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〔詩〕石ころ

心配しないで
逆境には慣れている
思うように行かないことなんて
数え切れないほどあったし

でも、たまに
ほんの少し
もたれる肩が欲しくなる
ひとりを選んだことを
後悔してはいないけれど

後悔など
していないけれど

冬の街は
配慮も遠慮も容赦もなくて
知らず知らず削られていく私は
もういっそ
石ころにでもなれたら

過去を全て閉じ込め
歪で角張って
氷のように冷たくて
不用意に触れると怪我をするような

そんな
ただの石ころになれたなら


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