インフレ?日本は違う。これは米国にとっての警告でもある
もし米国の物価上昇がすぐに緩和されるなら、米国経済はパンデミック前の弱いサイクルに戻る可能性がある──これは日本とよく似た状況である。
By ベン・ドゥリー 2021年7月15日
東京発:米国では誰もがインフレの話をしている。コロナウイルスの流行から回復したことで、木材などの原材料から中古車などの中古品まで、あらゆる物に対する需要が高まった結果、過去10年以上で最も速いペースで物価が上昇している。
しかしながら、日本では逆の問題が起きている。ユニクロのパーカーから熱々のラーメンまで、多くの商品で価格が下がり、消費者の支払いが減っているのだ。米国では過去一年間に平均価格が5.4%上昇したのに対し、日本経済はデフレ圧力に直面しており、5月の物価は前年同月比で0.1%低下した。
日本の状況はコロナウイルスとの戦いが続き、買い物客が家に閉じこもっていることである程度は説明できる。しかし、より深い要因も存在する。パンデミック以前は変動の激しいエネルギー価格と食品価格以外の物価は何年もほとんど変動しておらず、日本は長年の目標であった2%のインフレ率を達成することができなかったのだ。
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