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【漫画家志望物語9】ようこそ地獄へ

<7のあらすじ>
初めての小学館での打ち合わせは2時間近くした。
アイスブレークで30分程度雑談をしたのち、本題へと入った。
・この編集部では新人賞をとる必要がない
・早速連載ネームを描きましょう
そう説明をされ、その時持っていた読切の企画を見ていただくが、アプリ連載では企画勝負だということを教えていただき、パンチが弱いとあっさりボツ。その後画力についてなども色々とアドバイスしてもらった。

その日はそんな感じで打ち合わせは終わり、すぐに大学へと向かって帰った。すぐに研究室へ行き、卒業論文を書いていた。

1週間後、

担当編集とはなるべく期間をあけず、やりとりをした方が良い。

というY氏のアドバイスをいただき、LINEで担当さんに企画を4本提出した。しかしその4つともまとめてボツになった。

ここで漫画を作る難しさを痛感した私は、Y氏にアドバイスをもらいながらまた1週間後にリベンジをする。


『天国でJKがホストになる話』

ボツになった4本中の1本の企画である。

大学漫研サークル時代から描いていた
冒頭


「桜蘭高校ホスト部」や「イケパラ」が好きだった私は、「イケメンの中に混ざる女の子」というシチュエーションで漫画を描いていた。

ざっくりとしたあらすじは

女子高校生の主人公が天国に来てみると、そこはホストクラブのような場所で、イケメンたちに囲まれて案内されるがままについていく。どうやらここは未練をもった者たちが訪れる場所だったらしく、自分も未練もった成仏できない魂だった。そこで彼らに「あなたの未練はなんですか?」と聞かれたものの、そもそも生前の記憶も無くなっていた…。記憶を取り戻し、未練を解決するため、そこで働くことになる―というお話である。

結構気に入っていた企画だったので、担当氏に言われたことやY氏にアドバイスをいただきながら、再構築することにした。




この時期本当にホストに興味があったんだと思う(笑)

ホストという要素を残して、できた企画は…↓

「地獄のホストクラブで生き残るサバイバルバトル」

地獄の中でも最も過激な鬼が客として集まるホストクラブで、命がけのもてなしをしつつ生き残るという企画。


企画4本がボツになった次の週に、「地獄ホスト」の企画を提出し、
担当「う~ん…ネームを読まないとなんとも」
と絶妙な反応をいただき、あまり前向きな反応ではなかったが、Y氏に報告したところ「いっそネーム描いちゃえば?」と言われた。私は思い切ってネームを描くことにした。

丁度この頃3月で、私は大学を卒業し実家に帰ることになった。県外で一人暮らしをしていた私は引っ越しの手続きなど進めつつ、一方でネームを描く仕事をしつつ(前回参照)、ネームを描いていた。

この企画は修正を重ね、3バージョン(微妙に設定が違うもの)を描いた。この頃は月に一回くらいのペースでネームを提出していた。
しかし、修正3回目ほどで
担当「そもそも企画自体が…」と言われてしまい、結局ボツになった。夏頃のことである。



こうして、「地獄ホスト」の企画を手放すことにした私は、次にラブコメを選んだ。当時、「ニセコイ」にハマっていたからだ。笑

夏に「地獄ホスト」がボツになり、その後「ラブコメ」ネームを練りだした私は、年末にようやく

担当「やっとものになってきましたね」

と言わせることが出来たのだ!しかし、その打ち合わせを最後に私はその担当氏とやりとりを終えてしまうことになる…それはまた次回に続く。




今回書いた企画たちは、もう3年ほど前のもので、今見たら「あれ?案外いじればいけるんじゃね…?」と思うものもあります。笑

また気が向いたらいじくって使うかもしれません。

このような企画などは本来あまり人に見せない方が良いのですが(使えるかもしれないアイデアだから)、あえて今回と次回の記事のみ多少描くつもりです。そのままのご使用はやめてください。(そのままさすがに無理だと思いますが。)

筆者は現在ネーム修正作業にに入りました。次回更新は未定です。

今回も読んでいただきありがとうございました!また次回!

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