことです。

自分のペースで進むことの大切さを思い出させてくれる言葉ですね。


心配

同じ条件のもとでも、ある人は希望を、ある人は絶望を見る。なぜだろう。状況を見る目、つまり思考が異なるからだ。同じ状況でも思考、つまり認知する方法を少し変えるだけで、感情を意味も変化する。

221ページ

同じ状況でも、人によって受け取り方が全く異なることがあります。希望を見出す人もいれば、絶望を感じる人もいます。著者は、心配していることにたいして「過度に心配して気持ちが重くなるのを予防したほうがいい」と話します。

全く、その通りで心理学的にも感情と少し距離を置き、物事や状況の見方を別の視点から捉え直すことで前向きになることがわかっています。


ここではご紹介しきれませんが、本書では不安、悩み、失望、しんどい、混乱、怒り、葛藤など、70の黒い感情について、著者の体験と共に向き合い方が綴られています。

黒い感情は誰の中にも存在します。黒い感情を抱くのは自然なことです。黒い感情を抱くことは、決して自分を責める理由にはなりません。

だからこそ黒い感情を否定する必要はない。黒い感情とどう向き合うかが大事なのです。

きっと、「いま、気持ちがしんどい」「どうしたらいいのかわからない」と思う人には本書がヒントになるでしょう。

また、文体も優しい語り口調の表現で、まるで心に優しく寄り添う親友のような存在の一冊です。

あなたの傷ついた感情を優しく癒し、そっと支えてくれる温かな人生のガイドブックとして、心からおすすめします。ぜひ、気になる方は手にとって読んでみてください!

ねこひげ先生

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